キャラクターマーケティングとは? 効果と成功ポイント、事例を解説

更新日:2025年09月09日(火)

広告や商品のパッケージなど、さまざまなシーンでキャラクターを見かけませんか? かわいいキャラクターたちに目を惹かれ、興味を持つこともありますよね。キャラクターにはどのような効果があるのでしょうか。

今回は、キャラクターマーケティングの概要、既存とオリジナルキャラクターの違い、得られる効果について詳しく解説。キャラクターの作り方や戦略ポイント、成功事例についても紹介しています。

キャラクターマーケティングとは

キャラクターマーケティングとは

キャラクターマーケティングとは、商品・サービスの認知向上や購入促進のために、特定のキャラクターを活用して行う、マーケティング手法のことです。主に、”既存の人気キャラクター”もしくは”オリジナルキャラクター”を活用する、2パターンの方法があります。

キャラクターには、それぞれ特徴的な見た目や個性的な性格、オリジナルストーリーなど、独自の世界観が作りこまれています。消費者との接点も作りやすいため、幅広い年齢層をターゲットにする際におすすめの手法です。キャラクターの魅力で注目を集め、ブランド認知を広げます。

また、オリジナルキャラクターに人気が集まれば、ライセンス収入など知的財産として収益化することも可能です。

10代女子のトレンドは?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、10代女子が選ぶトレンドランキングを発表! ヒト・コト・モノ・コトバ・ウタの5ジャンルにわたって、最新の人気傾向を紹介しています。2024年は、モノ部門に「エスターバニー」のキャラクターがランクインしました。

参考記事:【2024年】10代女子が選ぶトレンドランキングを発表!

 

キャラクターマーケティングの効果

キャラクターマーケティングの効果

キャラクターマーケティングでは、大きく3つの効果が得られると考えられています。

認知向上

キャラクターは視覚的なインパクトが強く「かわいい!」「気になる!」などと、自然に興味・関心を持ち、記憶に残りやすくなります。

人気キャラクターを起用すれば、ファンからの注目度も高く、購買が高まる傾向も。一方で新規のオリジナルキャラクターも興味を持ってもらえれば、ブランドの認知にもつながりますし、他社との差別化にも活かせるでしょう。SNSで話題になれば、さらなる認知度アップも期待できます。

 

共感・メッセージ性

キャラクターには、それぞれ特徴があり、性格やオリジナルストーリーなどが作りこまれています。そのため消費者が感情移入し、共感を集めやすいのがメリットです。キャラクターへの愛情が深まれば、SNS上でファンが情報発信し、拡散されていくでしょう。

また本来、企業の理念やブランドのコンセプトなどは伝わりづらいものですが、キャラクターが「メッセージ」として伝えることで、消費者の心に響きやすくなることもあります。キャラクターと情緒的なつながりを持つことで、共感を得やすいことが利点です。

 

SNSでの情報拡散

SNSでは、趣味趣向の合う人と気軽につながることができるのが特徴です。キャラクターとSNSは相性がよく、ファンの口コミによるバイラル効果も見込めるでしょう。

例えば、マンガやアニメなどの人気キャラクターとのコラボレーションは、ファンの間で情報が拡散され、短期間で多くの人にリーチすることができます。またコラボ商品を購入したファンが、SNS上に写真や動画を投稿したりなどと、UGCも作られやすくなります。ファンの情報拡散によって、認知向上が期待できます。

 

SNSの使い分けは?

マイナビのマーケティング・広報ラボでは、新社会人のSNSでの情報収集の実態を調査! X(Twitter)で「推し」の情報を調べるという人は約7割ということがわかりました。そのほかYoutubeやInstagram、TikTokなどでも、よく調べる情報・発信する情報を詳しく深堀りしています。

参考記事:SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新社会人編~

 

キャラクターマーケティングの比較

キャラクターマーケティングの比較

キャラクターマーケティングには、既存キャラクター、オリジナルキャラクターを使用する2つの手法があります。それぞれの強みを見ていきましょう。

 

既存キャラクター

既存キャラクターは、すでにファンが存在するため、認知拡大高い集客力が見込めるのが最大のメリット短期間で効果を得たい場合にはおすすめです。

一方で、既存キャラクターを使用する場合は、ライセンス契約料を支払わなければなりません。ライセンス契約料はキャラクターによって金額差があり、使用には期限や制約が設けられている場合が多いです。例えば、キャラクターの性格を改変する行為はNGで、使用するセリフやシチュエーションなど、厳しくチェックが入ることもあります。

 

オリジナルキャラクター

自社でオリジナルキャラクターを作ると、イベントやキャンペーン、SNSの投稿など、あらゆるシーンで活用できるのがメリット。既存の人気キャラクターと比較すると集客力はやや劣るかもしれませんが、キャラクターが浸透すれば徐々に効果も出るでしょう。

また、キャラクターのデザインなど、制作時に一定のコストは発生しますが、既存の人気キャラクターを使用する場合よりも、予算は調整しやすいでしょう。キャラクターが人気になれば、グッズやライセンス収入などで収益を得ることも可能です。

 

オリジナルキャラクターを作る、3つの戦略

オリジナルキャラクターを作る、3つの戦略

続いては、オリジナルキャラクターの作る手順を紹介していきます。

 

ターゲット分析

キャラクターデザインに入る前に、まずはメインのターゲット層を決めます。年齢や性別、ライフスタイルなどを見極め、好みや関心・ニーズを把握しましょう。どのようなターゲットを対象にするかを定めてから、キャラクターのビジュアル、性格、バックストーリーを作るのが大切です。

また、人気のキャラクターを調査するのもおすすめです。どんな点が魅力なのか、どこに親しみを感じているのか、人気の理由を入念に分析しましょう。インタビューやアンケートを実施して、消費者に直接意見を聞くのも効果的です。 

 

目的の明確化

ターゲットが決まったら、次はキャラクター作成の目的を明確にしましょう。目的によって、キャラクターのデザインや活用の方向性が変わるので、主軸を定めます。

例えば、新規顧客の獲得が目的の場合、インパクトのあるビジュアルやユニークな性格など、印象に残りやすい要素を考えるのが重要。キャラクターを作成したら、イベントや広告、SNSなどで積極的に露出を増やし、認知を広げます。

一方で、顧客ロイヤルティの強化が目的の場合、感情移入しやすいキャラクター作りがメインになり、オリジナルストーリーを描き、感情的なつながりを考えるのが大切。キャラクターが完成したらコミュニティを作り、積極的に交流してファンを増やしていきます。

 

ストーリー性

キャラクターに対して「好き!」「応援したい!」などと、ポジティブな感情を抱いてもらうためには、ストーリー性も重要な要素です。オリジナルストーリーを持たせることで、キャラクターの存在感が増します。

ストーリーを作る場合は、ターゲット層をふまえて、キャラクターの性格を設定します。例えば、キャラクターの成長を物語として描くのも一つの方法です。誰もが経験したことのある出来事や悩みごとなどは、共感が生まれやすいでしょう。

 

キャラクターマーケティングの成功ポイント

キャラクターマーケティングの成功ポイント

キャラクターマーケティングを成功させるためのポイントは4つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ターゲット層・商材との親和性

ターゲット層・商材との親和性は、マーケティングの成功を左右する要素です。例えば、人気キャラクターとブランドのコラボは、ファンからの支持が集まりやすく、ブランドロイヤルティを高めるのにも有効です。また商品と親和性があるキャラクターを活用すると、ブランドメッセージを効果的に伝えられるでしょう。

一方で、親和性を欠いてしまうと、ブランドのイメージが変わったり、一貫性が損なわれてしまうことも。またキャラクターのファン側からも反感が生まれ、炎上するリスクもあるでしょう。キャラクターとの調和を考え、配慮しましょう。

 

差別化

多くの企業でキャラクターが作られていることからも、独自のキャラクターで他社と差別化することが成功のポイントです。競合や他社の人気キャラクターを事前に調べ、独自性をどのように打ち出していくのか考えましょう。

キャラクターは、見た目や性格、ストーリーなど、ユニークな個性が魅力の一つ。キャラクター設定をしっかり練り、印象に残るように活用ができるように工夫しましょう。

 

マルチチャネルでの展開 

キャラクターを活用する場合は、マルチチャネルで展開し露出を増やしましょう。イベントなどで直接交流するのも効果的ですし、SNSもそれぞれユーザー層が異なるためX(Twitter)やInstagramなど使い分けたり、多様なチャネルを使って、消費者との接触機会を最大化するのが大切です。

キャラクターは、幅広い層にアプローチしやすいのがメリット。そのため、消費者との接点を増やし、ファンを地道に増やしていくのが有効です。既存の人気キャラクターを活用する際は、使用範囲の制限があるため注意しましょう。

合わせてチェック!

主要SNSにはそれぞれ特性があり、ユーザー層にも違いが表れています。各SNSの年齢層や利用目的などを把握することで、適したSNSを見つけましょう。

参考記事:【2024年版 有名SNS一覧】17種類の特長と使い分け方を紹介

 

顧客とのコミュニケーション

キャラクターは、企業と消費者とのコミュニケーションを活性化してくれる存在です。コミュニティを作ったり、キャンペーンを実施したりすることで、消費者とのつながりをさらに深めることもできます。

例えば、オリジナルのハッシュタグをつけてキャラクター商品の写真を投稿するキャンペーンを開催すれば、UGCが増え、認知向上にもつながります。キャラクターの名前を募集したり、クイズやプレゼントキャンペーンなども人気です。コミュニケーションが増えることで、ファンの愛情も深まるでしょう。

 

キャラクターマーケティングの注意点

キャラクターマーケティングの注意点

キャラクターマーケティングに取り組む上で、注意点もあります。

差別化とキャラクターの改変

現代では、キャラクター市場は飽和状態で、差別化しづらい面も。新しくオリジナルキャラクターを作る場合は、期待する効果が出るまで時間がかかることもあります。複数チャネルで露出を増やしていき、長期的な目線で戦略を考えていきましょう。

また人気キャラクターは、ファンがSNSで情報発信してくれるのがメリットですが、悪い情報も瞬く間に拡散されます。人気キャラクターを起用する場合は、キャラクターの改変だけでなく、イメージや世界観も崩さないようにファンへの配慮も大切です。

 

キャラクターマーケティングの成功事例4つ

人気のキャラクターを作る際に悩んだら、成功事例を参考にしましょう。ここでは、キャラクターマーケティングの成功事例を4つ取り上げ、ポイントを解説します。

 

1.「ちいかわ」SNS発の人気キャラ

出典:「ちいかわ」公式サイト

出典:「ちいかわ」公式サイト

「ちいかわ」は、イラストレーターのナガノ氏がX(Twitter)で「なんかちいさくてかわいいやつ」として公開したSNS発のキャラクター。2020年にX(Twitter)の単独アカウントでマンガ連載をスタートし、現在ではフォロワー数370万人以上の人気を集めています。

ちょっぴり泣き虫だけど優しい性格の「ちいかわ」と、友達のハチワレ、うさぎ、など個性豊かなキャラクターたちの日常が描かれます。彼らは仕事で生計を立てており、試練が出てきたり、資格取得を目指して失敗したりなどと、現実の厳しさに直面することも。現実感のあるストーリーと、不器用だけどがんばる姿に共感が生まれています。

X(Twitter)のマンガを起点に、オリジナルグッズや書籍化、アニメ化と、短期間のメディアミックスで認知拡大し、ファンが増大。「日本キャラクター大賞」2022年、2024年を受賞しています。

 

2.「キウイブラザーズ」メッセージ性を活かした人気キャラ


出典:「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」公式サイト

出典:「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」公式サイト

ゼスプリのオリジナルキャラクター「キウイブラザーズ」は、キウイをもっと知ってほしいという想いから誕生。キウイの鮮やかな断面図をモチーフとしたデザインを用い、それぞれの性格や特技、座右の銘などもある個性的なキャラクターを作りました。

「キウイブラザーズ」を起用したTVCMでは、キウイのフルーツとしての魅力をアピール。キウイは甘くて栄養価が高く、ヘルシーであることをアニメーション、ダンス、インパクトのあるキャッチフレーズで効果的に訴求。ユーモアあふれるストーリーで描き、応援したくなるキャラが人気の秘訣です。

「キウイブラザーズ」がTVCMで人気を集め、売上は上昇。HPでは、キャラクターの紹介や過去CM・ウェブ動画などが公開され、SNSLINEスタンプの配信などと幅広く展開。オリジナルグッズが当たるキャンペーンも毎回大きな反響が出ています。

 

3.「くまもん」地域振興を支える人気キャラ

出典:くまモンランドオフィシャルサイト

出典:くまモンランドオフィシャルサイト

「くまモン」は、2011年の九州新幹線全線開業をきっかけに制作された、熊本県のPRマスコットキャラクター。「熊本県の営業部長兼しあわせ部長」として、熊本県のプロモーションなど、さまざまな活動を展開。「ゆるキャラグランプリ2011」の受賞をきっかけにファンが拡大し、国内だけでなく海外からも愛されています。

「くまモン」は、著作権料が無料であることが特徴。デザインはグッドデザインカンパニーの水野学氏が手がけており、黒・白・赤のシンプルな色構成や輪郭線がないことで、んなデザインにも組み込みやすいのが魅力です(商用利用には熊本県の許可が必要で、デザイン使用規定など条件等アリ)。

これまで、各地で名刺の配布を行ったり、地域の小学校の体育館を爆走したり、仏大使公邸でいたずらをしたりなどと、ユニークな活動でファンを魅了。一方で「くまモン」には行動指針があるため、一貫性を保っています。キャラクター設定と活用のしやすさをうまく生かし、ファンを拡大しています。

 

4.「バスボンくん」商品の特性を活かした人気キャラ

出典:「バスボンくん」公式サイト

出典:「バスボンくん」公式サイト

山崎産業は家庭用清掃用品「バスボンくん」に、あざらしをモチーフとしたオリジナルキャラクターを取り入れました。

「バスボンくん」はソフトな繊維の毛が特徴で、洗剤を使用しなくても汚れやヌメリを落とせる便利グッズ。家財を傷つけずに、家中のお掃除をサポートします。このような商品の特徴をわかりやすく伝えるために「バスボンくん」が生まれ機能面を魅力的に打ち出しました。

商品パッケージにバスボンくんを載せたところ、ユーザーからは「パッケージがかわいくて剥がせない」、「ふわふわ毛を触ってみたい!」と話題に。SNS上で多くのUGCが作られると、さらに注目を集め、購入促進にも成功しています。

 

まとめ

キャラクターマーケティングは、視覚的インパクトが大きく、消費者と接点を作りやすいのが特徴。キャラクターの性格や特徴、ストーリーを活かせば、共感を呼び、ファンとして長期的な関係性を築くことも可能に。情報拡散されやすい面でも、キャラクターを活用するメリットは大きいようです。

 

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