若手社会人の「ふるさと納税」利用実態を経験者・未経験者に大調査!始めるきっかけやサイトを選ぶ基準とは?

更新日:2023年11月02日(木)

2023年10月から制度変更があり、直前には“駆け込み需要”も発生した「ふるさと納税」。今回、25〜29歳の若手社会人を対象に、「ふるさと納税をやったことがある“経験者”」と「これから始めようと思っている“未経験者”」にアンケート調査を実施しました。始めるきっかけや割り当て金額、ふるさと納税を選ぶ基準など傾向の違いを詳しく解説します。

【ふるさと納税 経験者】ふるさと納税を始めた時期や納税自治体数のボリュームゾーンとは?

Q. 初めてふるさと納税をしたのは何歳の時ですか?


Q. 初めてふるさと納税をしたのは何歳の時ですか?

【経験あり】(n=307)

Q. 平均して1年でいくつの自治体にふるさと納税を行っていますか?


Q. 平均して1年でいくつの自治体にふるさと納税を行っていますか?

【経験あり】(n=307)

「ふるさと納税を行ったことがある」方(以後“経験あり”)に、初めてふるさと納税をした年齢を調査したところ「24歳」「25歳」がボリュームゾーンとなりました。社会人になって2〜3年目のタイミングにあたることから、年間の納税額がわかったら早いうちからふるさと納税を行う方が多いようです。

1年でふるさと納税を行う自治体の数は、「2か所」「3か所」が25%以上となりました。ふるさと納税にあてられる金額にも左右されますが、1つの自治体で寄付可能額を使い切るよりも、いくつかの自治体に分散して寄付する方が多いことが分かります。

【ふるさと納税 未経験者】今までふるさと納税をしていなかった理由から興味をもった・始めたいと思ったきっかけまでを分析!

Q. 今までふるさと納税をしていなかった理由は何ですか?


Q. 今までふるさと納税をしていなかった理由は何ですか?

【経験なし】(n=302 内訳:【男性】n=151、【女性】n=151

一方で 「ふるさと納税をしたことがないが、興味がある・始めようと思っている」方(以後“経験なし”)にも調査をしました。

今までふるさと納税をしていなかった理由は、「仕組みがよくわからない」「ふるさと納税の手続きが面倒くさい」が多数派となりました。メリットの多いふるさと納税ですが、仕組みを理解することや手続きを把握することに対して、ハードルが高いと感じている方が多いようです。

また男性の場合は「自己負担額がかかるため」17.2%と女性に比べて高く、2,000円の負担額が懸念材料になっているという意見もあるようです。

Q. ふるさと納税を始めたきっかけ/興味をもった・やろうと思ったきっかけは何でしたか?



Q. ふるさと納税を始めたきっかけ/興味をもった・やろうと思ったきっかけは何でしたか?

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

ふるさと納税を始めたきっかけを調査したところ、“経験あり”の場合 1位「所得税の還付、住民税の控除のため」、 2位「返礼品がほしかったから」となりました。
また “経験なし” の場合も1・2位は“経験あり”の方と同様の結果となりました。会社員であれば源泉徴収で引かれてしまう税金が、少ない負担額で魅力的な返礼品に変えられることにお得さを感じて、始めるきっかけになる方が多いのかもしれません。

一方、「テレビで見て」の率に関しては、経験ありの場合は少ないものの、経験なしは一定数が集まりました。近年はCMや番組で取り上げられることも多く、目にする機会が増えたことで自分ゴトとして捉え始めたというケースもあるようです。

ふるさと納税に使うサイトや選ぶ基準とは?経験者と未経験者で明らかな違いあり!

Q. ふるさと納税に使用している/使用しようと検討しているサイトを教えてください。

Q. ふるさと納税に使用している/使用しようと検討しているサイトを教えてください。

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

Q. そのサイトを使っている/検討している理由は何ですか?


Q. そのサイトを使っている/検討している理由は何ですか?

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

ふるさと納税に使用するサイトについては、経験ありと経験なしで異なる結果となりました。“経験あり”の場合は「楽天ふるさと納税」が最多の55.1%となった一方で、“経験なし”で多かったのは「さとふる」50.0%、「ふるなび」35.4%となりました。

サイトを使う理由では、“経験あり”は「ポイントが貯まる・もらえるから」、“経験なし”は「有名なサイトだから」の回答が各々50%を超える結果となりました。

“経験なし”の方は「テレビでみて」がきっかけで始めるという回答も多かったことから、CMやネット広告などでよく見かけるサイトが王道だと認識し、使用する傾向があるようです。一方、数回ふるさと納税を経験した方は、日常的に使っているポイントサービスと親和性の高いふるさと納税サイトを選んでいるようです。

Q. 年間でふるさと納税にあてている/あてたいと考える金額を教えてください。


Q. 年間でふるさと納税にあてている/あてたいと考える金額を教えてください。

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

年間でふるさと納税にあてる金額は、経験ありと経験なしで分かれる結果となりました。“経験あり”の場合は「2万円以上3万円未満」が26.1%と最多で、「2万円以上4万円未満」がボリュームゾーンとなっています。

一方、“経験なし”の場合は「1万円以上2万円未満」が34.1%で最多となっており「2万円未満」がボリュームゾーンとなりました。新たに始める方は少額からスタートする傾向があるようです。

Q. 【自治体】どんな基準で選びますか?


Q. 【自治体】どんな基準で選びますか?

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

Q. 【寄付の使い道】どんな基準で選びますか?


Q. 【寄付の使い道】どんな基準で選びますか?

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

ふるさと納税を選ぶ基準について、【自治体】では「返礼品に惹かれた」が経験あり・経験なしどちらも最多となりました。
また“経験なし”は、「返礼品の還元率が高い」の選択肢も50%を超えており、よりお得なものを選びたいという傾向があるようです。

【寄付の使い道】では「おまかせ」の回答が多く、次いで「こども・子育て」が多い結果となりました。
また“経験なし”の場合は「観光」の回答率が20.2%と“経験あり”に比べて高くなっています。

若手社会人が魅力に感じる返礼品とは?

Q . 【返礼品】どんな基準で選んでいますか?


Q . 【返礼品】どんな基準で選んでいますか?

【経験あり】(n=307)【経験なし】(n=302)

Q .今までもらったことのある返礼品の中で一番満足している返礼品を教えてください。


Q .今までもらったことのある返礼品の中で一番満足している返礼品を教えてください。

【経験あり】(n=307 内訳:【男性】n=152、【女性】n=155

続いて【返礼品】を選ぶ基準は経験あり、経験なしともに「自分が欲しいもの・好物」が90%近い結果となりました。

そこで“経験あり”の方に一番満足している返礼品について調査したところ、一番人気は「肉」28.0%、次いで「魚介・海産物」16.6%となりました。ブランドや天然ものなど、普段はなかなか買わないけれど、ふるさと納税で高級な食材を試してみたいという方も多いのではないでしょうか。

男女別にみてみると、男性の場合は「米・パン」が多く、女性は「果物・フルーツ」「お菓子・スイーツ」が多い結果となりました。

【ふるさと納税 経験者】情報収集の方法を深掘り!

Q. ふるさと納税に関して情報収集しているものを全て教えてください。


Q. ふるさと納税に関して情報収集しているものを全て教えてください。

【経験あり】(n=307 内訳:【男性】n=152、【女性】n=155

Q. SNSで情報収集していると回答した方にお聞きします。情報収集しているものをすべて教えてください。


Q. SNSで情報収集していると回答した方にお聞きします。情報収集しているものをすべて教えてください。

※「SNSで情報収集している」を選択した方 【経験あり】(n=120 内訳:【男性】n=44、【女性】n=76

“経験あり”の方にふるさと納税の情報収集について経験者に調査したところ、「SNS」が39.1%で最多、次いで「テレビ」が28.7%の結果となりました。

さらにSNSを深掘りすると、媒体としては「X(Twitter)」、投稿は「一般人の投稿」「インフルエンサー・有名人の投稿」の回答が多くなりました。
男女別の傾向では、男性は「YouTube」、女性は「Instagram」を参考にしていることが分かります。

まとめ

【ふるさと納税経験あり】

  • 初めてふるさと納税をした年齢は「24歳」「25歳」が多数。
  • 1年でふるさと納税を行う自治体の数は、「2か所」「3か所」がボリュームゾーン。
  • 使用サイトは「楽天ふるさと納税」の支持率が高く、理由は「ポイントが貯まる・もらえるから」
  • 寄付の使い道は「こども・子育て」が多数。
  • よかった返礼品は「肉」「魚介・海産物」

【ふるさと納税経験なし】

  • 今までやらなかった理由は、「仕組みがよくわからない」「ふるさと納税の手続きが面倒くさい」が多数。
  • ふるさと納税を始めたいきっかけ「所得税の還付、住民税の控除のため」が1位で、「返礼品がほしかったから」が2位。
  • 使用サイトは「ふるなび」「さとふる」の支持率が高く、理由は「有名なサイトだから」
  • 寄付の使い道は「こども・子育て」「観光」が多数。

ダウンロード資料のご案内

ダウンロード資料では、本記事では紹介しきれなかった、ふるさと納税経験なしの方が検討している返礼品についてもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。下記ボタンよりご請求いただけます。

調査資料ダウンロードはこちら

  • 調査対象

    【ふるさと納税 経験あり】25~29歳/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/ふるさと納税をしたことがあると回答した方
    【ふるさと納税 経験なし】25~29歳/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/ふるさと納税をしたことはないが、興味がある・やろうと思っていると回答した方

  • 有効回答数

    【ふるさと納税 経験あり】307件(男性:152件、女性:155件)
    【ふるさと納税 経験あり】302件(男性:151件、女性:151件)

  • 調査時期

    2023年10月

  • 方法

    インターネット調査

おすすめのお役立ち記事

他の記事も見る
若手社会人に音楽・動画のサブスク利用実態を調査!利用中のサービスや登録理由、選ぶ際のポイントまで徹底解説

2024年04月25日(木)

若手社会人に音楽・動画のサブスク利用実態を調査!利用中のサービスや登録理由、選ぶ際のポイントまで徹底解説

F1層のコスメに関する消費傾向を調査!ブランドスイッチのきっかけやアイテム別の購入ポイント・金額感まで徹底解説

2024年04月18日(木)

F1層のコスメに関する消費傾向を調査!ブランドスイッチのきっかけやアイテム別の購入ポイント・金額感まで徹底解説

【2024年4月版】10代女子が選ぶインフルエンサーランキング

2024年04月10日(水)

【2024年4月版】10代女子が選ぶインフルエンサーランキング

おすすめのお役立ち資料

他の資料も見る
SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新大学生編~

SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新大学生編~

SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新社会人編~

SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新社会人編~

大学生女子の「推し活」実態調査

大学生女子の「推し活」実態調査

おすすめのお役立ち動画

他の動画も見る
【Z世代コミュニティを活用した事例から見る】「共創」マーケティングでZ世代をファン化させる鍵とは?

【Z世代コミュニティを活用した事例から見る】「共創」マーケティングでZ世代をファン化させる鍵とは?

広告掲載やメディアに関するお問い合わせはこちらから

お問い合わせ
050-5443-2281

受付時間:平日10:00〜18:00(弊社所定の休業日を除く)