コミュニティマーケティングとは? 手法から効果・成功戦略、事例まで徹底解説

近年ではSNSや口コミが購買行動に大きな影響を与えており、企業と消費者の関係性も変化しつつあります。消費者からの共感が重視され、「コミュニティマーケティング」の重要性も高まっています。

この記事では、コミュニティマーケティングの概要から重要性、メリット・デメリットについて紹介。主な手法や効果を高める成功ポイント、事例についても詳しく解説していきます。

コミュニティマーケティングとは

コミュニティマーケティング

まずはコミュニティマーケティングの概要について、説明します。

 

コミュニティマーケティングの概要

コミュニティマーケティングとは、企業が商品・サービスのユーザーを集めたコミュニティを形成し、マーケティングに活かす手法のこと。ファンマーケティングの一種であり、ユーザー同士のつながりや交流を通じてブランドへの愛着や信頼を深め、企業とユーザーとの関係性を強化していくことを目的としています。

ユーザーとの双方向のコミュニケーションを重視しており、エンゲージメントの向上ブランドロイヤルティの醸成といった、長期的な効果を見込んでいる点が特徴です。

 

従来のマーケティングとの違い

コミュニティマーケティングと従来のマーケティングとの違い

従来のマーケティングは、広告や販促を通じて消費者の興味・関心を惹き、新規顧客を獲得することがメインの目的でした。企業から消費者へ 一方的に情報を提供 し、より多くの人にリーチできるかどうかが重視されていたのが特徴です。

一方で、コミュニティマーケティングの目的はリテンション(既存顧客の維持)や潜在顧客へのアプロ―チです。コミュニティ(商品・サービスのファン)の 口コミや情報発信力を活用 し、ユーザーのニーズや価値観などを把握します。商品の改善や新企画に活かすことで、消費者との関係性を強化し、購入促進潜在層への波及効果も期待されます。

 

コミュニティマーケティングが注目される理由

現代では商品の差別化がますます難しくなっており、商品の性能だけでなく、ブランドの世界観や価値観に「共感」して商品を選ぶ人が増えています。また、従来の広告に対する嫌悪感や信頼の低下から、企業による一方的な情報発信だけでは、消費者の「共感」を得るのが難しい状況だとも考えられています。

そのような中、消費者はSNSなどによる口コミやユーザー発のリアルな声が重視され、消費に結びつく傾向が強まっています。そのため、ユーザーからの「共感」を軸とした関係性づくりが重要視されています。

合わせてチェック!

コミュニティの活用とともに、企業にとっては商品・サービスの「ファン」の存在も欠かせません。ファンがどのような影響力を生むのか、メリットや事例など詳しく解説しています。

参考記事:ファンマーケティングとは?基礎知識から手法・戦略・成功事例まで徹底解説

 

コミュニティマーケティングのメリット・デメリット

コミュニティマーケティングのメリット・デメリットについて、おさえておきましょう。

 

メリット

・ファンを増やしやすい

・ユーザーのリアルな声で商品改善

・カスタマーサポートの効率化

ファンを増やしやすい

コミュニティを活用するメリットは、ブランドへの共感や愛着が深まりやすく、自然にファンを増やしやすい点です。既存のファンが自発的に商品・サービスの魅力や活用方法など発信をすることで、新たな「共感」の輪が広がり、認知拡大や購入促進などの好循環が生まれやすくなります。

ファンによる口コミや情報発信は信頼されやすく、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。

 

ユーザーのリアルな声で商品改善

コミュニティでファン同士の交流が活発になると、ユーザーは意見や本音をより気軽に共有しやすくなります。

ポジティブな意見は共感を呼び、コミュニティ内で自然に拡散されていく一方で、アンケートやインタビューでは拾いきれないような不満や課題を把握することもあるでしょう。これらのフィードバックは商品開発やマーケティング施策の改善に役立ち、商品・サービスの質の向上にもつながります。

 

カスタマーサポートの効率化

コミュニティの存在によって、ユーザー同士が疑問や問題を共有し、助け合う環境も生まれやすくなります。商品の使用方法などについて「このようなシーンで使っている!」「この不具合はこうやって解決した!」などと共有し合うことで、企業への問い合わせを最小限に抑えられたり、対応の効率化にもつながることも。

コミュニティ内で得られるユーザーの声や課題は、商品・サービスやサポート体制の改善FAQの充実にも役立つでしょう。

 

デメリット

・時間がかかる

・専門的なスキルが必要

時間がかかる

コミュニティマーケティングは、ファン同士の交流や信頼関係の構築に時間がかかる点がデメリット。ユーザーの声を集めたり、こまめにコメントに返信するなど、日々の地道な対応や継続的なコミュニケーションを取ることが大切です。

またコミュニティ運営に適切なルール作りやモデレーションも欠かせず、そのためのリソースも必要です。結果が出るまでに時間を要するため、長期的な視点で取り組みましょう。

専門的なスキルやノウハウが必要

コミュニティ運営にあたり、専門的なスキルやノウハウも求められます。SNS運用やコミュニティマネジメントに加え、メンバーのモチベーションを維持するための工夫や、興味を引く企画の立案・実施などと多岐にわたります。

コミュニティの運営は、場合によってはユーザー離れを招くリスクもあるため、担当者の継続的なスキルアップや代行サービスの活用なども重要です。

熱意ある大学生コミュニティ「ガクラボRoom」

マイナビでは、長年のメディア運営を通じて若年層との接点を作り、コミュニティの運営にも注力してきました。大学生コミュニティ「ガクラボRoom」を運営し、100名以上の熱意ある学生が集まっています。「学生と話してみたい」「意欲的な学生と何かしてみたい!」など、企業からのさまざまなニーズに応えます。

参考資料:「ガクラボRoom」企画

 

コミュニティマーケティングの主な手法5つ

コミュニティマーケティングの主な手法5つ

コミュニティマーケティングの主な手法5つについて一覧でまとめました。それぞれの目的やメリットなどを比較してみましょう。

 

コミュニティサイト運営

投稿型サイトなど、ユーザー同士が気軽に交流できる場を提供する手法。会員限定の情報提供やイベント開催などを通じてファン同士のつながりを強化し、ブランドへの愛着を深めるのに適しています。コミュニティ運営ではファンが気軽に発言・投稿しやすい環境を整えることがポイントです。

初期メンバーの獲得や運営維持などと労力はかかりますが、サイト内でユーザーの声を直接収集できるため、商品開発やサービス改善に活かしやすいのが利点。ファンのエンゲージメント強化長期的な関係構築に効果的です。

 

SNSのハッシュタグ

企業名や商品名、ブランド名などを含んだオリジナルのハッシュタグを設定し、タグ付きでの投稿を促進します。

ハッシュタグを通じて、ブランドに興味・関心を持つユーザー同士が気軽に交流できるようになるため、認知拡散に適しています。企業側も「いいね」や「リポスト」などと反応することで、ユーザーと気軽に交流しやすいのがメリットです。またキャンペーンなどでUGC(ユーザーによる投稿)も促進し、自然な形での情報拡散にも期待できます。

 

オフラインのイベント

ワークショップや製品体験会、ファンミーティングなど、ファンと直接交流できるイベントを開催する手法。イベントは企業ブランドに強い興味、関心を持っているファンが参加する傾向もあり、参加者同士の絆を深めたり、ブランドへの愛着を強めるきっかけにもなるでしょう。

また、直接交流することでユーザーのリアルな声を集めた後、商品・サービスの改善に活かすことも可能となります。企画や運営にはコストや手間がかかりますが、認知拡散購入促進も見込めるでしょう。

 

ライブ配信やオンラインイベント

ライブ配信やオンラインイベントの強みは、リアルタイムでファンと直接交流できる点にあります。国内外問わず多くの参加者が気軽に参加できるため、コミュニティの認知拡散が期待できます。

ライブ配信では、ユーザーからの質問やコメントをリアルタイムで受け付け即時に回答できるので、コミュニケーションが活性化。またライブ配信をアーカイブ化して残しておけるのもメリットです。コストをかけず気軽に開催できる反面、イベントの内容が魅力的でなければ途中で離脱されてしまうリスクもあるので要注意です。

 

共創

企業とユーザーが一緒に、商品・サービスの企画・開発や改善を行う取り組み。ユーザーの意見やアイデアを募集したり、商品・サービスの改善点を聞いてみることで、商品企画に活かしたり商品化を実現します。

ユーザーが商品・サービスの開発過程に直接携わることで、主体的な関心を持ちやすくなり、ブランドへの愛着ファン化を促進できる点が魅力です。自分の意見が反映される体験は、企業への信頼感共感も高まるでしょう。一方で、ユーザーから多様なアイデアが出るため、進行管理や情報収集など管理が複雑化しやすい難点もあります。

Z世代との共創

マイナビでは、これまでZ世代との共創プロジェクトを多数実現してきました。学生の柔軟なアイデアを活かした事例や消費行動の傾向など、Z世代のインサイトについても詳しくまとめています。

参考資料:リアルコミュニティを駆使したZ世代との共創プロモーション事例

 

コミュニティマーケティングを成功させるポイント

コミュニティマーケティングを成功させるポイント

コミュニティマーケティングを成功させるポイントとして、3つ紹介します。

 

コミュニティの目的を明確化

コミュニティマーケティングで成果を出すために、最初に目的を明確にしましょう。目的が曖昧なままで始めると運営方針がぶれやすく、参加メンバーからの期待とギャップが生まれてしまうためです。

たとえば「商品のファンを増やしたい」「ユーザーからのフィードバックを集めたい」「新商品のアイデアが欲しい」などとそれぞれの目的によって、コミュニティの設計や運営方法も変わります。メンバーとの交流を円滑に、より活性化していくためにも最初に必ずコミュニティの目的を定めておきましょう。

 

ユーザーのニーズを把握

コミュニティを有意義に運用していくためには、ユーザーが何を求めているのかを正しく理解することが欠かせません。ニーズに合ったコンテンツや企画を提供することで、コミュニティへの参加意欲や満足度が高まり、継続的な交流にもつながりやすくなります。

コミュニティに対して「情報収集の場として活用したい」「共通の趣味や関心を持つ人との交流したい」「自分の意見やアイデアを発信したい」などと、目的は人それぞれです。日々の投稿やコメント、アンケート、リアルイベントでの会話などから、ユーザーのインサイトを丁寧に分析しましょう。

 

ユーザーのための運営、交流できる場を提供

コミュニティはユーザーにとって価値のある場であることが重要です。そのため企業はユーザー同士が自然に交流でき、楽しめる空間づくりのサポートをすることが大切です。

コミュニティが機能している状態とは、ユーザーが自発的に投稿したり、コメントし合う状態です。 初参加の人でも入りやすいように、自己紹介スレッドや初心者歓迎の企画など、心理的ハードルを下げる工夫も効果的ですし、規定のルールガイドラインを用意して安心感を持ってもらうことが大切です。ユーザーの満足度は常に優先しておきましょう。

界隈消費とは?

近年ではコミュニティから派生して、共通の好きなものや趣味・価値観などを持つ人々の集まりとして「界隈」を起点に消費が生まれていると考えられています。界隈にはどんな種類があるのか、界隈消費の傾向やメカニズムについても詳しく解説しています。

参考記事:界隈消費とは? Z世代を動かすアプローチ戦略と成功事例を解説

 

コミュニティマーケティングの成功事例

最後にコミュニティマーケティングの成功事例として3つ取り上げ、ポイントを紹介します。

 

キング醸造「#日の出自炊部」

キング醸造ではInstagramを活用し、「日の出自炊部」のメンバーを募集しました。

参加メンバーには、料理やデザートなどのオリジナルレシピと日の出調味料のセット(料理酒、みりん、サラダチキンの素など)をプレゼント。約半年の間にオリジナルレシピやお届けした調味料を使った料理を作ってもらい、Instagram上で実際に作った料理の写真投稿を呼びかけました。

参加者に「#日の出自炊部」のハッシュタグ投稿を促すことで、UGC(ユーザー生成コンテンツ)が拡散され、ユーザー同士の交流も盛況。実際に商品を使うことで、調味料の知識や料理のレパートリーも広がり、ブランドへの好意・信頼感にもつなげることができました。

 

無印良品「IDEA PARK」

無印良品「IDEA PARK」

無印良品では、オンラインコミュニティ「IDEA PARK(アイデアパーク)」を運営し、顧客からのリクエストをもとに既存商品の改良や、新商品開発につなげています。

「IDEA PARK」では、ユーザーが日常生活の中で感じた「こんな商品がほしい!」「この商品のここを改良してほしい!」などのアイデアを自由に投稿可能。他のユーザーの投稿に対して「いいね」やコメントを付けて応援することもできます。

ユーザーの投稿に対して、【見直し中】【販売中】【できました】などといった進行中のステータスを公開しており、担当者からの返信も届きます。ユーザーの声がきちんと届いているのを実感できるのが魅力です。また実際に、過去に発売されていた商品が再販されたり、ペット用シャンプーやクラフトコーラを新たに発売したり、「ボトルの詰め替えやすさを改善してほしい」などといった生活者目線の細かい要望にも応えており、商品に多数反映されています。

ユーザーの声に真摯に向き合うことで満足度を高め、信頼関係を築いています。

 

ベースフード「BASE FOOD Labo」

ベースフード「BASE FOOD Labo」

完全栄養食を展開する「BASE FOOD」は、2018年よりオンラインコミュニティ「BASE FOOD Labo」を運営し、オリジナルアプリもリリース。参加者5万人を突破しました(2024年時点)。

同コミュニティは、”研究員”と呼ばれるユーザーと、食や栄養のプロフェッショナルたちが集う研究室のような空間となっており、ユーザー同士でBASE FOODを使ったアレンジレシピの共有などを楽しんでいます。健康志向の高いユーザーの交流が特徴で、初心者がBASE FOODの活用方法を相談したり、「BASE FOOD キャンプ」という30日間のダイエット企画に参加し、進捗を共有して励まし合ったりなどと、仲間との交流や一体感を楽しんでいます。

また管理栄養士から直接アドバイスをもらえる機会があるほか、新商品開発への参加社員と直接交流できるのも魅力のひとつ。これまでにも「BASE FOOD Labo」からアイデアが多数生まれており、スピーディーな商品改善を実現。共通の価値観を持つユーザーとともに共創することで、熱量の高いコミュニティとなっています。

 

まとめ

コミュニティマーケティングでは、企業がコミュニティを通じてユーザーやファンと関係性を深めることができるのが強みです。コミュニティを運営し軌道にのるまでは時間がかかりますが、「ユーザーのリアルな声」は、商品・サービスの改善やブランディングに欠かせません。今回紹介した手法を取り入れたり、代行サービスなどを活用してみるのもおすすめです。


ガクラボRoom活用企画

ガクラボRoom

マイナビでは、長年学生と向き合い培ってきたノウハウを生かし、大学生コミュニティ「ガクラボRoom」を運営しています。

情報感度が高く、熱意を持った大学生が100名以上参加しているのが特徴で、モニターや座談会の実施、学生記者による記事執筆、企業と学生が共に企画・開発を行う共創プロジェクトなど、幅広い取り組みが可能です。Z世代とのリアルな接点を活かし、共感を生むプロモーション施策を実現します。

マイナビの大学生コミュニティって?

 

ファンマーケティングとは?基礎知識から手法・戦略・成功事例まで徹底解説

ビジネス競争が激化する中、企業が選ばれ続けていくためにはファンの存在が欠かせません。ファンは商品やブランドに愛着を持ち良い影響を与えてくれる存在でもあり、ファンマーケティングに取り組む企業が増えています。

今回はファンマーケティングについて、概要から注目されている背景、メリット・デメリットまで詳しく解説。また主な手法や成功ポイント、事例まで幅広く紹介しています。

ファンマーケティングの概要

ファンマーケティングの概要

まずは、ファンマーケティングの概要についてわかりやすく解説します。

 

ファンマーケティングとは

ファンマーケティングとは、企業や商品・ブランドに対して愛着のあるファンを増やし、中長期的に売上を拡大させていくマーケティング手法のこと。企業がファンとの交流や共創を通じて長期的な関係性を築き、ブランドを作っていくことが目的です。

ファンが増えるほど、企業の安定成長や新規顧客の獲得にもつながるため、長期的に売上拡大させていく上で重要な施策です。

 

ファンマーケティングとファンベースマーケティングの違い

「ファンマーケティング」と「ファンベースマーケティング」は、どちらもファンを増やしていく点では同じですが、「概念」が少し異なります。

ファンベースの提唱者かつファンベースカンパニー会長の佐藤尚之氏によると、ファンベースとはファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方のことです(出典:佐藤尚之・津田匡保、共著「ファンベース 支持され、愛され、長く売れ続けるために」)

「ファンマーケティング」はマーケティング活動の一環としてファン作りをしたり、ファンからの声を集めたりしてブランディングします。一方で、「ファンベースマーケティング」とはファンの熱い想いに寄り添うのが最優先で、ファンを理解することで事業価値やブランド価値を高めていく方針となるのが違いです。

 

ファンマーケティングが注目されている背景

SNSの普及により、誰でも気軽に情報収集・発信できるようになりました。従来の広告などからの情報よりも、購入者のリアルな口コミやレビューへの価値が高まり、商品購入の決め手になる傾向が強まっています。

またSNSのアルゴリズムによって共通の趣味趣向の人とつながりやすくなっているため、1人のファンが発信した情報は共感を得やすく、フォロワーらが購入し新規顧客につながる傾向も。このように消費が活性化し市場にも影響を与えることから、注目が高まっています。

Z世代が信用して見ているコンテンツ

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、新大学生にSNSで信用して見ているコンテンツについて調査しました。X(Twitter)のインフルエンサーや有名人からの美容情報は約4割の人が信頼している傾向。他にもSNSでの情報収集の実態を明かしています。

参考記事:SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新大学生編~

 

ファンマーケティングのメリット・デメリット

続いてはファンマーケティングのメリット・デメリットについて、それぞれ説明していきます。

メリット

・売上向上
・潜在ニーズの把握
・新規顧客の開拓

売上向上

ファンは商品・サービスを愛用し継続購入してくれるため、LTV(顧客生涯価値:一人の顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益)が伸びやすくなります。市場が成熟し、新規顧客の獲得が難しくなっている現在では、ファンによるリピート購入や関連商品の購入が安定収益として重要になるでしょう。

例えば、ファンの声を取り入れて商品をリニューアルした結果、既存顧客や新規顧客からの購入が増え、売上を伸ばすことに成功した企業もあります。このように既存顧客がファン化していくことで、売上向上も望めるでしょう。ファンの存在により、価格競争に巻き込まれにくくなる点もメリットです。

 

潜在ニーズの把握

ファンの声を収集し、消費者の潜在ニーズを把握できるのも大きな利点です。ファンは日常的に商品を愛用しているため、企業視点では気づかない特別な価値や活用方法、改善点などを把握していることがあります。そのため新商品の開発やサービス改善に活かすことが可能です。

実際にファンへのサンプリングモニター体験などで、ユーザーの声を集めるのも有効です。その際、利用頻度の高い人に加え、熱意や愛着のある人を選出するのがポイント。ファンと共創し、消費者に寄り添った商品を作ればヒット商品が生まれ、ブランドの価値も高められるでしょう。

 

新規顧客の開拓

ファンは商品・サービスの魅力を発信するのにも長けています。SNS上での口コミやレビューは従来の広告よりも信頼度が高く、購入につながりやすいのがメリット。ファンからの発信で親近感を与えつつ自然に魅力を伝えることができます。

情報発信により共通の悩みを持つ人から共感され、「こんなのが欲しかった!」「自分も試してみたい!」と商品購入につながりやすいのです。このようにファンの声が消費者の興味を引き、商品購入へのハードルを下げてくれることから、新規顧客の開拓がしやすくなります。

 

デメリット

ファン作りに時間がかかる

ファン作りに時間がかかる

注意点は、ファンの育成に時間と労力がかかることです。ファンは商品やブランドに共感し、魅力を広めてくれる存在。熱烈なファンを集めるためには、ブランドの理念や世界観に「深く共感し、愛着を持ってもらう」ことが前提となります。すぐに成果が出るとは限らず、時には好意につながらない場合もあるでしょう。

ファンマーケティングで成果を得るためには、短期的なリターンを求めず、長期的な視点を持って取り組むことが大切です。時間と労力はかかりますが、共感が深いほどファンと長期的な関係性が望めるでしょう。

Z世代は何に価値を感じる?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、Z世代の大学生を対象にお金事情についてアンケート調査を実施。お金を稼ぐ方法や目的、使い道などを調べ、何にお金をかけているのか詳しく分析しました。

参考記事:一人暮らし大学生のお金事情を調査! 働き方や生活・趣味にかけるお金の内訳など詳しく解説

 

ファンマーケティングの主な手法

ファンマーケティングには、ファンを「集める・交流する・増やす」ためのさまざまな施策があります。各施策の目的や持続性、効果について一覧でまとめました。

ファンマーケティングの主な手法

新規顧客の開拓には「SNSキャンペーン」や「サンプリング」がおすすめですが、効果は一時的なもので持続性が低いと考えられています。

またファンの育成関係性強化には7つの施策がありますが、購入につながりやすいのは「ライブ配信」や「メルマガ配信」、「クラウドファンディング」や「共創型商品開発」でしょう。なかでも「サブスクリプション」は継続性が高く、安定収益につながりやすいのがメリットです。

一方で「ファンコミュニティ」や「ファンミーティング」は、企業とファンあるいはファン同士の交流を深め、エンゲージメント向上も実現可能。ある程度時間はかかりますが、継続的な関係を築き、消費への好影響も期待できそうです。

10代女子が利用しているSNSは?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、10代女子のSNS利用についてアンケート調査を実施。LINE、Instagram、YouTubeと利用率が高く、休日のスマホ使用時間は「6時間以上」と答えた人が35.3%で最多に。各SNSのアカウント数や使っている機能についても詳しく調べました。

参考記事:10代女子のスマホ利用実態を調査!

 

ファンマーケティングの成功ポイント3つ

ファンマーケティングの成功ポイント3つファンマーケティングを成功させるポイントを3つ紹介します。

 

顧客やファンのニーズ把握

ファンマーケティングでは、ファンのニーズを正確に把握することが大切です。 ユーザーの声をもとに商品やサービスを見直すことで、顧客満足度の向上につながるだけでなく、企業への信頼も高まりファンとの関係がより強固なものになるからです。

顧客やファンのニーズを把握する手段としては、インタビューアンケート、イベントでの直接的な対話に加え、SNS上の会話を観察するソーシャルリスニングなどが有効。日常的なやりとりの中からリアルな声を拾い上げることが、ファンの心をつかむ商品やサービスづくりの土台になります。

 

交流の場を作る

ファンとの交流の場を作り積極的にコミュニケーションをとることも、ファンマーケティングにおいて大切です。 例えばコミュニティサイトなどを開設し、ファン同士が気軽に交流できる場を作ると活動も盛り上がるでしょう。

ファン同士の交流によって仲間意識が芽生えるだけでなく、ブランドへの親近感も高まり愛着やロイヤリティを高められるでしょう。ファンミーティング、ワークショップ、ライブ配信など、節度を守って交流できる場を提供していきましょう。

コミュニケーションの活性化

ファンマーケティングにおいて、企業とファン、ファン同士のコミュニケーションを活性化させることは欠かせません。 積極的な交流によって、ファンは「企業から大切にされている」「自分の意見を聞いてくれる」と実感でき、より強い愛着を抱くようになるからです。

例えば、商品・サービスに関するSNS投稿に、企業側が「いいね」やコメントで反応するだけでも、心理的な距離は一気に縮まります。企業の公式アカウントでユーザーの投稿を紹介するのも親しみを感じてもらえるようになるでしょう。

こうした双方向の関係性を築くことで、ファンのエンゲージメントが高まり、情報発信も活発に。日常的に双方向のコミュニケーションを活性化させるようにしましょう。

Instagramでのファン形成につながった事例

 

ファンマーケティングの成功事例

ファンとの交流がうまくいっている企業は、どのような工夫をしているのでしょうか。3つの成功事例を紹介します。

 

カルビー「じゃがりこ探検隊」

カルビー「じゃがりこ探検隊」

出典:じゃがりこ公式Webサイト「じゃがりこチャンネル」

カルビーは「じゃがりこ」を愛するファンが集まるコミュニティサイト「じゃがりこ探検隊」を2023年より開設しています。

同コミュニティは、入会テストに合格した熱量の高いファンで構成されているのが特徴。「じゃがりこ」について語りあうだけでなく、オンラインでクイズ大会をしたり、カルビー本社で「じゃがりこ」に関するゲームやディスカッションを行うなど、オン・オフさまざまな企画を実施しています。

またじゃがりこ30周年を記念した新商品の共創として、メンバーから募ったアイデアをもとに「じゃがりこ国民投票」がされ、商品発売も予定されています。ファンの活発な交流で「仲間」としてのつながりを醸成し、ブランドを育てています。

 

ヤッホーブルーイング

ヤッホーブルーイング

出典:ヤッホーブルーイング公式サイト

ヤッホーブルーイングは、クラフトビール市場において独自のコミュニケーションを築き、熱狂的なファンを増やしています。

同社の最大規模イベント「よなよなエールの超宴」は、ファンと同社スタッフが一緒に楽しむ野外ビールイベント。2010年より宴イベントが開催されており、2018年の野外イベント「超宴」には約5000人が集結。ビールを飲みながら食事やライブ演奏を楽しんだり、ビールを学べるアクティビティやセミナーも開催され、高い満足度を得てきました。

リアルイベントに加え、Web上のコミュニケーションも盛況。オウンドメディアではブランドストーリーやビールの雑学からビールづくりの裏側が知ることができたり、個性豊かなスタッフがSNSやメルマガにて情報発信し、ファンとの交流を楽しんでいます。スタッフがファンと一緒に楽しむ”姿勢で強固な関係を築き、ブランドの価値を高めています。

 

カゴメ「&KAGOME(アンドカゴメ)」

カゴメ「&KAGOME(アンドカゴメ)」

出典:「&KAGOME」公式サイト

カゴメが展開するファンコミュニティ「&KAGOME(アンドカゴメ)」はファンとの交流を目的に開設。「ファンを知る」「ファンに伝える」「ファンと一緒に体験する」という3つの柱を掲げ、2015年よりスタートし、会員数が6万人まで成長しています(2024年2月時点)。

ファン同士の交流が盛んなのはトマト栽培を楽しむ「トマコミ」。カゴメからプレゼントされたトマト苗の成長記録を写真付きで投稿し、花が咲いた!と喜びを共有したり、トマトの成長過程での悩みにはメンバーやカゴメ社員からアドバイスがされ、自然と交流が生まれています。

そのほかにもトークルームやレシピなど多くのコンテンツがあり、ファンとの共創の場としても活用され、これまでに企業サウンドロゴやチューブ型のトマトペーストなどが実現。ファンとの日々の交流を盛り上げることで、エンゲージメントを高めています。

 

まとめ

ファンマーケティングに取り組む上で大切なことは、ファンのニーズに向き合いながら長期的に関係を育んでいくことです。今回ご紹介した手法を取り入れて、積極的にコミュニケーションをとり交流を深めましょう。


Z世代の認知拡大に! マイナビのキョーソウPROJECT

キョーソウPROJECT

マイナビのキョーソウPROJECTは、Z世代の認知拡大・新規顧客化を狙いとしたプロモーション施策です。企業からの課題に対し、Z世代のメンバーがアイデアを提案、企画書として仕上げます。

プロジェクトを通して、企業の理念や商品・サービスに込められた思いを伝えることも可能。Z世代のリアルな声を反映できる新しいプロモーション施策です。

キョーソウPROJECTを見る

キャラクターマーケティングとは? 効果と成功ポイント、事例を解説

広告や商品のパッケージなど、さまざまなシーンでキャラクターを見かけませんか? かわいいキャラクターたちに目を惹かれ、興味を持つこともありますよね。キャラクターにはどのような効果があるのでしょうか。

今回は、キャラクターマーケティングの概要、既存とオリジナルキャラクターの違い、得られる効果について詳しく解説。キャラクターの作り方や戦略ポイント、成功事例についても紹介しています。

キャラクターマーケティングとは

キャラクターマーケティングとは

キャラクターマーケティングとは、商品・サービスの認知向上や購入促進のために、特定のキャラクターを活用して行う、マーケティング手法のことです。主に、”既存の人気キャラクター”もしくは”オリジナルキャラクター”を活用する、2パターンの方法があります。

キャラクターには、それぞれ特徴的な見た目や個性的な性格、オリジナルストーリーなど、独自の世界観が作りこまれています。消費者との接点も作りやすいため、幅広い年齢層をターゲットにする際におすすめの手法です。キャラクターの魅力で注目を集め、ブランド認知を広げます。

また、オリジナルキャラクターに人気が集まれば、ライセンス収入など知的財産として収益化することも可能です。

10代女子のトレンドは?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、10代女子が選ぶトレンドランキングを発表! ヒト・コト・モノ・コトバ・ウタの5ジャンルにわたって、最新の人気傾向を紹介しています。2024年は、モノ部門に「エスターバニー」のキャラクターがランクインしました。

参考記事:【2024年】10代女子が選ぶトレンドランキングを発表!

 

キャラクターマーケティングの効果

キャラクターマーケティングの効果

キャラクターマーケティングでは、大きく3つの効果が得られると考えられています。

認知向上

キャラクターは視覚的なインパクトが強く「かわいい!」「気になる!」などと、自然に興味・関心を持ち、記憶に残りやすくなります。

人気キャラクターを起用すれば、ファンからの注目度も高く、購買が高まる傾向も。一方で新規のオリジナルキャラクターも興味を持ってもらえれば、ブランドの認知にもつながりますし、他社との差別化にも活かせるでしょう。SNSで話題になれば、さらなる認知度アップも期待できます。

 

共感・メッセージ性

キャラクターには、それぞれ特徴があり、性格やオリジナルストーリーなどが作りこまれています。そのため消費者が感情移入し、共感を集めやすいのがメリットです。キャラクターへの愛情が深まれば、SNS上でファンが情報発信し、拡散されていくでしょう。

また本来、企業の理念やブランドのコンセプトなどは伝わりづらいものですが、キャラクターが「メッセージ」として伝えることで、消費者の心に響きやすくなることもあります。キャラクターと情緒的なつながりを持つことで、共感を得やすいことが利点です。

 

SNSでの情報拡散

SNSでは、趣味趣向の合う人と気軽につながることができるのが特徴です。キャラクターとSNSは相性がよく、ファンの口コミによるバイラル効果も見込めるでしょう。

例えば、マンガやアニメなどの人気キャラクターとのコラボレーションは、ファンの間で情報が拡散され、短期間で多くの人にリーチすることができます。またコラボ商品を購入したファンが、SNS上に写真や動画を投稿したりなどと、UGCも作られやすくなります。ファンの情報拡散によって、認知向上が期待できます。

 

SNSの使い分けは?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、新社会人のSNSでの情報収集の実態を調査! X(Twitter)で「推し」の情報を調べるという人は約7割ということがわかりました。そのほかYoutubeやInstagram、TikTokなどでも、よく調べる情報・発信する情報を詳しく深堀りしています。

参考記事:SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新社会人編~

 

キャラクターマーケティングの比較

キャラクターマーケティングの比較

キャラクターマーケティングには、既存キャラクター、オリジナルキャラクターを使用する2つの手法があります。それぞれの強みを見ていきましょう。

 

既存キャラクター

既存キャラクターは、すでにファンが存在するため、認知拡大高い集客力が見込めるのが最大のメリット短期間で効果を得たい場合にはおすすめです。

一方で、既存キャラクターを使用する場合は、ライセンス契約料を支払わなければなりません。ライセンス契約料はキャラクターによって金額差があり、使用には期限や制約が設けられている場合が多いです。例えば、キャラクターの性格を改変する行為はNGで、使用するセリフやシチュエーションなど、厳しくチェックが入ることもあります。

 

オリジナルキャラクター

自社でオリジナルキャラクターを作ると、イベントやキャンペーン、SNSの投稿など、あらゆるシーンで活用できるのがメリット。既存の人気キャラクターと比較すると集客力はやや劣るかもしれませんが、キャラクターが浸透すれば徐々に効果も出るでしょう。

また、キャラクターのデザインなど、制作時に一定のコストは発生しますが、既存の人気キャラクターを使用する場合よりも、予算は調整しやすいでしょう。キャラクターが人気になれば、グッズやライセンス収入などで収益を得ることも可能です。

 

オリジナルキャラクターを作る、3つの戦略

オリジナルキャラクターを作る、3つの戦略

続いては、オリジナルキャラクターの作る手順を紹介していきます。

 

ターゲット分析

キャラクターデザインに入る前に、まずはメインのターゲット層を決めます。年齢や性別、ライフスタイルなどを見極め、好みや関心・ニーズを把握しましょう。どのようなターゲットを対象にするかを定めてから、キャラクターのビジュアル、性格、バックストーリーを作るのが大切です。

また、人気のキャラクターを調査するのもおすすめです。どんな点が魅力なのか、どこに親しみを感じているのか、人気の理由を入念に分析しましょう。インタビューやアンケートを実施して、消費者に直接意見を聞くのも効果的です。 

 

目的の明確化

ターゲットが決まったら、次はキャラクター作成の目的を明確にしましょう。目的によって、キャラクターのデザインや活用の方向性が変わるので、主軸を定めます。

例えば、新規顧客の獲得が目的の場合、インパクトのあるビジュアルやユニークな性格など、印象に残りやすい要素を考えるのが重要。キャラクターを作成したら、イベントや広告、SNSなどで積極的に露出を増やし、認知を広げます。

一方で、顧客ロイヤルティの強化が目的の場合、感情移入しやすいキャラクター作りがメインになり、オリジナルストーリーを描き、感情的なつながりを考えるのが大切。キャラクターが完成したらコミュニティを作り、積極的に交流してファンを増やしていきます。

 

ストーリー性

キャラクターに対して「好き!」「応援したい!」などと、ポジティブな感情を抱いてもらうためには、ストーリー性も重要な要素です。オリジナルストーリーを持たせることで、キャラクターの存在感が増します。

ストーリーを作る場合は、ターゲット層をふまえて、キャラクターの性格を設定します。例えば、キャラクターの成長を物語として描くのも一つの方法です。誰もが経験したことのある出来事や悩みごとなどは、共感が生まれやすいでしょう。

 

キャラクターマーケティングの成功ポイント

キャラクターマーケティングの成功ポイント

キャラクターマーケティングを成功させるためのポイントは4つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ターゲット層・商材との親和性

ターゲット層・商材との親和性は、マーケティングの成功を左右する要素です。例えば、人気キャラクターとブランドのコラボは、ファンからの支持が集まりやすく、ブランドロイヤルティを高めるのにも有効です。また商品と親和性があるキャラクターを活用すると、ブランドメッセージを効果的に伝えられるでしょう。

一方で、親和性を欠いてしまうと、ブランドのイメージが変わったり、一貫性が損なわれてしまうことも。またキャラクターのファン側からも反感が生まれ、炎上するリスクもあるでしょう。キャラクターとの調和を考え、配慮しましょう。

 

差別化

多くの企業でキャラクターが作られていることからも、独自のキャラクターで他社と差別化することが成功のポイントです。競合や他社の人気キャラクターを事前に調べ、独自性をどのように打ち出していくのか考えましょう。

キャラクターは、見た目や性格、ストーリーなど、ユニークな個性が魅力の一つ。キャラクター設定をしっかり練り、印象に残るように活用ができるように工夫しましょう。

 

マルチチャネルでの展開 

キャラクターを活用する場合は、マルチチャネルで展開し露出を増やしましょう。イベントなどで直接交流するのも効果的ですし、SNSもそれぞれユーザー層が異なるためX(Twitter)やInstagramなど使い分けたり、多様なチャネルを使って、消費者との接触機会を最大化するのが大切です。

キャラクターは、幅広い層にアプローチしやすいのがメリット。そのため、消費者との接点を増やし、ファンを地道に増やしていくのが有効です。既存の人気キャラクターを活用する際は、使用範囲の制限があるため注意しましょう。

合わせてチェック!

主要SNSにはそれぞれ特性があり、ユーザー層にも違いが表れています。各SNSの年齢層や利用目的などを把握することで、適したSNSを見つけましょう。

参考記事:【2024年版 有名SNS一覧】17種類の特長と使い分け方を紹介

 

顧客とのコミュニケーション

キャラクターは、企業と消費者とのコミュニケーションを活性化してくれる存在です。コミュニティを作ったり、キャンペーンを実施したりすることで、消費者とのつながりをさらに深めることもできます。

例えば、オリジナルのハッシュタグをつけてキャラクター商品の写真を投稿するキャンペーンを開催すれば、UGCが増え、認知向上にもつながります。キャラクターの名前を募集したり、クイズやプレゼントキャンペーンなども人気です。コミュニケーションが増えることで、ファンの愛情も深まるでしょう。

 

キャラクターマーケティングの注意点

キャラクターマーケティングの注意点

キャラクターマーケティングに取り組む上で、注意点もあります。

差別化とキャラクターの改変

現代では、キャラクター市場は飽和状態で、差別化しづらい面も。新しくオリジナルキャラクターを作る場合は、期待する効果が出るまで時間がかかることもあります。複数チャネルで露出を増やしていき、長期的な目線で戦略を考えていきましょう。

また人気キャラクターは、ファンがSNSで情報発信してくれるのがメリットですが、悪い情報も瞬く間に拡散されます。人気キャラクターを起用する場合は、キャラクターの改変だけでなく、イメージや世界観も崩さないようにファンへの配慮も大切です。

 

キャラクターマーケティングの成功事例4つ

人気のキャラクターを作る際に悩んだら、成功事例を参考にしましょう。ここでは、キャラクターマーケティングの成功事例を4つ取り上げ、ポイントを解説します。

 

1.「ちいかわ」SNS発の人気キャラ

出典:「ちいかわ」公式サイト

出典:「ちいかわ」公式サイト

「ちいかわ」は、イラストレーターのナガノ氏がX(Twitter)で「なんかちいさくてかわいいやつ」として公開したSNS発のキャラクター。2020年にX(Twitter)の単独アカウントでマンガ連載をスタートし、現在ではフォロワー数370万人以上の人気を集めています。

ちょっぴり泣き虫だけど優しい性格の「ちいかわ」と、友達のハチワレ、うさぎ、など個性豊かなキャラクターたちの日常が描かれます。彼らは仕事で生計を立てており、試練が出てきたり、資格取得を目指して失敗したりなどと、現実の厳しさに直面することも。現実感のあるストーリーと、不器用だけどがんばる姿に共感が生まれています。

X(Twitter)のマンガを起点に、オリジナルグッズや書籍化、アニメ化と、短期間のメディアミックスで認知拡大し、ファンが増大。「日本キャラクター大賞」2022年、2024年を受賞しています。

 

2.「キウイブラザーズ」メッセージ性を活かした人気キャラ


出典:「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」公式サイト

出典:「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」公式サイト

ゼスプリのオリジナルキャラクター「キウイブラザーズ」は、キウイをもっと知ってほしいという想いから誕生。キウイの鮮やかな断面図をモチーフとしたデザインを用い、それぞれの性格や特技、座右の銘などもある個性的なキャラクターを作りました。

「キウイブラザーズ」を起用したTVCMでは、キウイのフルーツとしての魅力をアピール。キウイは甘くて栄養価が高く、ヘルシーであることをアニメーション、ダンス、インパクトのあるキャッチフレーズで効果的に訴求。ユーモアあふれるストーリーで描き、応援したくなるキャラが人気の秘訣です。

「キウイブラザーズ」がTVCMで人気を集め、売上は上昇。HPでは、キャラクターの紹介や過去CM・ウェブ動画などが公開され、SNSLINEスタンプの配信などと幅広く展開。オリジナルグッズが当たるキャンペーンも毎回大きな反響が出ています。

 

3.「くまもん」地域振興を支える人気キャラ

出典:くまモンランドオフィシャルサイト

出典:くまモンランドオフィシャルサイト

「くまモン」は、2011年の九州新幹線全線開業をきっかけに制作された、熊本県のPRマスコットキャラクター。「熊本県の営業部長兼しあわせ部長」として、熊本県のプロモーションなど、さまざまな活動を展開。「ゆるキャラグランプリ2011」の受賞をきっかけにファンが拡大し、国内だけでなく海外からも愛されています。

「くまモン」は、著作権料が無料であることが特徴。デザインはグッドデザインカンパニーの水野学氏が手がけており、黒・白・赤のシンプルな色構成や輪郭線がないことで、んなデザインにも組み込みやすいのが魅力です(商用利用には熊本県の許可が必要で、デザイン使用規定など条件等アリ)。

これまで、各地で名刺の配布を行ったり、地域の小学校の体育館を爆走したり、仏大使公邸でいたずらをしたりなどと、ユニークな活動でファンを魅了。一方で「くまモン」には行動指針があるため、一貫性を保っています。キャラクター設定と活用のしやすさをうまく生かし、ファンを拡大しています。

 

4.「バスボンくん」商品の特性を活かした人気キャラ

出典:「バスボンくん」公式サイト

出典:「バスボンくん」公式サイト

山崎産業は家庭用清掃用品「バスボンくん」に、あざらしをモチーフとしたオリジナルキャラクターを取り入れました。

「バスボンくん」はソフトな繊維の毛が特徴で、洗剤を使用しなくても汚れやヌメリを落とせる便利グッズ。家財を傷つけずに、家中のお掃除をサポートします。このような商品の特徴をわかりやすく伝えるために「バスボンくん」が生まれ機能面を魅力的に打ち出しました。

商品パッケージにバスボンくんを載せたところ、ユーザーからは「パッケージがかわいくて剥がせない」、「ふわふわ毛を触ってみたい!」と話題に。SNS上で多くのUGCが作られると、さらに注目を集め、購入促進にも成功しています。

 

まとめ

キャラクターマーケティングは、視覚的インパクトが大きく、消費者と接点を作りやすいのが特徴。キャラクターの性格や特徴、ストーリーを活かせば、共感を呼び、ファンとして長期的な関係性を築くことも可能に。情報拡散されやすい面でも、キャラクターを活用するメリットは大きいようです。

 

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