【調査資料紹介】大学生にとってAIは友達⁉
――調査データから見える、Z世代とAIの距離感とは

更新日:2026年02月17日(火)

生成AIの活用が社会全体で広がる中、大学生はAIをどのような存在として捉え、どのような距離感で日常的に使っているのでしょうか。

マイナビマーケティング・広報ラボは、大学生を対象にAIの利用実態調査を実施しました。本記事では、そのホワイトペーパー制作を担当した中西ディレクターに、調査結果をどのように読み解いたのか、数字から見えてきた傾向や背景について話を伺います。聞き手は、同ラボの桑野が務めます。

なお本記事では、調査結果の一部を紹介しながら、大学生とAIの関係性の「現在地」を整理しますが、具体的な利用シーンや詳細な分析、今後の示唆についてはホワイトペーパーで詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

AI調査

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登場マーケターのプロフィール

中西

中西 舞(なかにし・まい)|株式会社マイナビ

コンテンツメディア事業本部 マーケティング部ディレクター。
大学生向けメディア『学生の窓口』の立ち上げに関わり、デジタル・アパレル・金融・食品・医薬化粧品など多様な業界の広告企画を担当。
現在は大学生をはじめとしたZ世代向け案件を中心に、年間約200件以上のプランニングおよび営業同行を行う。

桑野 好絵(くわの・このえ)|株式会社マイナビ

桑野 好絵(くわの・このえ)|株式会社マイナビ

2007年マイナビ入社。
女性向けメディアや若年層トレンド領域に従事し、現在は『マイナビニュース』『マイナビウーマン』などの広告企画を担当。
Z世代に特化した調査チーム「マイナビティーンズラボ」のプランニングやデータ解説、企業向けの講演も行う。
高校1年生の息子を育てる母として、「調査データ」と「リアルな声」の両面から若者インサイトを掘り下げている。

 

生成AIの普及と、大学生の実際の利用状況とは

桑野

まずは、なぜ今「大学生×AI」の調査を実施したのか、背景から伺えますか。

中西

ここ数年で、生成AIの日常利用は爆発的に進んでいます。私たちが普段追っているトレンドやブームは、比較的ティーン世代から始まることが多いのですが、AIツールについても同じような流れなのか、実態をきちんとデータで確認したいと考えました。
特に大学生は、学習とプライベートの両方でAIに触れる機会が多い世代です。感覚的なイメージではなく、実際にどのような距離感でAIを使っているのかを把握する必要があると感じ、今回の調査を実施しました。

 

AIはチャッピーと呼ぶ?AIを「友達」と捉える大学生が多いという結果

Q.オープン型対話AIを人に例えると、あなたにとって最も近い存在はどれですか?

オープン型対話AIを人に例えると、あなたにとって最も近い存在はどれですか?

(n=302)

桑野

今回の調査結果の中で、特に印象的だったのが、AIを人にたとえた際に「友達」と回答した大学生が多かった点です。この結果について、どのように受け止めていますか。

中西

「友達」という言葉だけを見ると、AIを人と同じ存在として捉えているようにも見えますが、必ずしもそうではないと考えています。調査全体を通して見ると、AIは感情的に依存する対象というよりも、人に聞きづらいことを気軽に投げかけられる存在として受け止められているように感じました。

桑野

心理的な距離が近い存在、ということですね。

中西

はい。ホワイトペーパーでは、大学生がAIに相談している具体的な内容についても整理しています。たとえば、旅行や外出の予定を考える際の相談メッセージや返信文の言い回しを考えるサポート判断に迷ったときの意見整理など、日常の中で発生する小さな意思決定に使われているケースが多く見られました。
これらはいずれも、正解を求めるというより、自分の考えを整理したり、選択肢を広げたりするための使い方であり、AIが「一緒に考える存在」として機能している点が特徴的です。

 

プライベートでAIに相談されている内容とは

Q. プライベートでオープン型対話AIに相談したことのある内容は?

プライベートでオープン型対話AIに相談したことのある内容は?

(n=302)
※「この内容をAIに相談したことが無い」という回答の低い順から算出

桑野

ここまでのお話を伺うと、AIはかなり身近な存在として使われている印象があります。
具体的には、プライベートではどのような内容を相談しているのでしょうか。

中西

ホワイトペーパーでは、プライベートでAIに相談したことのある内容をランキング形式で整理しています。最も多かったのは「旅行・おでかけプラン」で、次いで「メッセージの返信内容」が続きました。

桑野

人間関係に直結する場面ですね。

中西

そうですね。大学生は、日常的に大学やアルバイト先などで同世代の友人と接する機会が多く、一見すると相談相手には困らなさそうに見えます。
それでも、相手にどう伝えるか、どう返すかといった細かな判断については、
AIに一度聞いて整理する、という使い方が多く見られました。

桑野

友達に聞く前の「壁打ち」のような役割ですね。

中西

まさにその通りです。
ランキング上位にはそのほか、将来のこと、健康、恋愛、趣味、ダイエットや美容に関する情報収集などが並びました。いずれも、深刻な悩みというよりは、日常の中でふと迷ったときに生まれるテーマが中心です。

また注目したいのは、ランキング下位の項目も含め、約半数以上が「AIに相談したことがある」と回答している点です。
この結果から、大学生にとってAIは、特定の用途に限られたツールではなく、
日常生活のさまざまな場面で自然に使われる存在になりつつあることが分かります。

桑野

だからこそ、「AIを友達にたとえる」という回答につながっているのかもしれませんね。

中西

はい。誰かに代わって答えを出してくれる存在というより、
考えを整理したり、選択肢を広げたりするための身近な相談相手として使われている。
この点が、今回の調査で見えてきた大学生とAIの関係性だと考えています。

ただし、AIを全面的に信頼しているわけではない

Q. AIの回答をどの程度信頼していますか ?

AIの回答をどの程度信頼していますか ?

(n=302)

桑野

一方で、AIの回答をどの程度信頼しているかを見ると、慎重な姿勢も見えてきました。

中西

そうですね。調査結果からは、AIの回答をそのまま受け入れるのではなく、参考情報の一つとして活用している様子がうかがえます。便利ではあるものの、最終的な判断は自分で行うという意識が、大学生の中でしっかりと残っています。

桑野

距離は近いけれど、意思決定を委ねているわけではないということですね。

中西

はい。利用が進んでいることと、信頼しきっていることは別です。この冷静さがある点は、大学生のAI活用を理解するうえで重要なポイントだと考えています。

 

学習・課題では「周りが使っている」が前提に

Q.課題・学習目的で周囲のオープン型対話AI利用状況を教えてください。

課題・学習目的で周囲のオープン型対話AI利用状況を教えてください。

(n=302)

桑野

学習や課題の場面になると、周囲の利用状況も大きく影響していそうですね。

中西

その通りです。この結果を見ると、学習面ではすでに「使うかどうか」を選ぶフェーズは過ぎているように感じます。学生が学習面では多かれ少なかれ使用経験があることが前提となり、AIは学習環境の一部として存在しつつあります。

桑野

個人の価値観というより、みんな使っている“当たり前にあるもの”になっているということでしょうか。

中西

AI活用は、個人の意識だけで完結するものではなく、周囲の利用状況や学習環境の影響を強く受けるものになりつつあります。だからこそ、教育現場においても、AIを前提とした環境づくりが重要な視点になってきています。

 

学習目的でAIを使うことへの「迷い」とは

Q.課題・学習目的でオープン型対話AIを使うことについての考えを教えてください。

課題・学習目的でオープン型対話AIを使うことについての考えを教えてください。

(n=302)

桑野

学習面では、効率的だと感じる一方で、不安や迷いを抱えている学生が多い結果となりました。

中西

この結果は、AI活用そのものを否定しているというより、「どこまで使ってよいのか分からない」という迷いの表れだと捉えています。ルールや基準が明確でない中で、学生一人ひとりが判断しなければならない状況が、不安につながっているのではないでしょうか。

桑野

使わないという選択ではなく、使い方に悩んでいる状態ですね。

中西

はい。調査結果を見る限り、多くの大学生はAI活用に前向きです。ただし、その使い方についての共通認識が、まだ定まっていない段階だと考えています。

 

4つのデータから見える「現在地」とは

桑野

ここまでのお話を伺うと、AIはすでに大学生の日常に入り込んでいる一方で、扱い方については模索段階にあるように感じます。

中西

私も同じ印象です。AIは身近な存在になりつつありますが、使い方や距離感はまだ定まりきっていません。現在は、AIとの向き合い方を社会全体で探っている過渡期だと言えるでしょう。

桑野

使わないという選択ではなく、使い方に悩んでいる状態ですね。

中西

はい。調査結果を見る限り、多くの大学生はAI活用に前向きです。ただし、その使い方についての共通認識が、まだ定まっていない段階だと考えています。

AI活用は、個人の意識だけで完結するものではなく、周囲の利用状況や学習環境の影響を強く受けるものになりつつあります。だからこそ、教育現場においても、AIを前提とした環境づくりが重要な視点になってきています。

詳細な分析や示唆はホワイトペーパーで

今回の調査からは、大学生がAIを身近な存在として受け入れながらも、特に学習シーンでは判断基準を模索している実態が見えてきました。

本記事では調査結果の一部をご紹介しましたが、具体的にどのような場面でAIが使われているのか
なぜ学習では迷いが生まれやすいのか教育機関や企業はこの状況をどう捉えるべきかといった点については、ホワイトペーパーで詳しく解説しています。

大学生とAIの関係がまだ定まりきっていない今だからこそ、判断材料として、ぜひホワイトペーパーをご活用ください。

 

ダウンロード資料のご案内

ダウンロード資料では、本記事ではAIの利用頻度やAIを使用した際の経験などについてもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。下記ボタンよりご請求いただけます。

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この記事を書いた人
マイナビベアの写真
桑野 好絵(くわの・このえ)|株式会社マイナビ
2007年マイナビ入社。 女性向けメディアや若年層トレンド領域に従事し、現在は『マイナビニュース』『マイナビウーマン』などの広告企画を担当。 Z世代に特化した調査チーム「マイナビティーンズラボ」のプランニングやデータ解説、企業向けの講演も行う。 高校1年生の息子を育てる母として、「調査データ」と「リアルな声」の両面から若者インサイトを掘り下げている。

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