Z世代・ミレニアル世代のSDGsに関する意識調査 ~若者への訴求ポイント~

更新日:2021年04月21日(水)

Z世代・ミレニアル世代に、SDGsに関するアンケート&インタビュー調査を実施!SDGs無関心層のインサイトから、どのような情報・誰からの情報発信があれば、若者の関心度が高くなるのか、アプローチ方法を提案します。

座談会メンバープロフィール

F太さん

F太さん

  • Z世代(1996生まれ)
  • 半年前、念願の一人暮らし生活を開始。好きなものを好きなだけ食べ続けていたら半年で5kg増加。気が向いたらダイエット開始予定。
  • SDGs関心度:★★★★☆

A子さん

A子さん

  • Z世代(1997生まれ)
  • 世間で話題になっていることはなんとなく興味がある。休日はYouTubeとVODでアニメなどを見て過ごす。
  • SDGs関心度:★★☆☆☆

S郎さん

S郎さん

  • ミレニアル世代(1991生まれ)
  • インディーズ音楽が好きで、動画サイトでお気に入りアーティストをチェック。将来を見据えて投資を勉強中。
  • SDGs関心度:★★☆☆☆

M美さん

M美さん

  • ミレニアル世代(1991生まれ)
  • ミーハー気質で色んなものにハマりやすく、貢ぎがち。今は某男性アイドルに夢中。
  • SDGs関心度:★☆☆☆☆

 

Z世代・ミレニアル世代がSDGsに関心がない理由

SDGsの目標・課題に関心がないのはなぜですか?(複数回答)

SDGsの目標・課題に関心がないのはなぜですか?(複数回答)

各世代共通で、SDGsの目標・課題に関心がない理由は、「目標・課題をよく理解していないから」が最も多くなりました。
ミレニアル世代男性は、「取り組んでいることを周りにアピールしたくないから」「目標・課題解決のための取り組みが自分のメリットにならないと思うから」という回答も多く、SDGsへ取り組むことによる、自分の見え方や自分へのメリットに懐疑的のようです。

SDGsについて、どのような印象がありますか?

A子(Z世代):「SDGs」は、街のポスターで見かけるぐらい。何をしているかは分からないけど、オリンピックと同じ感じで、国がやっているんだなーとは思っています。

S郎(ミレニアル世代):僕は、『ESG投資(財務情報だけでなく、環境・社会・企業統治を重視した経営を行う企業に投資をすること)』からSDGsを知りました。これから先、国が投資をするから、きっと損をしない・儲かりやすい企業だろうという意味で、個人的な投資の視点でチェックしていました。

誰から情報発信があれば、SDGsの関心度が高くなるか

SDGsへの取り組みについて、【政府】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【政府】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。
※四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

政府から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性、低いのはミレニアル世代男性となりました。

SDGsへの取り組みについて、【企業・民間団体】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【企業・民間団体】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。

四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

政府と同じく、企業・民間団体から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性、低いのはミレニアル世代男性となりました。

SDGsへの取り組みについて、【その分野における専門家】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【その分野における専門家】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。
※四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

その分野における専門家から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性、低いのはミレニアル世代男性となりました。
ミレニアル世代男性は、どの情報発信者であっても、関心度が高くなりにくいようです。

SDGsへの取り組みについて、【好きな芸能人】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【好きな芸能人】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。
※四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

好きな芸能人から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性となりました。
アイドルや俳優を応援しているファン層であれば、もう少し関心度は高くなりそうです。

SDGsへの取り組みについて、【SNSで多くの人にフォローされている人】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【SNSで多くの人にフォローされている人】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。
※四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

SNSで多くの人にフォローされている人から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性、低いのはミレニアル世代男性となりました。
インフルエンサーによる拡散は、認知には繋がりますが、関心度は高くなりにくいようです。

SDGsへの取り組みについて、【年齢や立場などが自分に似ている人】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【年齢や立場などが自分に似ている人】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。
※四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

年齢や立場などが自分に似ている人から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性、低いのはミレニアル世代男性となりました。
男性よりも、女性のほうが、同じ立場の人からの影響を受けやすいようです。

SDGsへの取り組みについて、【友人・恋人・家族】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

SDGsへの取り組みについて、【友人・恋人・家族】から情報発信があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。
※四捨五入の関係でちょうど100%にならないことがあります。

友人・恋人・家族から情報発信があれば、SDGsへの関心度が高くなると回答した割合が高いのはZ世代女性、低いのはミレニアル世代男性となりました。
各世代共通で、政府など公の機関や、著名人よりも、身近な人物からの発信によって、関心度が高められるようです。

誰からの情報発信があれば、もっとSDGsの関心度が高くなると思いますか?

A子(Z世代):インフルエンサーみたいな、パワーのある人が情報発信してくれるのは、知るきっかけになっていいなと思いますね。あと、自分に近い人がSDGsに取り組んでいたら、身近に感じます。

F太(Z世代):たしかに、人気のある芸能人が発信してたら、凄いなぁとは思いますが、自分で真似してやってみようとは思わないですね。有名人からの発信は知るきっかけになりますが、実際に自分が行動に移すのは、近い人に誘われてからだと思います。

M美(ミレニアル世代):私はいわゆる“推し(好きなアイドルやキャラクター)”がいるオタクなので、推しから発信があれば関心度は高くなると思います!

S郎(ミレニアル世代):僕の世代だと、もしかしたら、下の世代に言われると関心度が高くなるかもしれません。例えば後輩に、『先輩やってないんですか?』と言われたら、『やばい、ついていかなきゃ』と思って関心を持ちそうです。

どんな情報があれば、SDGsの関心度が高くなるか

SDGsへの取り組みについて、どんな情報があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?(複数回答)

SDGsへの取り組みについて、どんな情報があれば、あなたの関心度は高くなると思いますか?(複数回答)

※SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者が対象。

Z世代男性・ミレニアル世代男性・ミレニアル世代女性は、約4割の人が「どんな情報があっても関心度は高くならない」と回答しました。まずは、興味を持つきっかけを作る必要があります。
情報としては、各世代共通で「個人・家庭でできるSDGsの取り組み」が必要とされています。「SDGsへ取り組んでいる人の具体的な事例」や「企業のSDGs事例・商品・サービス」を発信できればなお良いでしょう。
また、世界というよりは、身近な視点での訴求が有効です。特にZ世代には、「自分にとってのSDGsの重要性」を発信することが大切です。

Z世代・ミレニアル世代のSDGs関心度を高めるには、どんな情報が必要だと思いますか?

S郎(ミレニアル世代):僕のように、SDGsに対して距離を取ってしまっている人や、論理的に考える人には、SDGsを推進することで起こるメリットとデメリット、飴と鞭の情報を発信するといいかもしれません。

F太(Z世代):たしかに、SDGsを推進しないとこんなことが起こる、と言われたほうが行動しそうです。

A子(Z世代)::あとは、“丁寧な暮らし”みたいなトレンドとしての発信があれば、ちょっとやってみたくなるかもしれないです。

M美(ミレニアル世代):『可愛いと思ったから、このマイボトルを使っている』と同じ感じで、自分のために選んだものが、結果的にSDGsへの取り組みになっていると良いですよね。

Z世代・ミレニアル世代のSDGsに関する意識調査まとめ

SDGsに関心がないZ世代・ミレニアル世代の関心度を高めるためには、実際に活動を行っている人のリアルな声が必要だということが分かりました。
有名人やインフルエンサーを起用したプロモーションは、広く認知させることには繋がりますが、SDGsを意識した商品・サービスを選ぶまでには至らないようです。Z世代・ミレニアル世代が、自分ごと化できる、共感を意識したプロモーションが必要です。
既に自分のライフスタイルを築いている人の意識を変えるためには、SDGsへ取り組まないことによるデメリットを伝えることも有効です。
また、トレンドである・おしゃれであるといった、SDGsの目的とは別方向からのメリット訴求も有効でしょう。
SDGsに取り組む商品・サービスを販売するだけでなく、SDGsの無関心層へいかにアプローチできるかが、その企業がいかにSDGsを推進できているかを測るポイントとなるでしょう。

マイナビメディアでは、SDGsプロジェクトを推進しています。
ビジネスパーソンに向け信頼できる情報を発信する「マイナビニュース SDGs特集」では、オリジナル連載を展開。
20~30代の働く未婚女性に向けて、人生を自分で選ぶための選択肢を発信する「マイナビウーマン SDGsプロジェクト」では、ジェンダーに特化した目標に注力。
共働き家庭を応援する「マイナビ子育て ママ・パパが取り組むSDGs」では、共働き夫婦が取り組むエコ活動・女性活躍推進に注力。
SDGs関連商品のプロモーション・貴社広報のひとつとして、マイナビメディアをご検討下さい。

マイナビメディアのご案内はこちら

  • 調査対象

    全国/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/SDGsの目標について「あまり関心がない」「全く関心がない」と回答した者
    (a)男性/20~25歳 (b)女性/20~25歳
    (c)男性/26~34歳 (d)女性/26~34歳

  • 有効回答数

    (a)127件 (b)158件
    (c)167件 (d)162件

  • 調査時期

    2021年4月1日~2021年4月7日

  • 調査方法

    インターネット調査

おすすめのお役立ち記事

他の記事も見る
Z世代マーケティングとは? 成功事例と効果的な戦略7選を徹底解説

2025年01月21日(火)

Z世代マーケティングとは? 成功事例と効果的な戦略7選を徹底解説

Z世代社会人が購入する保健機能食品とは?購入理由や重視するポイントから健康意識を紐解く!

2025年01月16日(木)

Z世代社会人が購入する保健機能食品とは?購入理由や重視するポイントから健康意識を紐解く!

Z世代社会人の香りに対する意識とは? 日用品から香水までカテゴリ別に好きな香りを調査!商品を選ぶ基準も徹底解説

2025年01月14日(火)

Z世代社会人の香りに対する意識とは? 日用品から香水までカテゴリ別に好きな香りを調査!商品を選ぶ基準も徹底解説

おすすめのお役立ち資料

他の資料も見る
Z世代女性のダイエット・ 健康意識と自分の見た目に対する意識

Z世代女性のダイエット・ 健康意識と自分の見た目に対する意識

【2024年版】オウンドメディアの課題解決策と効果的な運用方法

【2024年版】オウンドメディアの課題解決策と効果的な運用方法

リアルコミュニティを駆使したZ世代との共創プロモーション事例

リアルコミュニティを駆使したZ世代との共創プロモーション事例

おすすめのお役立ち動画

他の動画も見る
【Z世代コミュニティを活用した事例から見る】「共創」マーケティングでZ世代をファン化させる鍵とは?

【Z世代コミュニティを活用した事例から見る】「共創」マーケティングでZ世代をファン化させる鍵とは?

広告掲載やメディアに関するお問い合わせはこちらから

お問い合わせ
050-5443-2281

受付時間:平日10:00〜18:00(弊社所定の休業日を除く)