【高校生の勉強法・自習スタイル】スマホ学習率や受験の悩み・相談方法を調査!

更新日:2021年10月15日(金)

リモート学習や通信教材、タブレット学習など、学校や塾以外にもさまざまな学習ツールやスタイルが存在する現在、学生たちはどのような勉強方法をとっているのでしょうか。

また、従来では集団学習が当たり前と捉えられていましたが、昨今では通信環境やオンライン学習コンテンツの充実により、個人でも簡単に情報にアクセスして解決できる世の中になってきています。

今回は、高校生の現在の勉強方法や勉強スタイルについて調査いたしました。

本調査の大学生の回答内容については、回答者が大学受験時に経験したこと・思っていたことを回答いただいております。

進学先に求めているものは何ですか

進学先に求めているものは何ですか

進学先に求めていることは、上位2つに「学びたい勉強が学べる(64%)」「就職率が高い(48%)」が入っており、自分が学びたいと思う勉強をすることで就職活動にも活かしていきたい意向が強く出ています。

特に現在の高校生の方がその意向が強いことがわかりました。

また、「知名度が高くブランド力がある(38%)」「資格が取れる(38%)」就職に向けて安心できる要素が求められていると考えられます。

自習するときに「記録するものとして使っているもの」を教えてください

自習するときに「記録するものとして使っているもの」を教えてください

自習時に記録用として使用しているものはスマホ(62%)が最も多い結果になりました。次いでルーズリーフ(54%)、ノート(53%)となり、スマホの学習時利用が高まっています。

従来の「書いて覚える」形式の勉強方法に最適なノートやルーズリーフですが、昨今ではオンライン学習が浸透してきている背景もあり、スマホメインで自習勉強ができる環境が整ってきていることも、スマホの利用が最も高い理由の一つでしょう。

またノートやルーズリーフの利用率も高いですがそれ以上に、多くの高校生にとってスマホは身近で肌身離さない存在であることもあり、手軽に活用できるツールとして打って付けなのでしょう。

学習するときに「活用しているもの」をお選びください

学習するときに「活用しているもの」をお選びください

学校と自習のみで独学(47%)が最も高く、塾や通信教材を利用していない10代女子が多いようです。

高校生・大学生比較では、リアル対面型、オンライン型の塾などの利用が減少していることが読み取れます。

一方で、オンライン・タブレット型の通信教材は、現在の高校生の利用比率が高く、時間や学習進み具合を自分で組み立てられる「独学」や「通信教材」を使った勉強スタイルが多い結果となっております。

あなたが自習する場所を教えてください

あなたが自習する場所を教えてください

先ほどの回答結果からもわかるように、独学する10代女子が多いため、勉強する場所は自宅(82%)が最も多い結果になりました。

あなたの「自習スタイル」として多いものを教えてください

あなたの「自習スタイル」として多いものを教えてください

学校以外での勉強状況は、自宅で一人で音楽を聴きながら勉強している(49%)、一人で音楽・動画などを聞かずに勉強している(38%)が多く、基本は勉強は一人ですることと考えているようです。

現在の高校生は大学生(当時の高校生)と比較して、自習するときは音楽・動画は視聴しない派、音楽を聴きながら勉強する派が半々に分かれました。

また「友達と会話しながら勉強している」「友達と音楽・動画などを聞かずに勉強している」と回答している場合は、友達同士でカフェで勉強していることが多いと考えられます。

勉強や受験に関する悩みや課題を教えてください

勉強や受験の悩みに関しては、学習の計画やスケジュールの立て方がわからない(41%)、学習が遅れている(32%)と独学型が多いことが影響して、勉強スケジュールや進捗コントロールに悩みを持つ10代女子が多いです。

特に、現在の高校生の方が独学型が多いためか、勉強計画に課題意識があるようです。

また、コロナ禍でオープンキャンパスを行わない大学も多いため、オープンキャンパスに行きにくい/やってない(29%)ことも悩みになっており、目標を定めて計画を立てられているか、自分のやり方が正しいのか、不安に感じる高校生が多いと考えられます。

勉強や受験の悩みや課題の相談を「誰」にしますか

勉強や受験の悩みや課題の相談を「誰」にしますか

高校生、大学生(当時の高校生)ともに共通して進学時の相談は親(53%)が最も多い結果となりました。

現在の大学生の場合、大学進学時の相談を学校の先生(40%)、塾の先生(23%)も主な相談先として考えられていたようですが、現在の高校生は学校や塾の先生に相談することが減少しており、進路に関する相談先が「親」や「友達」に集約されているようです。

学校や塾の先生への相談が減少した理由には、おそらく学校のリモート授業により「先生との距離が離れてしまっている」「独学の傾向が高い」ことが影響していると考えられます。

勉強や受験に関する悩みや課題を解決するため「何」を見ますか

勉強や受験に関する悩みや課題を解決するため「何」を見ますか

Googleなどで検索(45%)が最も多い結果になりました。僅差で、YouTube(41%)が挙げられており、主要なツールとしてこの2つが考えられます。

相対的に選ばれている理由としては、

  • いつでもどこでも検索できて、先生に聞くより早い
  • わからなかったらググるというスタイルが定着している
  • 目的や悩みがはっきりしている場合、検索エンジン利用ニーズが高い
  • 学習や教育に特化したYouTuberや自習コンテンツ(Study with meなど)や企画が増加してきている

ということが挙げられそうです。

勉強や受験で参考にしているインフルエンサーやYoutuberを教えてください

また「勉強や受験で参考にしているインフルエンサーやYouTuber」として最も多く寄せられた人が「とある男が授業をしてみた」(記事執筆時:登録者数160万人)でした。

話が丁寧で聞きやすく、学生が悩むことや欲しい内容を的確に捉えて、動画コンテンツにされているところが魅力的なポイントと考えられます。

コロナ禍を経て将来に関する考え方は変わったか

コロナ禍を経て将来に関する考え方は変わったか

全体では、資格を取りたいと思った(34%)、学びたい勉強が変わった(22%)と、就職や進学に活かせそうな実学よりのニーズが高まったのではないかと考えられます。

高校生よりも大学生の方が資格取得意向が高まっていることが見てわかります。

大学生の社会接点である主なバイト先が飲食店や小売店など、コロナ禍で経済的な影響を被った特定業界や分野であることも影響していると考えられます。

まとめ

10代女子の主な学習方法を振り返ってみると、

  • 進学先に求めていることは「学びたい勉強が学べる(65%)」「就職率が高い(48%)」
  • 自習時に主な記録用として使用しているものはスマホ(64%)
  • 勉強は学校と自習のみで独学(47%)が最も高く、塾や通信教材を利用していない10代女子が多い
  • 勉強する場所は自宅(83%)が最も多い
  • 自宅で一人で音楽を聴きながら勉強している(49%)
  • 受験や勉強の悩みは、学習の計画やスケジュールの立て方がわからない(44%)、学習が遅れている(34%)
  • 進学時の相談は親(55%)が最も多い
  • 受験や勉強の悩みに対する検索手法はGoogleなどで検索(45%)、YouTube(42%)が多い

コロナ禍で拍車のかかったリモート授業や勉強のオンライン化の影響を受けた現在の高校生の世代と、当時は現在ほど一般的ではなかった現在の大学生の世代では、学習方法に違いが見られました。

また肌身離さずスマホを持っていたり、どの環境でもインターネット環境が整っている中で、年々10代女子の「検索能力」が高まっていることが想定されます。

結果、学習に関する課題解決方法として検索エンジンやYoutubeの活用比率が高まっております。

上記より10代女子は課題や悩みのテーマによって相談先や検索先を使い分けていることがわかります。

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【調査概要】
対象: 13-19歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2021.09.24-2021.10.11
調査方法:インターネット調査
回答数:177件(内訳:高校生94件、大学・専門学生78件、社会人2件、フリーター3件)

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