X(Twitter)エンゲージメントとは? 見方と分析、高めるテクも完全網羅

更新日:2024年09月02日(月)

X(Twitter)は世界中で人気のSNSの1つであり、日々多くの人が利用しています。X(Twitter)のエンゲージメントは、投稿を分析する上で大事な指標です。

本記事では、X(Twitter)におけるエンゲージメントの重要性と高める方法について詳しく解説します。

X(Twitter)のSNS特性

X(Twitter)のSNS特性

まずはX(Twitter)のSNS特性から理解していきましょう。

X(Twitter)とは

X(Twitter)は、140文字以内のテキスト投稿をメインとしたSNS。リアルタイムでの情報共有を強みとし、多くのユーザーが最新情報をいち早く取得し、即時に反応していくのが大きな特徴です。

また誰でも匿名で気軽に情報を発信できることから幅広い年齢層が活用しており、さまざまな趣味趣向で交流を楽しんでいます。

 

X(Twitter)の特性

X(Twitter)の特性として挙げられるのは、拡散性リポスト(リツイート)機能により、簡単に他のユーザーの投稿をシェアできるため、投稿を即時に拡散することが可能です。

DMを通じてユーザー同士で直接コミュニケーションをとることもでき、交流しやすい点も魅力でしょう。

 

X(Twitter)のメイン年齢層

X(Twitter)は幅広い年齢層が利用していますが、特に10代から30代の若年層ユーザーからの支持が厚いです。若年層はSNSを日常的に利用しており、リアルタイムでの情報交換や交流を重視する傾向。そのため、X(Twitter)は若年層にとって非常に重要なコミュニケーションツールです。

10代の半数以上が複数アカウントを使い分け!
マイナビのマーケティング・広報ラボでは、10代のSNSの使い方を調査しました。約半数以上がX(Twitter)の複数アカウントをもっており、使い分けをしていることが判明! どのような使い分けをしているのか、そのほかInstagram、LINE、TikTokなどのSNSでよく使う機能についても詳細をまとめています。

参考記事:今の10代のSNS利用実態を調査!LINEやInstagram、X(Twitter)など SNSごとの使い分けやよく使う機能を大解剖

 

X(Twitter)エンゲージメントの定義

X(Twitter)のエンゲージメントとは、ユーザーが特定の投稿に対して反応したアクションの総数です。エンゲージメントは、ユーザーが投稿にどれだけ関心をもったか、価値があると感じたかを評価するための重要な指標。ユーザーが単に投稿を「見る」だけでなく、その投稿に対して何らかの形で「反応、行動」していることを示します

X(Twitter)のエンゲージメント数にカウントされる、ユーザーの主な行動を見ていきましょう。


X(Twitter)エンゲージメントの定義

「いいね」

ユーザーが、投稿を気に入ったことを示すアクション。具体的には、X(Twitter)で「いいね」ボタンをクリックすることが該当し投稿に好感をもってもらえていることがわかります。

 

「リポスト(リツイート)」

ユーザーが、他のユーザーの投稿を自分のフォロワーにも共有すること。投稿に共感したり、他の人にも情報をシェアしたいなどと、好反応を得ていることが多いです。

 

「返信」

投稿に対して、コメントや意見を相手に送ること。X(Twitter)の「返信」や「コメント」などが該当し、双方で直接メッセージを送りあうことができます

 

「フォロー」

ユーザーが特定のアカウントをフォローすること。アカウントをフォローすると、自身のタイムラインにそのアカウントの投稿が表示されるようになり、投稿が更新されるたびにリアルタイムで見ることができます。

 

「クリック」

投稿内のリンクやハッシュタグをクリックすること。具体的には、投稿内のURLをクリックして、商品ページや別サイトなどにアクセスし閲覧する行動が該当します。

 

X(Twitter)インプレッションとエンゲージメントの違い

X(Twitter)の投稿への反応を見る上で、インプレッションとエンゲージメントはどちらも重要な指標ですが、それぞれ異なる数値を表しています。

 

インプレッション

インプレッションは、特定の投稿がユーザーの画面に「表示された回数」を指します。簡単に言うと、ユーザーが投稿を目にした回数をカウントするための指標です。たとえば、自分の投稿がタイムラインに1,000回表示された場合、その投稿のインプレッション数は1,000になります。この指標は、投稿がどれだけ多くの人に見られたかという「量」を測ります

 

エンゲージメント

エンゲージメントは、ユーザーが投稿に対して実際に「反応、行動を起こした回数」を示します。具体的には、先述した「いいね」「リポスト(リツイート)」、「返信」などがエンゲージメントに含まれます。

たとえば、自分の投稿に対して100回「いいね」をもらい、50回リツイートされ、10回返信された場合、エンゲージメント数は160になります。この指標は、投稿に対するユーザーの「反応」を測ります

 

これらの指標の違いをまとめると、インプレッションは「見る回数」を測る指標であり、エンゲージメントは「反応、行動の回数」を測る指標です。インプレッションが多い=ユーザーから好反応を得ているとは限りませんが、エンゲージメントの数が多いと、ユーザーが投稿に対して興味や関心を持っていることがわかります

X(Twitter)エンゲージメントを確認する方法

X(Twitter)エンゲージメントを確認する方法

X(Twitter)のエンゲージメントを確認すると、投稿がユーザーにどれだけ広まっているのかを客観的に評価し改善点を見つけることができます。確認方法の詳細もチェックしましょう。

X(Twitter)のアナリティクス機能

この機能はX(Twitter)が提供する分析ツールで、アカウント全体のパフォーマンスや自分のツイートのエンゲージメントデータを詳細に確認することができます。各投稿ごとの数値データは無料で見ることができますが、アカウント全体の数値は「X Premium」(有料プラン)利用者のみ閲覧可能です。

アカウント全体の数値                           

 アナリティクス機能では、アカウントのインプレッション数やエンゲージメント率、「いいね」、「リツイート(リポスト)」、「返信」、「クリック」の項目など、期間を絞りこんだ上でさまざまな指標を数値として把握できます。この機能により、どの投稿に反響があったのか数値で把握することができます。

各投稿ごとの数値           

アカウントのある1つの投稿を詳細に分析したい場合は、特定の投稿を開いて「ポストのアナリティクスを表示」を選択。投稿ごとのインプレッション数やエンゲージメント、クリック数が表示されます。この投稿経由で獲得した新しいフォロワー数や、プロフィールへのアクセス数も合わせて確認できます。

 

X(Twitter)エンゲージメント率の計算方法と平均値

エンゲージメント率を算出することで、投稿のパフォーマンスを客観的に評価することができます。エンゲージメント率は、どれだけユーザーに効果的にアプローチできているのかを把握するための重要な指標となります。

X(Twitter)エンゲージメント率の計算方法


X(Twitter)エンゲージメント率の計算方法エンゲージメント率は、上記の計算式で求めることができます。

エンゲージメント総数は「いいね」や「リツイー
ト」、「返信」など、ユーザーがその投稿に対して行った【ユーザーからのアクション(反応、行動)の総数】、インプレッション数は投稿がユーザーに【表示された回数】です。

エンゲージメント数をインプレッション数で割り、100を掛けます。これらの数値を用いて、エンゲージメント率が計算できます。

 

X(Twitter)エンゲージメント率の平均値

X(Twitter)のエンゲージメント率は、企業アカウントで0.3%~1.5%程度です。例えばインプレッション数が高くても、エンゲージメント数が低ければ、投稿に対してあまり好感を得られていないことがわかります。そのためエンゲージメント率を出すことで、反響が把握しやすくなります。

ただしエンゲージメント率は業界やフォロワー数によっても常に変動するため、平均値はあくまでも参考程度にし、それぞれの投稿の反響を見ながら戦略を考えることが重要です。

 

X(Twitter)エンゲージメントの分析方法

X(Twitter)エンゲージメントの分析方法

エンゲージメントを分析することで、投稿に対してどれだけのユーザーから反響があったか知ることができます。この情報をもとに改善案を考え、より高いエンゲージメントを目指すための有効な戦略を立てることが可能です。

以下は、エンゲージメントの分析を行うための具体的な方法です。これらの分析をもとに、どの曜日や時間帯に投稿するのが最も効果的なのか、どんな投稿内容がユーザーからの反応がよいのか探るためのヒントを得ましょう。

ユーザーからの反応

投稿に対して、「いいね」が多いものと「リツイート」が多いものでは、ユーザーからの反応は異なります。「いいね」は共感や好感を持ってもらえていることがわかりますが、リツイートが多いものの方が投稿が拡散され、より多くの人に情報を広めることができます

ユーザーのそれぞれの反応を比較し、どんなジャンルの情報が広まりやすいのか分析しましょう。

 

投稿タイミング

どの曜日や時間帯にエンゲージメントが高くなりやすいのか、傾向を調べるのも大切です。ターゲット層のユーザーに対して、朝の通学・通勤時間帯やお昼のタイミング、帰宅時間、就寝前…などと投稿を出す時間帯を少しずつ変えて反応を見てみましょう。

投稿内容に合わせて時間帯を変えるのも一つの手で、ユーザーの生活パターンを考えることがベストなタイミングを見つけるヒントになります。

 

投稿タイプ

X(Twitter)はテキストメインのSNSですが、テキストのみだけでなく、画像や動画付き、リンク付き投稿など、いくつかパターンを組み合わせて投稿することも可能。どの組み合わせで投稿するのが最もエンゲージメントを高められるか、それぞれの投稿を比較して反応をみるのも大切です。

 

X(Twitter)のエンゲージメントを高める施策

X(Twitter)のエンゲージメントを高める施策

エンゲージメントを高めるためには、無料でできる方法と有料の方法があります。それぞれの特長を詳しく見ていきましょう。

 

<無料の施策>

有益な情報を提供する

ターゲット層が興味を持つ有益な情報を投稿します。最新の情報を求めているのか、役立つノウハウ系の情報が欲しいのか、シェアしたくなる情報を提供しましょう。

 

目を惹く画像や動画を使う

インパクトのある画像や動画を使って視覚的にアピールし、ユーザーの関心を引きます。文字だけのツイートがタイムラインに並ぶ中、画像や動画は目に止まりやすく印象に残りやすい傾向です。

 

決まった時間に投稿する

定期的に決まった時間に投稿して、ユーザーに覚えてもらいやすくします。X(Twitter)はリアルタイムで多くの投稿が次々と流れてくるため、固定の時間帯に1日に複数回投稿を行って印象づけることも効果的。

 

コメントやメッセージに返信する

ユーザーからのコメントや質問には返信をし、積極的に交流をしましょう。たとえば、コメントに対してお礼の言葉を返信するだけでも親近感を持ってもらいやすくなり、関係性を築くきっかけにもなります。

 

ユーザーの意見を取り入れる

ユーザーの意見や提案を参考にして、投稿内容を改善します。X(Twitter)の投票機能を使って、ユー「どんな情報が知りたい?」などと直接聞いて回答を選択してもらうのも良いでしょう。X(Twitter)の投票機能を使えばユーザーも気軽に参加でき、エンゲージメント率が高まります。

 

トレンドのハッシュタグを使う

トレンドのハッシュタグを使って、多くの人に投稿を見てもらいやすくします。X(Twitter)ではリアルタイムで話題のキーワードやハッシュタグが更新されるので、うまく取り入れて情報を発信すると拡散されやすくなるでしょう。

 

参加型キャンペーンの実施

ユーザーが参加できるコンテストやキャンペーンを実施して、エンゲージメントを高めます。たとえば、「いいね!」を押すだけで応募できるプレゼント企画なども効果的です。

10代女子がX(Twitter)で調べていることは?
マイナビのマーケティング・広報ラボでは、10代女子がX(Twitter)でどんな情報を調べているのか調査したところ、主に3つのジャンルがよく閲覧されていることがわかりました。「時事性・ニュース性」の他、2つのジャンルは?

参考記事:【4大SNSの役割を調査!】10代女子における各SNSの使い分け・利用目的とは

<有料の施策>

有料の方法では、広告やキャンペーンを通じてターゲットを絞ったアプローチができたり、短期間での効果的な集客を実現できます。簡単に紹介します。

プロモ広告

通常の投稿と同じ形式で広告を表示できるため、ユーザーから自然な形で読まれやすいでしょう。テキストだけでなく、リンクや画像、動画も掲載可能。投稿の下部に「プロモーション」の文字が表示されます。

 

プロモアカウント(フォロワー獲得広告)

有料でアカウント自体をプロモーションし、新しいフォロワーを獲得します。ターゲティングオプション(広告やプロモーションの内容を特定のユーザー層に向けて最適化するための設定機能)を活用して、関心のあるユーザーにアカウントを紹介できます。

 

プロモトレンド

X(Twitter)内でも特に注目されるトレンド欄のトップに広告を出すことができます。1日1社のみで目立つ位置に表示されるので多くのユーザーにアピールし、短期間で認知度を一気に高めることができます。

 

プロモモーメント

特定の複数ツイートを1つにまとめて宣伝できる広告です。1つの投稿は140文字までの文字数制限がありますが複数まとめることができるため、投稿する内容を増やすことができます。

 

プロモビデオ広告

タイムライン上に動画広告を表示させる広告のこと。動画広告はインパクトが大きく、自動再生されるため、ユーザーの目に止まりやすく印象づけられます

 

まとめ

X(Twitter)エンゲージメントの定義から確認方法、エンゲージメント率の計算の仕方、さらにエンゲージメントを高めるための施策について詳しく解説しました。ユーザーが本当に求める質の良い投稿をしていくことで、ブランディングや認知拡大にもつながり効果を発揮するでしょう。専門的なサポートを取り入れて、効率よくSNS活用するのもおすすめです。

 

SNSマーケティングの運用支援施策

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この記事を書いた人
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みなさんのライフステージに合わせた5つのメディア運営を行っています。

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