もくじ[非表示]
約4か月にわたり大学生と取り組んだプロモーション
貝印株式会社(以下「貝印」)では、Z世代からの「KAI」ブランドの認知率が低く、もっと若年層に向けて商品の魅力を発信していきたいものの、どのようにアプローチしていくのが良いのかが分からない、という課題を抱えていました。
そこで貝印の「紙カミソリ」を起点としてプロジェクトを実施し、メインの施策として大学生とともに【キョーソウPROJECT】に取り組みました。
この記事では、約4か月にわたる【キョーソウPROJECT】の活動に注目して、詳しく見ていきます。
キョーソウPROJECTの事例
キョーソウPROJECTとは
「マイナビのキョーソウ PROJECT」では、企業とZ世代をつなぎ、Z世代のアイデアを起点に社会に反映していく新しい取り組み。商品企画やプロモーションなど、さまざまな課題に対して「共創(キョ―ソウ)」することで、ワクワクする未来を創造するプロジェクトです。
実施の流れ
上記のような流れで、企画を実施しました。
貝印×キョーソウPROJECT
プロジェクトは、若年層に「紙カミソリ」を広めるには?というテーマで実施され、男女7名の大学生とファシリテーターが参加。大学生からは56個のアイデアがうまれ、議論を重ねるなかで企画をブラッシュアップさせていきました。
最初のアイデア出しでは「お台場にガンダム級の巨大な紙カミソリの模型を立てる」、“食べられる紙のお菓子”をヒントに「食べられる紙カミソリ」を作るなどと、意見が活発に出て盛り上がりました。
大学生から出た素敵なアイデアをどのようにビジネスとして効果的な施策にするか、企業側の視点でも考えていくのがポイントです。
参加大学生のアイデア出しからブレストの過程、何度も練り直した企画書の作成の様子まで、活動を追いました。詳細はこちらからまとめて読むことができます。
大学生からの提案アイデア例
「紙カミソリ」を広めるアイデアとして、Z世代の多くが経験する「受験」のイベントに着目し、合格祈願の付加価値を付けたカミソリを提案。ターゲットにはZ世代の親を想定して、親子の絆を深めるアイテムとしても魅力を打ち出しました。
さらにSNS上でのバズらせ方、メディアへの波及方法まで考え、企画に落とし込みました。
受験シーズンという特定の時期を狙ったブランディング施策であることや、「余計なものを削ぎ落とす」という縁起の担ぎ方も貝印さんから高評価をいただけました。
X(Twitter)の施策で、より多くのZ世代の声を反映
また、Z世代からより多くの共感を得るアイデアを探るため、X(Twitter)上で投票キャンペーンも実施。投票の結果、「KAMIカミソリ」が選ばれ、商品の実現化を後押ししました。
X(Twitter)の投票キャンペーンを取り入れることで、より多くのZ世代の率直な意見をリアルタイムで反映可能に!SNSでの盛り上がりを醸成し、Z世代のインサイトに刺さるプロモーションアイデアを生み出しました。
実際に行われた施策
最終的に、上記のようなプロモーション施策が実施されました。
キョーソウPROJECTのポイント
Z世代が共感しやすいのは同世代のアイデア
Z世代にとって、同世代のアイデアから生まれた商品は注目度も高く、口コミも広まりやすい傾向!
マイナビのマーケティング広報ラボでは、消費行動のアンケートを実施。
調査によると、Z世代のうち約65%の人が同世代が発案したアイデアに「関心がある」と回答しており、同世代のアイデアが反映された商品に強い関心を持つことがわかりました。
具体的な理由として「こんなものが欲しいというのが似てると思うから」、「同世代だと共感できるから。口コミも信頼できる」という声があがっており、同世代のアイデアは共感や信頼も得やすいようです。
キョーソウPROJECTの効果
キョ―ソウPROJECTの最大のメリットは、Z世代との交流を通して、ターゲット層からのアイデアや意見を直接取り入れることができること。実際にアイデア出しやブラッシュアップの過程に立ちあうことで、Z世代の本音を聞けるのも強みです。
今回、X(Twitter)キャンペーンも行ったことで、より多くのZ世代の声を反映するアイデアが完成。Z世代のブランド認知を高め、彼らの心を動かす企画を実現することができました。
参加者の声
プロジェクトを終え、参加した大学生メンバーにアンケートを実施しました。
・「社員さんとお話しする中で貝印さんの社員さんそれぞれが商品に愛情を持っていることがよく伝わってきました」
・「今まで貝印の商品を使ったことがあったものの、会社名までは知る機会がなかったが、このプロジェクトに参加してからは、ドラッグストアなどで目にすると手に取ってしまうぐらい貝印に興味をもつようになったから」
・「今回のプロジェクトに参加して、貝印さんの商品がとても目に入るようになりました。知れば知るほど、用途に合わせた商品を多く作っていて、使いやすいからです」
貝印担当者からの「良かった点」
「最終的なアウトプット(企画内容)の質。他社で同様の内容を実施した際は、体験がメインになってしまい実際にプロモーション戦略として活用するレベルのものはできなかったので。また、透明性の高い運用で社内での共有なども即時にでき、良かった」
まとめ
マイナビの大学生向けメディア「学生の窓口」には、現役の大学生が所属するコミュニティ「ガクラボ」があります。
日々、学生メンバーと交流しながらZ世代のトレンドをキャッチし、インサイトを分析しているため、キョーソウPROJECTなどのさまざまな施策で若年層の「リアルな声」を取り入れたプロモーションを実現することが可能です。若年層へのプロモーションにお悩みの場合は、ぜひご相談ください。
└貝印のプロモーション全体のコンセプトや概要をまとめています。
2.【貝印×キョーソウPROJECT編】※本記事
└大学生と一緒に行った【キョーソウPROJECT】についてまとめています。
└貝印の「紙カミソリ」の開発秘話やキョーソウPROJECTの様子をまとめています。
キョ―ソウPROJECTのご案内
マイナビのキョ―ソウPROJECTは、Z世代の認知拡大・新規顧客化を狙いとしたプロモーション施策です。企業からの課題に対し、Z世代のメンバーがアイデアを提案、企画書として仕上げます。
プロジェクトを通して、企業の理念や商品・サービスに込められた思いを伝えることも可能。Z世代のリアルな声を反映できる新しいプロモーション施策です。