Z世代社会人の映画事情は?
映画館に求めることや作品選び、情報収集の実態を調査

更新日:2026年05月14日(木)

近年、動画配信サービスの普及などを背景に、若年層を中心に映画鑑賞のスタイルは多様化しています。そのような状況でも映画館へ足を運ぶ若者は、どのように映画の情報収集を行い、何を目的に映画館へ行っているのでしょうか。

今回は、3カ月に1回以上映画館へ行く23~29歳のZ世代社会人を対象に調査を実施。調査の結果、Z世代社会人は洋画よりも邦画を好み、気になる映画については映画館で流れる予告編のほか、YouTubeやInstagram、XなどのSNSで情報収集をしていることがわかりました。このほか、映画館に行く目的や信頼しているおすすめ情報源などについても解説します。

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1,映画の鑑賞料金は妥当? 高い?

Z世代社会人は、映画の鑑賞料金をどのようにとらえているのか聞きました。結果としては多くの人が料金に納得していましたが、特に女性で「高い」と感じている人も一定数いました。

Q.映画館の鑑賞料金についてどう感じますか?

Q10_映画館の鑑賞料金についてどう感じますか?

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画館の鑑賞料金については、「やや高いと感じるが、映画館へ行く判断にはあまり影響しない」45.2%が大半を占めました。次いで多かったのが「妥当である」31.9%で、これらを合わせると約8割の人が映画の鑑賞料金にある程度納得していることになります。

一方、男女別で観ると、女性の「高いと感じ、映画館へ行くか少しためらうことがある」25.5%の割合が男性より14ポイント高くなっており、割引施策の訴求余地があると考えられます。

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2,映画館には誰と行く?

映画館には友人と行く人が多い一方、1人で行く人も目立ちました。その理由についても考察しています。

Q.映画館には誰と行くことが多いですか?(複数選択)

Q11_映画館には誰と行くことが多いですか?(複数選択)

映画館には、「友人」45.5%と行く人が多数派でした。映画館での映画鑑賞には、「誰かと一緒に観たくなる作品・体験」が求められていると考えられます。

次いで多かったのが「1人で行くことが多い」38.2%です。友達と一緒に映画館へ行く人も多い一方、1人で映画に没頭したい人も多いようです。

男女別に見てみると、「母親」の回答が、男性で6.8%であるのに対し女性で15.7%であり、倍近い数値となっています。女性は母親とより仲が良く、一緒に出かける機会も多いようです。このような層には、幅広い世代が楽しめる映画が刺さりやすいでしょう。

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3,映画館に行く目的、メインは「趣味」だが男女で差

映画館に行く目的としては、多くの人が「趣味」を挙げました。目的は男女で差が見られ、男性は気分転換、女性は推し活のために行く人も目立ちました。

Q.映画館にはどのような目的で行くことが多いですか?(5つまで選択可)

Q14_映画館にはどのような目的で行くことが多いですか?(3つまで選択可)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画館に行く目的として最多だったのは「趣味として映画を楽しむため」41.2%でした。多くの人が、純粋に趣味として映画を楽しむために映画館へ行っているようです。

男女別に見ると、「気分転換のため」という回答が、女性より男性のほうが8.2ポイント高くなっています。男性のほうが、リフレッシュのためによりライトに映画館へ足を運ぶ人が多いといえます。

一方、「推し活のため」という回答は、男性より女性のほうが12.8ポイント上回っており、本調査では女性のほうが推し活目的で映画館を利用する傾向が見られました。

Q.映画館に求めることは何ですか?(3つまで選択可)

Q15_映画館に求めることは何ですか?(3つまで選択可)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画館に求めることとしては、「料金の安さ」27.9%が最多でした。定期的に映画館へ行くからこそ、リーズナブルな料金で映画を観たいと思うのでしょう。多くの映画館で実施しているレイトショーなどの各種割引施策は、料金の安さを求める多くの映画ファンのニーズを満たしていると考えられます。

次いで、「上映作品が充実していること」26.9%、「アクセスの良さ」24.3%が続きました。映画館へ足を運んでもらうには、「観たい映画があり、簡単に行くことができる」という状況をつくることが重要であるといえます。

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4,観に行く映画はどう決める?

Z世代社会人はどのような映画を好み、どのように映画の情報収集をしているのか聞きました。その結果、洋画と邦画では邦画が人気で、情報収集の方法としては映画館の予告編のほかYouTubeやInstagram、XなどのSNSが挙げられました。公式情報以外の情報源の中では、友人からの情報を信頼している人が多いようです。

Q.洋画と邦画、どちらを観ることが多いですか?(複数選択)

邦画アニメ:鬼滅の刃、名探偵コナンなど
洋画アニメ:ピクサーズ、ディズニーなど

Q12_洋画と邦画、どちらを観ることが多いですか?(複数選択)邦画アニメ:鬼滅の刃、名探偵コナンなど洋画アニメ:ピクサーズ、ディズニーなど

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

洋画と邦画では、実写・アニメにかかわらず邦画を観る人のほうが多いという結果になりました。特に女性で邦画(実写)の支持が68.0%と男性に比べ高くなっています。

一方、男性は洋画(実写)を観る割合が52.0%と、女性より12.8ポイント高い結果に。全体傾向としては洋画離れが進みつつも、実写映画においては男性からの洋画の支持もまだ強いようです。

Q.気になる映画の情報について、どこで知ることが多いですか?(複数選択)

Q18_気になる映画の情報について、どこで知ることが多いですか?(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画の情報源については、「映画館で流れる予告編」29.6%が最多でした。予告編は映画館へ行けばほぼ必ず観るものなので、やはり情報源にする人が多いのだと考えられます。

次いで「YouTube」26.9%、「X」25.6%と続きました。次の見出し「公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源は誰ですか?」でも登場するように、映画紹介系のYouTuberやSNSの一般ユーザーの投稿を情報源として信頼している人が多いことと関連しているのでしょう。

Q.公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源は誰ですか?(3つまで選択可)

Q20_公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源は誰ですか?(3つまで選択可)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源として最も多くの支持を集めたのは「友人」22.3%が最多でした。一方で、「特にない」も22.3%と同率で、非公式なおすすめ情報源を特に持たない人も一定数いることがわかります。

その他、「SNSの一般ユーザーの投稿」20.3%、「クチコミサイトの一般ユーザーのレビュー」21.6%、「映画紹介系のYouTuber」19.6%も支持を集めていました。SNS・クチコミサイトともに、一般ユーザーの発信はリアルでフラットな意見に触れられるため、信頼する人が多いのかもしれません。映画紹介系のYouTuberは、映画に特化したレビュワーの意見をある程度尺の長い動画で聞くことによって、納得感が生まれやすいのだと考えられます。

Q.映画館で観る作品を決める際、重視する要素は何ですか?(複数選択)

Q21_映画館で観る作品を決める際、重視する要素は何ですか?(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画館で観る作品を決める際に重視する要素としては、「ストーリーのおもしろさ」33.6%が最多でした。映画館へ観に来てもらうためには、ストーリーのおもしろさを伝える工夫が必要であるといえます。

そのほかは、「映画のジャンル」25.3%、「予告編の印象」23.9%と続きました。

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5,7割以上のZ世代社会人が映画の感想をSNSや友人にシェア

前章では、Z世代社会人がSNSで映画の情報を収集し、SNSの一般ユーザーのクチコミを信頼しているという結果を紹介しました。そこで、本人たちも映画の感想をSNSに投稿するのか聞いたところ、7割以上がSNSや友人にシェアすることがわかりました。

Q.映画鑑賞後、SNSに感想や写真を投稿しますか?

Q24_映画鑑賞後、SNSや友人に感想をシェアしますか?(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画鑑賞後、7割以上のZ世代社会人が、SNS投稿や友人との会話など何らかの形で感想を共有していることがわかりました。特にInstagramのストーリーズやフィードに投稿する人が目立ちます。

その他、「友人に直接話す」20.3%も比較的多くの人が行っているようです。前述したように、公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源として最も多くの人が「友人」を挙げていることから、この結果は見逃せないでしょう。映画を観てよかったと思えばそれを友人に話し、友人が同じ映画を観る、という流れが生まれると考えられます。

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6,映画のチケット以外にお金をかけるものは?

映画館での映画鑑賞には、飲み物や食べ物などの消費が伴います。映画館でのチケット以外の消費について質問した結果、多くが飲み物にお金をかけていることがわかりました。また、1人のときと誰かと一緒のときで、消費行動に若干の変化が見られました。

Q.映画館に行くとき、映画のチケット以外では何にお金をかけますか?(複数選択)

Q26_映画館に行くとき、映画のチケット以外では何にお金をかけますか?(複数選択)

(n=301

映画館に行くとき、映画のチケット以外でお金をかけるものは、1人のときでも誰かと一緒のときでも「飲み物」が最多でした。

1人のときは、「パンフレット」20.3%や「グッズ」21.9%を購入する人がやや増える傾向です。1人のときのほうがパンフレットを読み込んで映画の世界に浸ったり、グッズをじっくり選んだりしやすいからかもしれません。

一方、誰かと一緒のときは「ポップコーンなどのフード・軽食」41.5%が微増します。誰かと一緒だとポップコーンなどをシェアしやすいほか、エンタメ的に楽しむ要素が強くなるからだと考えられます。

Q.映画館の料金を抑えるために、普段よく利用するものを教えてください(複数選択)

Q28_映画館の料金を抑えるために、普段よく利用するものを教えてください(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148

映画館の料金を抑えるためによく利用するものとして最も多く挙げられたのは「映画の日・サービスデー」34.9%でした。多くの映画館で実施しており、実施日に行くだけと簡単なので、多くの人が利用しているのでしょう。

男女別に観てみると、特に女性で「映画の日・サービスデー」41.2%、「レイトショー料金」23.5%、「クレジットカード・携帯会社などの優待」24.2%を利用している人が目立ちました。女性のほうがより節約意識が高く、各種割引を上手に活用しているのかもしれません。

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  • 調査対象

    23~29歳/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/3カ月に1回以上映画館で映画を観る

  • 有効回答数

    301件

  • 調査時期

    2026年3月

  • 方法

    インターネット調査

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