【2024年版】主要SNSの年齢層を比較! 利用率や特徴、最新の傾向は?

更新日:2024年10月29日(火)

現代ではSNSを日常的に利用している人が大半で、連絡手段やコミュニケーションツールとして欠かせないものです。それぞれのSNSには、どんなユーザー層がいるのでしょうか。今回は主要なSNSの年齢層や利用目的などに着目して、各ユーザーの特徴を把握しましょう。

国内の主要SNSの利用者数

まずは国内の主要SNSのユーザー数を見ていきましょう。SNSはトレンドの影響を受けやすくユーザ数の変動が大きいため、常に増減が発生していることを念頭に入れておくのが重要です。

国内の主要SNSの利用者数

※各SNSの公式発表に基づく「月間アクティブユーザー数」の比較、2023年時点

日本のSNSで一番利用者数が多いのはLINEで、約9,500万人と圧倒的なユーザー数に。さらに現在では約9,700万人(2024年3月)との公式発表もされており、増加傾向は続いているようです。2位にはYouTubeが7, 120万人、3位はX(Twitter)が6,658万人で、上位3つのSNSは日本の総人口の約2人に1人が使っている計算になります。3位以降は、Instagram、Facebook、TikTokの順でした。

また、それぞれのSNSから公式発表はされていませんが、InstagramTikTokユーザー数が増加しているとの情報も出ています。

Instagramは2023年に行われたMeta社のイベントにて、3,300万人(2019年公表)から倍以上に増えたという発言があり、約6,600万人のユーザー数との想定も。またTikTokも約2,700万人(data.ai / 旧AppAnnie調べ、2023年9月時点)といった情報も出ており、若年層の間で大幅に人数を伸ばしているとの見方もあります。

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主要SNSの利用率と年齢層

続いては主要SNSの利用率に注目し、年代・男女比の利用傾向をチェックしましょう。ここでは年代ごとの特徴についてまとめています。

主要SNSの年代・男女別利用率

主要SNSの年代・男女別利用率

出典元:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>」

LINEは、全年齢層で約95%と高い利用率をマーク。10代~50代の年齢層まで90%を超えており、60代でも86.3%と利用率が高くなっているのが特徴で、ほぼ日常的に使われているようです。

2位のYouTubeも幅広い年齢層で使われており、10代~40代までが90%超え、60代は約66%と少し利用率が下がります。Instagramは10代~30代の若年層がメインで、女性ユーザーからの人気が高く、男性ユーザーの倍を占めています。

一方でFacebookは30代~40代の年齢層に支持されている傾向。TikTokは10代~20代の利用率が特に高く、女性ユーザーがやや多めであることがわかります。

 

主要SNSのマッピング

年代別の主要SNSの利用率と年齢層をもとに、マッピングを作成しました。全体のイメージを把握した上で、それぞれの年代ごとの傾向を見ていきましょう。

主要SNSのマッピング

10代~20代の利用傾向

10代~20代はLINEやYouTubeの利用が最も高く、X(Twitter)やInstagram、TikTokなど、他のSNSも幅広く利用しています。一方で10代にはFacebookがほとんど使われていない傾向。10代~20代の世代間で利用率に差があるものもあり、10代はTikTok20代はX(Twitter)をより好んで活用しているようです。

また10代はInstagramのリール動画やTikTokなどのショート動画が人気で、気軽に投稿・シェアしており、20代はX(Twitter)やInstagramで積極的な情報収集・発信をしていると考えられています。

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参考記事:10代女子のスマホ利用実態を調査! 使用時間からSNSの利用方法まで徹底解説

 

30代~40代の利用傾向

30代~40代も若年層と同様にLINEやYouTubeの利用が最も高く、どちらも90%を超える高い利用率に。他の年代と比較するとFacebookの利用がやや目立ちTikTokの利用率は約30%に留まっています。

X(Twitter)やInstagramなど匿名性のSNSで交流を楽しむ一方で、実名制のFacebookも一定数が利用。SNS上での匿名のつながりと実社会での交友関係と、それぞれ使い分けしながら活用しているようです。

 

50代~60代の利用傾向

50代~60代のユーザーも他の年代と同様にLINEやYouTubeの利用がどちらも上位ですが、60代ではYouTubeの利用率が66%とやや下がります。また10代~40代までのユーザーと比較すると、X(Twitter)の利用が、50代~60代ともに少ない傾向。一方でInstagram50代でも51.7%と比較的高めの利用率です。

TikTokは2017年より日本でサービスが開始されましたが、60代の利用率は13%と低い結果に。年代が上がるにつれ新しいSNSへの認知度は下がり、広まりづらいのかもしれません。

 

主要SNSのユーザー属性と利用目的

この項目では、主要SNSごとにそれぞれのユーザー属性と利用目的について解説していきます。

主要SNSのユーザー属性と利用目的

 

LINE

・ユーザー数:9,700万人20243月) ※国内1位
・男女比:ほぼ同数
・年齢層:全年代層 ※20代の利用率が99.5%と最多
・利用目的:連絡手段、コミュニケーション

LINEの主な利用目的は、家族や友人との「連絡手段」でしょう。チャット感覚で使えるトーク機能や複数人とやり取りできるグループトーク、音声・ビデオ通話などメイン機能をすべて無料で使えることからも人気を集め、日常の連絡ツールとして使っている人が大半です。

また、相手のメールアドレスや電話番号を知らなくても、IDQRコードを通じて「友だち」になり、連絡を取ることが可能(電話番号で検索して「友だち」になることもできる)。個人情報を明かさなくても、気軽に連絡やコミュニケーションを取れる点でも支持されています。今後も高い利用率は継続していくと考えられています。

 

YouTube

・ユーザー数:約7,120万人 ※国内2位
・男女比:ほぼ同数
・年齢層:10代~50代 ※20代の利用率が97.2%と最多
・利用目的:エンターテイメント、教養

YouTubeは世界最大の動画共有SNSで、あらゆるジャンルの動画が無料で視聴できることから、幅広い年齢層で利用されています。ユーザーが自分のチャンネルを作ったり、YouTuber(ユーチューバー)としてオリジナルの動画コンテンツを配信することもできますが、視聴を楽しむという人が大多数です。

ユーザーの主な利用目的は「エンターテイメント」で、好きなアーティスト、お笑い・バラエティ系ジャンルの動画や、レビュー動画を閲覧する人が多い傾向。また教育・教養系のコンテンツの閲覧も伸びており、知識やスキルを身につけるために学習面で活用する人も。「タイパ」を重視する10代や20代の間では、ショート動画の人気も出ています。

今人気のYouTuberは?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、現役大学生に人気のYouTuberを徹底調査!「お笑い」や「美容系」など5つのジャンルごとに人気のYouTuberを調べ、それぞれ好きな理由も聞いてみました。

参考記事:現役大学生に人気のYouTuberを深掘り調査!YouTubeの利用実態やインフルエンサーがZ世代に与える消費行動が明らかに

 

X(Twitter)

・ユーザー数:約6,658万人 ※国内3位
・男女比:ほぼ同数
・年齢層:10代~30代 ※20代の利用率が81.6%と最多
・利用目的:推し、時事ニュースなどの情報収集

X(Twitter)は140文字以内の短文投稿がメインで、即時性拡散力に優れたSNS。誰でも匿名で投稿でき、思ったことをすぐつぶやける気軽さや、最新の情報をいち早く得やすいことからも人気を集めています。

X(Twitter)の利用目的の多くは、「最新情報の収集」。なかでも好きな芸能人やアーティストなど推し」の情報収集に活用される傾向で、ハッシュタグを通じてファン同士がつながり、交流を楽しんだり影響力を強めたりもしています。またX(Twitter)上に「トレンド」がランキング形式で表示され、リアルタイムで話題になっているトピックを簡単に知ることができます

 

Instagram

・ユーザー数:3,300万人 ※国内4位
・男女比:女性が多い
・年齢層:10代~50代 ※20代の利用率が78.8%と最多
・利用目的:趣味・関心の情報収集、コミュニケーション

Instagramは写真や動画の投稿をメインとしたSNSで、全年代において女性の利用率が男性の利用率を上回っています。独自の世界観や統一感のある美しいビジュアル投稿が人気で、ファッションやグルメ、インテリアなどライフスタイル系の情報を収集する人が多い傾向。フォロワー数が増えるとインスタグラマーとして人気を集め、影響力を持つのも特徴です。

 Instagram の利用目的の多くは、「好きなものの情報収集」。投稿コンテンツから好きなものを探求してみたり、ハッシュタグを活用して気になる商品の口コミやレビューを閲覧したりと、「買い物のための情報収集」で使っている人も多いようです。一方で、投稿を通して友人や知人とのコミュニケーションを楽しむ活用もされています。

 

Facebook

・ユーザー数:2,600万人 ※国内5位
・男女比:ほぼ同数
・年齢層:30代~40代 ※30代の利用率が44.4%と最多
・利用目的:友人との交流、コミュニティ形成

Facebook11アカウントの実名登録がマストで、現実社会で面識のある人とつながることが多い傾向です。また、ビジネス関係で知り合った人と交流することも多く、30代~40代の利用率が高いのはビジネス層が活用していることも影響しています。

Facebookの投稿は文章や写真を用いた日記型で、実名制のため情報」の正確さ信頼性が高いのが特徴。日常の投稿や、結婚や転職などのプライベートに関する近況報告の投稿、ビジネス関係の投稿が目立ちます。またコミュニティでの交流も行われています。

 他のSNSに比べると利用者数は停滞しているように見受けられますが、炎上リスクも低く、友人との関係性をキープするSNSとして、今後も長期的に一定数利用されると予想されています。

 

TikTok

・ユーザー数:950万人 ※国内6位
・男女比:やや女性が多い
・年齢層:10代~20代 ※10代の利用率が70.0%と最多
・利用目的:トレンドチェック

世界中のショート動画(15秒~3分)をサクサク楽しめる没入感の高いSNSで、ユーザーはつい長時間見てしまう傾向。独自のエフェクト機能を使って、誰でも簡単に動画の編集・加工ができます幅広いジャンルの投稿がありますが、国内では参加型のチャレンジ企画ダンス動画おもしろ動画などが注目されており、TikToker(ティックトッカー)として人気を得る人もいます。

TikTokの利用目的は「トレンドチェック」がメインで、流行を生み出す力もあります。独自レコメンドシステムによって開設したばかりのアカウントでもバズりやすいのが特徴で、TikTokで使われた音楽が話題になったり、「TikTok売れ」と呼ばれるヒットにつながったりと、ユーザー間でトレンドが生まれることも多々。TikTokでバズると他のSNSにも影響が波及し、爆発的な拡散力にもつながります。

男女間で違う!TikTok活用

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、現役大学生にTikTokをどのぐらい活用しているか調査を実施しました。視聴するタイミングや好き・嫌いな動画、大学生に支持されているTikToker、男女で異なる傾向についても明らかになりました。

参考記事:現役大学生のリアルなTikTok利用実態を調査!男女で異なるよく使う機能や閲覧後の消費行動とは

 

まとめ

各SNSは異なる特性を持ち、ユーザー層や利用目的にもそれぞれの特徴があります。利用するシチュエーションやよく使われている機能など、最新のデータを見ながら、ユーザーの特徴を把握していきましょう。

 


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