都内在住、共働き子育て層の車事情とは?【自家用車派】の購入ポイントや【カーシェア派】の使用頻度など利用実態を調査!

子育て層にとって、自家用車購入のメリットやデメリットはどこにあるのでしょうか。今回は、東京都在住者に焦点をあて、25~35歳の共働き子育て層を対象に、車の利用実態についてアンケートを実施しました。自家用車を購入している家庭には、車の使用用途や購入時期、予算感を調査。さらに自家用車を購入していない家庭は、カーシェアやレンタカーなどの車のサービス利用について調査しています。

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Ⅰ-1,【車購入あり】購入理由や自家用車の主な使用用途とは?

まずは自家用車を購入している共働き子育て層に購入理由やポイント、費用などを調査していきます。

Q.自家用車を購入した理由を教えてください。

Q.自家用車を購入した理由を教えてください。

(n=301)

自家用車を購入した理由は「行動範囲が広がるから」が66.8%で最多となりました。長時間の移動は、子育て層にとって荷物の量や子どもの機嫌などを考えるとハードルが高いものです。
公共交通機関のみを利用するよりも、お出かけの選択肢が増えるという点が、自家用車購入の決め手のひとつとなっているようです。

次いで「日常的に車を利用する必要があるから」は43.9%の結果に。東京都在住の方も半数近くが買い物や子どもの送り迎えなど、頻繁に車を使用しているようです。

Q.自家用車の主な使用用途を教えてください。

Q.自家用車の主な使用用途を教えてください。

(n=301 内訳:【子ども1人】n=211、【子ども2人以上】n=90)

自家用車の主な使用用途は「食料品や日用品の買い物」72.1%に回答が集まりました。購入後は、日々の買い物など日常的に使用している家庭が多いようです。
次いで「日帰りの旅行・お出かけ」49.2%、「近場での外食」40.2%となりました。

また【子ども2人以上】の家庭では「キャンプやアウトドアなどのレジャー」「宿泊を伴う旅行」も40%以上の回答率となっています。日常生活だけでなく、休日のお出かけにも使われており、前述の購入理由「行動範囲が広がるから」を裏付ける結果となっています。

\【さらに調査!】使用頻度や夫婦間での運転する割合など/

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Ⅰ-2,【車購入あり】子育て層に人気のボディタイプは?子どもの人数別に深堀り!

Q.現在所有している自家用車のボディタイプを教えてください。

Q.現在所有している自家用車のボディタイプを教えてください。

(n=301 内訳:【子ども1人】n=211、【子ども2人以上】n=90)

自家用車のボディタイプは、子どもの人数によって選ぶ車のサイズ感に差が出るようです。
【子ども1人】の家庭では、「SUV」24.9%が人気。日常生活はもちろん、レジャーなど様々なシーンで使うことができ、おしゃれで豊富なデザインの中から選べるなどの魅力があります。

一方で【子ども2人以上】の家庭では「ミニバン」25.6%が1位に。基本的に3列シートで後部座席が広い点が特徴です。車内が広く、天井も高いので、おむつ替えができたり、荷物をたくさん乗せても快適に乗ることができるため、人気だと考えられます。

Ⅰ-3,【車購入あり】自家用車の購入時期は「第一子○○」、予算感は世帯年収によって異なる結果に!

Q.自家用車を購入した時期を教えてください。

Q.自家用車を購入した時期を教えてください。

(n=301 内訳:【子ども1人】n=211、【子ども2人以上】n=90)

では自家用車の購入実態について深掘りしていきましょう。まず、購入した時期は「第一子妊娠前」が48.8%で最多となりました。「第一子妊娠中」の結果と合わせると69.7%となり、約7割は第一子出産前に自家用車を購入しているようです。

また子どもの人数別に見てみると、【子ども2人以上】の家庭の場合も、「第一子妊娠前」から「第一子出産後」の購入がボリュームゾーンとなっており、第一子の時が自家用車を購入するタイミングであることが分かります。

\【もっと深堀り!】購入検討期間は世帯年収によって差が出る?/

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Q.購入時の金額・予算感を教えてください。

Q.購入時の金額・予算感を教えてください。

(n=301 内訳:【700万円未満】n=84、【700万円以上1,000万円未満】n=114、【1,000万円以上】n=103)

購入時の金額・予算感は、「200万円以上300万円未満」「300万円以上400万円未満」がボリュームゾーンの結果に。

世帯年収別に注目してみると、世帯年収【700万円未満】は「200万円以上300万円未満」、【700万~1,000万円未満】は「200万円以上400万円未満」、【1,000万円以上】は「400万円以上500万円未満」がボリュームゾーンとなりました。世帯年収が高いほど予算は高くなり、年収の2分の1~3分の1くらいが予算の目安となっていることが分かります。

\【さらに調査!】自家用車購入時の決済方法や夫婦間の決済権の割合とは?/

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Ⅰ-4,【車購入あり】ひと月あたりの維持費用を調査!

Q.ひと月あたりの維持費用はいくらですか?

【維持費(税金,メンテナンス代,保険料,ガソリン代などを含む)】
Q.ひと月あたりの維持費用はいくらですか?
【駐車場代】
Q.ひと月あたりの維持費用はいくらですか?

(n=301 内訳:【戸建て】n=194、【マンション】n=104)

続いて維持費用についても調査しました。まず税金やメンテナンス代、保険料、ガソリン代などを含むひと月あたりの維持費については「1万円以上2万円未満」「2万円以上3万円未満」が22%台でボリュームゾーンとなりました。

また駐車場代については「1万円未満」「1万円以上2万円未満」が回答率が高くなっています。しかし、居住形態別に見てみると【マンション】は「1万円以上2万円未満」「2万円以上3万円未満」がボリュームゾーンとなっています。

Ⅰ-5,【車購入あり】子育て層が自家用車購入時に重視するポイント1位は・・・?

Q.自家用車を購入する際に重視していたポイントはなんですか?

Q.自家用車を購入する際に重視していたポイントはなんですか?

(n=301 内訳:【戸建て】n=194、【マンション】n=104)

続いて、自家用車を購入する際のポイントについて調査しました。1位「安全性能」25.5%、2位は「見た目のデザインや色味」「燃費がよい」22.9%で同率の結果となりました。子どもと一緒に乗車する機会も多い子育て層にとっては、「安全性能」を特に重視していることが分かります。

さらに居住形態別に見てみると、【戸建て】は「コンパクトさ」13.4%、【マンション】は「リセールのしやすさ」16.4%と一定の支持を得ており、差が出ているポイントとなります。
【マンション】の場合、前述の維持費用の結果からも駐車場代がかさむことが想定されるため、リセールを念頭に入れたうえで、購入を検討する方も少なくないようです。

Ⅰ-6,【車購入あり】今後も自家用車所有したい?それとも?

Q.今後、継続して自家用車を所有し続けたいと考えていますか?

Q.今後、継続して自家用車を所有し続けたいと考えていますか?

(n=301)

さらに今後の自家用車の所有についての考えも調査しました。「今の車を所有し続ける」が半数以上の結果となりました。総合的に見るとメリットの方が上回っているのでしょう。日々の買い物やお出かけの手段として利便性を感じている方が多いようです。

また今の車を手放す派は「新たな車の購入を検討している」が多数派の意見となりました。自家用車の所有をやめて他のサービスを検討するというよりも、ライフスタイルに応じて異なるタイプの車を購入したいと考えているようです。

\【もっと深掘り!】自家用車を購入した結果のメリット・デメリットをそれぞれ調査!/

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Ⅱ-1,【車購入なし】カーシェアやレンタカーの利用頻度を調査!

ここからは自家用車を購入せず、カーシェアやレンタカーなどのサービスを利用している方を対象に調査しました。

Q.自家用車を購入していない理由を教えてください。

Q.自家用車を購入していない理由を教えてください。

(n=299 内訳:【戸建て】n=157、【マンション】n=141)

まず自家用車を購入していない理由は、1位「車自体が高額だから」44.8%、2位「車本体のメンテナンス費用がかかるから」36.1%、3位「車の税金がかかるから」31.8%となりました。車購入という大きな買い物かつ、月々のメンテナンス費用がかかることを考え、購入に至っていないことが分かります。

また居住形態別の傾向を見てみると、【マンション】の場合は「駐車場の維持費がかかるから」「駐車場がないから」といった駐車場の確保や維持費もハードルになっているようです。

Q.カーシェア、レンタカーなどのサービス使用状況を教えてください。

Q.カーシェア、レンタカーなどのサービス使用状況を教えてください。

(n=299)

カーシェア、レンタカーのサービス利用状況については、【カーシェア】は「週1~2回程度」「月1~2回程度」が多数派となっています。一方【レンタカー】は「半年に1回程度」が最多の結果に。短時間利用でも借りやすい点が魅力のカーシェアのほうが利用頻度が高いようです。

また【車のサブスク・カーリース】は「利用したことはない」が38.5%と、まだ浸透率が高くはないようですが、利用者の中では「週1~2回程度」がボリュームゾーンとなっており、頻繁に利用されていることが分かります。

\【さらに調査!】カーシェアやレンタカーの利用時間や金額など/

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Ⅱ-2,【車購入なし】車のサービス利用後に自家用車購入意欲が増す!?その理由とは?

Q.サービス利用後、自家用車の購入意欲に変化はありましたか?

Q.サービス利用後、自家用車の購入意欲に変化はありましたか?

(n=299 内訳:【戸建て】n=157、【マンション】n=141)

カーシェアやレンタカー、サブスクなど車のサービスを利用してみて、自家用車の購入意欲はどうなったかを調査してみると、「自家用車を購入予定」「今後、自家用車の購入を検討したい」という意見が多数派となりました。

また居住形態別に見てみると、【戸建て】の場合は「自家用車を購入予定」は47.8%と約半数近くが購入しようと考えいる一方で、【マンション】の場合は、「自家用車を購入せず、サービスを利用したい」派も32.6%となりました。
マンション住みの家庭にとっては、前述の傾向から駐車場の確保や費用がかかることを懸念しているため、サービス利用のほうがよいと考える方も多いと思われます。

Q.サービス利用後に自家用車を購入したいと思った理由を教えてください。

Q.サービス利用後に自家用車を購入したいと思った理由を教えてください。

※「自家用車を購入予定」または「今後、自家用車の購入を検討したい」と回答した方
(n=200 内訳:【子ども1人】n=138、【子ども2人以上】n=62)

では、「自家用車を購入予定」または「購入を検討したい」と答えた方に深堀り調査していきます。

自家用車を購入したいと思った理由については、1位「返却場所が限られている」35.5%、2位「返却時間が読めない」34.5%、3位「予約が面倒」27.5%となりました。車のサービスを利用してみて不便だと感じる点が浮き彫りになったようです。

また【子ども2人以上】の家庭では「返却時間が読めない」が最多の結果に。子どもの体調により、病院へ連れて行く際や、送り迎えの時間の変動など、子どもが2人以上いることで、より柔軟な使い方ができるほうがよいと考え、自家用車を検討するというケースも多いのではないでしょうか。

\【もっと深掘り!】これから自家用車を購入したい時期や予算感を調査/

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まとめ

【自家用車あり】

  • 購入理由は「行動範囲が広がるから」66.8%
  • ボディタイプは「SUV」が人気
    └子ども2人以上:「ミニバン」「ワンボックスカー」も
  • 購入した時期は「第一子妊娠前」が最多
    └子ども2人以上:「第一子妊娠~出産後」に購入
  • 購入時の金額・予算感は「200万円以上400万円未満」がボリュームゾーン
    └世帯年収1,000万円以上:「400万円以上500万円未満」が最多
  • ひと月あたりの維持費用のボリュームゾーン
    └【税金・メンテナンス代などの維持費】「1万円以上3万円未満」
    └【駐車場代】「1万円以上2万円未満」
  • 購入時に重視したポイントは1位「安全性能」2位「見た目のデザインや色味」「燃費がよい」
  • 今後も「今の車を所有し続ける」57.8%

【自家用車なし】

  • 自家用車を購入していない理由は「車自体が高額だから」「車本体のメンテナンス費用がかかるから」
  • 車のサービス使用頻度のボリュームゾーン
    └【カーシェア】「週1~2回程度」「月1~2回程度」
    └【レンタカー】「半年に1回程度」
  • 車のサービス利用後は「自家用車を購入・検討したい」派が66.9%
    └購入検討の理由は1位「返却場所が限られている」2位「返却時間が読めない」3位「予約が面倒」

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  • 調査対象

    25~35歳/既婚/0~6歳の子どもあり/自分・配偶者ともに正社員、公務員・団体職員/東京都在住/世帯年収200万円以上
    └①自家用車あり:自家用車を所有している
    └②自家用車なし:自家用車を所有していない/過去1年にカーシェア、レンタカー、車のサブスク・カーリースのいずれかを利用した

  • 有効回答数

    ①301件 ②299件

  • 調査時期

    2025年2月

  • 方法

    インターネット調査

玩具市場を牽引する「キダルト」とは? 注目される理由や特徴を解説

玩具市場が年々右肩上がりに成長していることを知っていますか?  市場の成長に関与していると考えられているのが「キダルト」と呼ばれている人々です。今回は「キダルト」について、注目されている背景から彼らの特徴、ヒット商品やトレンド傾向まで詳しく解説していきます。

キダルトとは

キダルトとは

まずは、キダルトの概要について解説します。

 

キダルトの定義

キダルトとは、「子ども(kid)+大人(adult)」の造語で、子どもの頃に楽しんでいた遊びや玩具に再び興味を持ち、自由に楽しむ大人たちのことを指します。30代~40代の年齢層がメインで、子どもの遊び心を持っていると考えられており、玩具やプラモデル、ゲーム、人形、フィギュアなど、趣味として好きなものに没頭するのが特徴です。

また経済力があることから“大人買い”をする傾向もあり、SNSやオンラインコミュニティなどの場で、積極的に情報共有や交流を行っています。

合わせてチェック!

キダルトの年齢層は、ミレニアル世代にも該当します。彼らがどのような社会的影響を受けてきたのか、価値観も合わせてチェックしましょう! Z世代やα世代など、各世代との比較もまとめて紹介しています。

参考記事:【各世代の特徴一覧】価値観の違いや効果的なマーケティング方法を比較

     

    キダルトが注目されている背景

    キダルトが注目されている背景には、玩具市場の拡大があります。

    出典:一般社団法人日本玩具協会「2023年国内玩具市場規模調査結果データ」

    出典:一般社団法人日本玩具協会「2023年国内玩具市場規模調査結果データ」

    日本は少子高齢化が加速しており、15歳未満の子供の数は1982年から減少し続け、2023年には1417万3千人と過去最少になりました(2023年10月1日時点)。

    一方で、日本玩具協会の発表によると、2023年度には国内の玩具市場規模が初めて1兆円を超えました。玩具の売り上げは少子化が進む中でも2019年度以来、4年連続で伸びており、2023年度の日本国内の玩具市場規模は、前年度比107.1%と大きく伸び、1兆193億円を記録。売上のうち、カードゲームやトレーディングカードが3割を占めています。(参考文献:一般社団法人日本玩具協会「2023年国内玩具市場規模調査結果データ」)

     

    玩具市場で拡大している商品ジャンル・ターゲット層

    さらに、2023年度の玩具市場において、拡大している商品ジャンルの伸び率をまとめました。

    2023年度、玩具市場の売上げ伸び率

    1位:ハイテク系トレンドトイ(121.5%)
    2位:ぬいぐるみ(120.7%)
    3位:カードゲーム、トレーディングカード(118.1%)
    4位:のりもの玩具(108.9%)
    5位:ホビー(104.7%)
    出典:一般社団法人日本玩具協会「2023年国内玩具市場規模調査結果データ」

    2023年度に伸びが顕著だったのは、いずれもキダルト層までをターゲットにした商品分野、あるいはインバウンド層にも人気の商品分野であることがわかりました。キダルト層とインバウンド層は、少子化の中でも玩具が成長産業になっている大きな要因でしょう。このような背景もあり、玩具製造・メーカー各社がキダルト向けのおもちゃ開発に注力し始めています。(参考文献:一般社団法人日本玩具協会「2023年国内玩具市場規模データ」)

    10代女子のトレンドは?

    玩具市場で、ハイテク系トレンドトイに続き2位の伸び率を記録している「ぬいぐるみ」。10代女子のキャラクター人気も、市場の伸びを後押ししているでしょう。10代女子の人気キャラクターランキングを公開しています。

    参考記事:【2025年版】10代女子が選ぶ!人気キャラクターランキング グッズの購入きっかけや購入したいコラボ商品など消費行動も調査

     

    他業界のキダルト向け商品

    少子化の影響もあり、他業界でも、キダルトをターゲットにした商品が発売されています。例えばお菓子では、「大人のねるねるねるね」や「大人のきのこの山・大人のたけのこの里(※現在は販売終了)」など、幼少期に食べていたお菓子が大人向けになって登場しました。

    また飲料業界では、レトロなパッケージを踏襲し、復刻発売されることが多い傾向。「三ツ矢サイダー」や「HI-C アップル」、「はちみつレモン」、「チェリオ」、「ファンタシトラス&メローイエロー」などが期間限定発売され、SNSでは“懐かしい”と話題を集めました。

     

    キダルトの3つの特徴

    キダルトには、主に3つの特徴があると考えられています。

    キダルトの3つの特徴

    強い購買意欲

    キダルトはコレクター志向があり、趣味や好きなものに対して積極的に投資する傾向があります。例えば、カードゲームやトレーディングカードは全種類コンプリートできるまで購入したり、人形用の着せ替えドレスや小物類、インテリアなどをこまめに収集している人もいます。彼らは好きなものをそろえていく過程を楽しんでおり、達成感満足感を得ているようです。

    また、限定品コラボ商品プレミアム商品などにも関心が高い傾向。細部にまでこだわった精巧デザインや、限定生産の商品には特別感があり、所有して優越感を得ようとすることも。キダルトは自分の好きなものを購入して、自己表現している一面もあります。

     

    趣味の多様化

    キダルトは、自分の好きなものを探求する傾向があります。SNSの普及により、共通の興味・関心を持っている人や、同じ趣味を共有するコミュニティが簡単に見つけられるようになり、自分と似た仲間たちとつながることができるようになりました。そのため趣味が多様化しており、さまざまなことに興味を持ち、複数の趣味を楽しむ人も増えています。

    幼少期に玩具で遊んだ思い出を再び体験し、“ノスタルジックな楽しさ”を感じることがストレス解消にもなり、リフレッシュしているのかもしれません。仲間内で最新情報をリアルタイムで共有し、趣味の輪を広げているようです。

     

    SNSの発信力

    キダルトは好きなものを魅力的に伝えることに長けており、SNSで積極的に発信もしています。SNSで情報発信することで、共通の趣味を持つ仲間とつながり、一緒に盛り上がったり、共感を得たいと望んでいるからです。例えば、コレクションアイテムを並べて、こだわった撮影をしたり、自作のアイテムを公開したりして、オリジナリティを出します。

    キダルトの投稿は、驚きや共感などポジティブな反応を喚起し、多くの人に影響を与えることも。これまでにない新しい発見や価値が見出され、次々と派生コミュニティも作られていきます。

    主要SNSのメインユーザー層は?

    主要SNSは、それぞれユーザー層の違いがあり、知っておきたい特性もあります。SNSの年齢層や利用率について詳しく記事で紹介しています。

    参考記事:【2024年版】主要SNSの年齢層を比較! 利用率や特徴、最新の傾向は?

     

    キダルトをターゲットにした事例5つ

    ここでは、実際にキダルト向け商品のヒット事例を紹介します。今回は5つの事例から、トレンド傾向を分析します。

     

    1.「フォトジェニックリカ」:コミュニティ

    フォトジェニックリカ/出典:タカラトミー公式サイト

    出典:タカラトミー公式サイト

    リカちゃんは1967年に誕生し、「ごっこ遊び」や「おしゃれ遊び」が楽しめる、人気の着せ替え人形 。2015年より大人向け新ブランド「LiccA」、2024年には、可動式関節ボディで自然なポージングができ「フォトジェニックリカ」シリーズを展開。「日本おもちゃ大賞2024」キダルト部門で大賞を受賞しています。

    「フォトジェニックリカ」シリーズは、17才の高校2年生になったリカちゃんが登場。インナーカラーなどの最新ヘアスタイルから、ファッション、細部のメイク、小物まで、全身トレンド感のある大人仕様に。さまざまなポージングが可能で、手首の先の形を変えられる右手、左手パーツも付属。アパレルブランドやキャラクターとのコラボもしています。

    Instagramでは、絶景のロケーションでのポージング姿や、ハンドメイドの衣装を着た姿など、「#リカ活」の写真が多数投稿され、話題を集めています。公式で衣装づくりのワークショップ撮影会が開催されたり、手作り服が作れる手芸本が発売されたりと、ファンの創作活動をサポートファンによる派生コミュニティが生まれ、盛況です。

     

    2.「tomica PREMIUM」:コレクション性

    「tomica PREMIUM」/出典:タカラトミー公式サイト

    出典:タカラトミー公式サイト

    「トミカ」は、1970年に、日本初の手のひらサイズの国産車ダイキャスト製ミニカーシリーズとして発売されました。2015年より、大人のためのトミカシリーズ「tomica」が作られ、「tomica PREMIUM」、大人向けプレイセット「tomica+(トミカプラス)」などを展開。「tomica PREMIUM」の累計販売台数は、1,700万台を突破しています(※2024年7月時点)。

    「tomica PREMIUM」は専用の金型を用いて、車のフォルム、細やかな塗装や印刷、ホイールのデザインなど細部までリアリティを再現。“なつかしい”往年の名車や国産車、スポーツカーをはじめとして、自衛隊90式戦車や航空自衛隊T-4 ブルーインパルスなど、車好きやマニアに刺さるラインナップがそろっています

    タカラトミー公式チャンネルでは、これまでに新商品の開封動画やレビュー動画を多数公開。商品の再現度の高さやクオリティの素晴らしさなど、ファンを納得させる熱い魅力を紹介しています。コレクター志向のファン層に効果的に訴求し、人気につながっています。

    3.「Tamagotchi Uni」:リバイバル

    出典:たまごっち公式サイト

    出典:たまごっち公式サイト

    「たまごっち」は1996年に誕生し、爆発的にヒットした“デジタルペット育成玩具”。ごはん・お風呂・そうじの世話をしたり、一緒にゲームをしたりなどと、遊びながらキャラクターを育成し、成長を楽しむ玩具です。これまでに全36種の商品が発売され、全世界で累計9100万個を売上げています(2023年3月末時点)。

    2023年に発売された新機種「Tamagotchi Uni」は、再び売上を大きく伸ばし、ヒット商品になりました。シリーズ初のWi-fi機能が搭載され、世界中のユーザーが育てたキャラクターたちと交流が可能に。また性格の種類も増え、着せ替えを楽しんだり、プロポーズ機能が生まれたりなどと、より個性的なキャラクターが育てられるように進化しています。

    かつて「たまごっち」で遊んでいた世代が、なつかしさとともに最新技術に興味を持ったこと、また親子で一緒に楽しめることからも、リバイバルヒットにつながったと考えられています。

     

    4.「BEYBLADE X」:カスタマイズ性

    「BEYBLADE X」/出典:タカラトミー公式サイト

    出典:タカラトミー公式サイト

    ベイブレードは、1999年から発売されており、ベーゴマを現代風にアレンジした、コマ同士を戦わせる玩具。2023年より第4世代「BEYBLADE X(ベイブレード エックス)」が登場し、歴代モデル最速の驚異的なスピードと衝撃で、“エクストリームなバトル”を実現。プレイする人だけでなく、観客をも魅了するギアスポーツ」として注目を集めています。

    ベイブレードは、3つのパーツを組み換え、自分のコマをカスタマイズできるのが特徴。勝負はスタジアムで行い、専用のランチャーを使ってベイブレードを発射させ、相手を外に弾き出すか、相手より長く回転し続けることで勝利となります。公式大会は、年齢制限なしで参加可能。ベイブレード25周年を記念した国際大会では、30代~40代の参加者も集まり、賑わいを見せました。

    大人がハマる理由の一つは、カスタマイズの楽しさ。ベイブレードは公式サイトやYouTubeをはじめ、ファンによるコミュニティや専門サイトが数多く存在し、プレイヤー同士で情報を共有したり、経験や知識をもとにバトルのアドバイスをしあったりと、交流が盛んです。 自分だけのベイブレードを作り、仲間と交流しながら技術や戦略を磨いていくことに喜びを感じ、深い満足感を得ているようです。

     

    5.「シルバニアファミリー」:公式アンバサダー

    出典:シルバニアファミリー公式サイト

    出典:シルバニアファミリー公式サイト

    シルバニアファミリーは、1985年より発売。“森に囲まれたシルバニア村に住む動物たち”という設定で、ウサギやネコ、イヌ、リスのほか、41家族の人形とお家やお店、家具などをシリーズで展開。動物たちのストーリー設定やデザインなど、独自のかわいい世界観で魅了し、世界70ヶ国以上から愛されています。

    2020年(シルバニアファミリー35周年)から公式アンバサダーが任命され、SNSで積極的に魅力を発信。手作りの服や雑貨、ドールハウスなどのオリジナルアイテムから、アート作品やジオラマ、コマ撮りのアニメなど本格派の創作物でも多くの注目を集め、「#シル活」としてファン層を拡大してきました。

    さらに「シルバニアファミリー総選挙」「赤ちゃん総選挙」なども開催され、ファンの人気投票から商品が生まれることも。アンバサダーやファンとともにブランドを築きながら、不動の人気を確立しています。

     

    まとめ

    キダルトの強い購買意欲やSNSの発信力は、今後も消費に大きな影響を与え、玩具市場にとどまらず、他の業界でも注目の存在になるでしょう。今回ご紹介したトレンド傾向を参考に、マーケティングに活用していきましょう。


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    【2025年版】10代女子が選ぶ!人気キャラクターランキング グッズの購入きっかけや購入したいコラボ商品など消費行動も調査

    今回は【2025年版】のキャラクターランキングをご紹介します。昨年結果との違いや今年話題になりそうなキャラクターとは?さらにキャラクターグッズの購入きっかけや購入したいコラボ商品など10代女子の消費傾向についても詳しく解説します。

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    1,【2025年版】好きなキャラクターランキングを発表!2年連続であのキャラクターが首位に!

    Q.あなたが好きなキャラクターを教えてください。【歴代結果】

    Q.あなたが好きなキャラクターを教えてください。【歴代結果】

    10代女子に好きなキャラクターについて聞いてみると、1位「おぱんちゅうさぎ」2位「ディズニープリンセス」「スヌーピー」3位「クロミ」の結果となりました。

    歴代の結果と比較してみると、「おぱんちゅうさぎ」は【2023年】から段々と人気が出始め、【2024年】【2025年】は1位を獲得。10代女子に人気なキャラクターとして地位を確立したと言えそうです。
    また2024年には東京ディズニーリゾートにファンタジースプリングスができたことなどから、ディズニープリンセスの人気が伸びていると推測されます。

    \【もっと調査!】なかでも一番好きなキャラクターとは?10代女子が推しているキャラクターやその理由が明らかに!/

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    Q.キャラクターの好きなポイントを教えてください。

    Q.キャラクターの好きなポイントを教えてください。

    (n=385)

    さらにキャラクターの好きなポイントについては「顔・表情」が53.8%で最多となりました。次いで「フォルム」46.8%の結果に。見た目に関するポイントが上位にきていることが分かります。

    また3位には「キャラクターの設定・コンセプト」33.2%となっており、見た目の好みに加えて、そのキャラクターの設定や世界観なども重視されているようです。

    2,キャラクターコンテンツの情報源は「SNS」が主流!

    Q.キャラクターのコンテンツ(漫画やアニメ、2次創作物を含む)をどの媒体で見ることが多いですか?

    Q.キャラクターのコンテンツ(漫画やアニメ、2次創作物を含む)をどの媒体で見ることが多いですか?

    (n=385)

    キャラクターのコンテンツを見る媒体については、「Instagram」「X(Twitter)」「TikTok」「YouTube」が上位の結果に。SNSがメインとなっているのが明らかです。特に「Instagram」46.0%、「X(Twitter)」42.1%が回答率が高くなっています。

    おぱんちゅうさぎやちいかわなどはSNSで漫画の一コマや動画が公開されており、キャラクターの見た目だけでなく、そのストーリーを知ることができます。前述の好きなポイントとして「キャラクターの設定・コンセプト」が上位にランクインしていたことから、SNSでキャラクターの面白さや見た目とのギャップなどを知り、より好きになるという流れが考えられます。

    Q.好きなキャラクターに対して行っていることを教えてください。

    Q.好きなキャラクターに対して行っていることを教えてください。

    (n=385 内訳:【高校生】n=290、【大学生】n=95)

    好きなキャラクターに対して行っていることは「公式アカウントをフォローしている」が27.5%で最多の結果に。前述の結果でもキャラクターのコンテンツはSNSでチェックしている方が多く、好きなキャラクターのアカウントは積極的にフォローしています。

    次いで「友人と好きなキャラクターの話をする」「新着情報や新作グッズを定期的にチェックしている」も20%以上の回答率となり、情報収集は定期的に行っているようです。
    また「新作グッズが出ると購入する」も16.4%と、情報収集から購入にまで至るケースも一定数あることが分かります。

    3,グッズ購入派は9割以上! 10代女子が購入するグッズの目的や金額感とは?

    Q.好きなキャラクターに対して、持っているグッズを教えてください。

    Q.好きなキャラクターに対して、持っているグッズを教えてください。

    (n=385)

    続いてキャラクターのグッズについて調査しました。「グッズは持っていない」は10.1%に留まり、10代女子の9割が好きなキャラクターのグッズを持っていることが分かります。

    グッズのカテゴリについては「ぬいぐるみ」57.7%や「キーホルダー」54.5%が半数以上となりました。「ステッカー・シール類」「タオル・ハンカチ」「ポーチなどの小物」「ペン類」など文房具や身につけやすいアイテムが人気となっています。

    Q.キャラクターのグッズを購入する目的・購入のきっかけを教えてください。

    Q.キャラクターのグッズを購入する目的・購入のきっかけを教えてください。

    ※「グッズは持っていない」以外と回答した方 (n=346 内訳:【高校生】n=262、【大学生】n=84)

    では、グッズを購入する目的やきっかけはどんなことでしょうか。「持っていると気分が上がるから」58.0%が最多の結果に。次いで「コレクションとして集めたい」42.7%となりました。キーホルダーや文房具などのアイテムを購入して、日々身に着けたり、勉強中に使うことによって、モチベーションをあげているようです。

    また高校生と大学生を比較してみると、「なんとなく衝動買い」「イベントなどに出かけた記念」は大学生のほうが高い回答率となっていることが分かります。高校生よりも自由に使えるお金が多いと思われる大学生は、事前に購入を予定していたもの以外でも、その場で購入を決める場合もありそうです。

    Q.キャラクターのグッズひとつあたりにかける上限金額を教えてください。

    Q.キャラクターのグッズひとつあたりにかける上限金額を教えてください

    ※「グッズは持っていない」以外と回答した方 (n=346)

    キャラクターグッズの購入金額については、「1,000円以上2,000円未満」26.9%、次いで「500円以上1,000円未満」26.0%となりました。また「3,000円以上」から10%未満の回答率となっています。

    10代女子によって、1つのグッズにかけられる金額は、500円以上2,000円未満がボリュームゾーンであり、3,000円未満がボーダーラインであることが分かります。

    \【もっと調査!】10代女子がよくグッズを購入する場所とは?/

    調査資料ダウンロードはこちら

    4,購入したいコラボ商品とは?10代女子が実際に購入している商品と比較!

    Q.購入したいと思うコラボ商品のカテゴリはなんですか?

    Q.購入したいと思うコラボ商品のカテゴリはなんですか?

    (n=385)

    続いてコラボ商品について調査しました。まず、購入したいと思うコラボ商品のカテゴリについては「文房具」が47.3%で最多となりました。次いで「お菓子」44.7%、「スマホで使うスタンプ・壁紙」35.6%、「コスメ」31.9%の順となりました。

    Q.実際に購入したことがあるコラボ商品のカテゴリはなんですか?

    Q.実際に購入したことがあるコラボ商品のカテゴリはなんですか?

    (n=385)

    さらに、購入したことがあるコラボ商品のカテゴリについては、「文房具」「お菓子」が40%以上で上位の結果となり、実際に購入していることが分かります。

    一方で、「コスメ」は15.1%に留まる結果となりました。購入したいと思っているものの、実際に購入している方は少ないようです。
    グッズは欲しいと思いながらも、あまりお金をかけられない10代女子にとって、必需品となる文房具やお腹を満たすお菓子よりも優先順位が下がるコスメは、気軽に手を出しにくいことが考えられます。

    \【さらに深堀り!】実際に購入したことがあるコラボ企画とは?10代女子の購入エピソードも公開!/

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    5,【2025年流行予測】今年流行りそうなキャラクターランキング!

    Q.2025年に流行りそうなキャラクターを教えてください。

    Q.2025年に流行りそうなキャラクターを教えてください。

    ※自由回答から回答の多い順にランキング (n=385)

    続いて2025年に流行りそうなキャラクターに自由回答式で調査しました。最も回答が多かったキャラクターは「ちいかわ」、次いで「パペットスンスン」、「おぱんちゅうさぎ」となりました。

    前述の好きなキャラクターにもランクインしている10代女子の間で定番化しつつあるキャラクターもあれば、「パペットスンスン」「エスターバニー」「miiko characters」などは今年新たにランクインとなりました。

    \【さらに深堀り!】なぜそのキャラクターが流行ると思う?今年注目しているキャラクターの理由を調査!/

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    Q.そのキャラクターは何をきっかけに知りましたか?

    Q.そのキャラクターは何をきっかけに知りましたか?

    (n=385)

    キャラクターを知ったきっかけは「店頭で見かけた」が16.1%で最多の結果に。次いで「X(Twitter)(一般人の投稿) 」15.6%、「X(Twitter)(公式アカウント)」12.7%となりました
    SNSに限らず、リアルの場合はお店でグッズを見かけて知る方が多いようです。またSNSの中では、 X(Twitter)が多数派であることが分かります。

     

    まとめ

    • 【2025年版】好きなキャラクターランキング
      └1位「おぱんちゅうさぎ」2位「ディズニープリンセス」「スヌーピー」3位「クロミ」
    • キャラクターの好きなポイント「顔・表情」「フォルム」が半数以上で見た目に関するポイントを重視、さらに「キャラクターの設定・コンセプト」も
    • 見ているキャラクターコンテンツは「Instagram」や「X(Twitter)」などのSNSが主流
    • 好きなキャラクターに対しては「公式アカウントをフォローしている」「友人と好きなキャラクターの話をする」「新着情報や新作グッズを定期的にチェックしている」
    • 好きなキャラクターのグッズは「ぬいぐるみ」「キーホルダー」を持っている
    • グッズを購入する目的「持っていると気分が上がるから」「コレクションとして集めたい」
    • グッズ購入の予算「3,000円未満」がボーダーライン
    • コラボ商品
      └購入したいカテゴリ「文房具」「お菓子」「スマホで使うスタンプ・壁紙」「コスメ」
      └実際に購入したカテゴリ「文房具」「お菓子」「スマホで使うスタンプ・壁紙」
    • 【2025年】流行りそうなキャラクター
      └1位「ちいかわ」2位「パペットスンスン」3位「おぱんちゅうさぎ」

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    ダウンロード資料では、本記事では紹介しきれなかった、キャラクターを好きになったきっかけコラボグッズ購入の金額のボーダーラインなどについてもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。下記ボタンよりご請求いただけます。

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    関連記事のご紹介

    【まとめ】10代女子が選ぶ! 好きなキャラクターランキング

    • 調査対象

      マイナビティーンズ会員
      15~19歳/未婚/女性/高校生、大学生/好きなキャラクターがいる

    • 有効回答数

      385件

    • 調査時期

      2025年1-2月

    • 方法

      インターネット調査

    インスタグラムのUGCとは? 効果や増やす方法、事例を徹底解説

    Instagramは写真や動画を共有して楽しむSNSですが、企業と消費者をつなぐマーケティングツールとしても活用されています。その中でも、重要視されているのが「UGC」です。

    今回はInstagramのUGCを取り上げ、UGCの重要性や効果、集める手順まで詳しく紹介。またUGCを増やす方法やポイント、具体的な活用事例も解説します。マーケティング強化する際に、参考にしてみてください。

    インスタグラムのUGCとは

    インスタグラムのUGCとは? 効果や増やす方法、事例を徹底解説

    InstagramのUGC

    UGC(User Generated Content)とは、「ユーザーが自ら、商品・サービスなどに関して投稿したコンテンツ」のことを指します。商品の写真レビュー口コミなどが該当し、商品の紹介や活用方法、実際に使ってみた感想・意見が含まれます。

    Instagramでは、フィード投稿、リール動画、ストーリーズなど、写真や動画で、さまざまなUGCが投稿されています。UGCを見て、かわいいバッグに一目ぼれしたり、便利なアイテムに興味を持ったりなどと「私も欲しい!」、「使ってみたい!」と感じ、消費につながりやすいのが特徴です。

    Instagramは、ファッションやグルメ、インテリアなどライフスタイル系の情報が好まれる傾向他のSNSと比較すると、独自のオシャレな世界観が反映されたUGCで、商品の魅力が伝わりやすいのもメリットです。

     

    InstagramのUGCが重要な背景

    SNSの普及により、消費者の購買行動モデル「VISAS」へ変化していると考えられています。

    SNS普及後の購買行動モデル「VISAS」

    SNS普及後の購買行動モデル「VISAS」

    まずは、購買行動モデル「VISAS」を詳しく解説していきます。

    購買行動モデル「VISAS」

    Viral(口コミ)          :商品購入者が口コミ(レビュー)を発信する

    Influence(影響)   :口コミ情報から、商品・サービスに興味を持つ

    Sympathy(共感)    : 共感が生まれる

    Action(行動)             : 商品・サービスを購入する

    Share(共有)              : 商品・サービスの口コミ(レビュー)を共有する

    購買モデル「VISAS」で注目すべき点は、口コミが起点になっていることです。消費者は、まず口コミで商品の存在を知り、影響を受けます。そこから共感が生まれ、購入に結びついています。さらに購入したものを自らも口コミを発信しシェアしています。

     

    従来の購買行動モデル「AIDMA」「AISAS」との違い

    従来の購買行動モデル「AIDMA」や「AISAS」は、まず【Attention(注意)】から始まり、広告などを通して商品・サービスが【認知】されることが起点となります。その後【Interest(興味)】を持って、消費へとつながる流れでした。

    一方で、SNS時代の購買モデル「VISAS」は、口コミが起点になっているのが大きな違いです。他のユーザーの口コミを参考にして商品の購入を検討し始める人が多く、自らも購入後に口コミを発信するのが特徴。UGCは循環して、拡散していくと考えられています。

     

    合わせてチェック!

    購買行動モデル「VISAS」をもとにした、Instagramマーケティングの主な5つの手法を徹底解説!  戦略や成功ポイント、事例など、知っておきたい基本情報を網羅しています。

    参考記事:【2024年】Instagramマーケティングの最新戦略とは? 成功事例と実施の流れを解説

     

    InstagramのUGCの効果

    InstagramのUGCの効果

    InstagramのUGCには、主に3つの効果が得られると考えられています。詳しく見ていきましょう。

     

    幅広いユーザーへリーチ

    Instagramの投稿は、基本的にフォロワーにしか届きません。通常、企業が商品・サービスの認知を上げるためには、企業のアカウントをフォローしてもらう必要があります。

    一方でUGCは、あらゆるユーザー層から作られる可能性があり、投稿したユーザーのフォロワーにリーチし、その先のフォロワーへリーチすることも。企業アカウントのフォロワー以外や、想定外の新規層にも情報を広められるのが利点です。

    またユーザーとフォロワーには共通の興味があり、属性も近い傾向なので購入につながりやすいでしょう。エンゲージメントの高い投稿は、アルゴリズムによって拡散されやすいため、さらに幅広いユーザーへとリーチしやすくなります。

     

    商品への還元

    UGCは、特定の商品・サービスに対して、ユーザーからのリアルな意見や要望が反映されており、企業が想定していなかった活用アイディア消費者の潜在ニーズを発見できます。一方で「この部分が使いづらい」、「効果は感じなかった」などといったネガティブな意見も、商品の改良に役立ちます。

    UGCを分析すればユーザーへの理解が深まりますし、商品開発する上でも消費者の本音を自然に集めることができ、アイディアとして活用できるでしょう。

     

    情報の信用度・親近感

    UGCはユーザーが自らの意志で情報発信しているため、通常の広告よりも親近感があり、信用されやすいのが特徴。商品の購入を検討しているユーザーにとっても、“実際に買った人のリアルな意見が見れる”UGCを参考にしたいと考えているでしょう。

    商品を購入する際、「口コミが良い」のも購入理由の一つになりますし、「自分もこんな風に使ってみたい」と買った後の活用イメージが湧きやすいのもUGCのメリット。 このようなUGCの利点を活かして、企業のホームページに掲載したり、広告のクリエイティブとして使用するのも効果的です。

    信用して見ているSNS投稿は?

    マイナビ マーケティング・広報ラボ「情報収集についてのアンケート」

    マイナビ マーケティング・広報ラボ「情報収集についてのアンケート」より:18-20歳の学生/n=160件/2023年11月22日~2023年12月31日

     

    マイナビのマーケティング広報ラボでは、新大学生を対象に、SNSでの情報収集の仕方を調査! X(Twitter )では、美容情報の信頼度が高く、一般人の投稿も約3割が信用して見ていることがわかりました。そのほか、SNSを使う時間やアカウントの使い分けについても詳しく調べています。

    参考記事:SNS上での情報収集と広告に対する感じ方~新大学生編~

     

    インスタグラムのUGC生成を促す手順

    では実際にInstagramのUGCが生成されるには、どのような手順で進めればよいのでしょうか。4つのステップで紹介します。

    インスタグラムのUGC生成を促す手順

    1.アカウントを作りこむ

    まずは、Instagramのビジネスアカウントを作成します。ターゲットを設定し、色調やフォントなどトンマナを統一して、ブランドの世界観を魅力的に構築しましょう。UGCは循環して拡散していくためフォロワー数が増えると、UGCが増える可能性も上がりますアカウント開設後は、フォロワー数も増やしていくのが重要です。

    ユーザーからのコメントに返信したり、普段から積極的にコミュニケーションを取りフォロワーを地道に増やしていきましょう。

     

    2.オリジナルのハッシュタグを作成

    次にユーザーがUGCを投稿しやすくするために、オリジナルのハッシュタグを作成します。ランド名や商品名が含まれており、シンプルで覚えやすいハッシュタグであることが重要です。また考案したら、同じハッシュタグが使われていないか必ず確認しましょう。

    指定のハッシュタグを付けて投稿した人にプレゼントをするなど、キャンペーンを絡めるのも、UGCを促す上でおすすめです。

     

    3. ユーザーの投稿を探す

    商品名や企業名のハッシュタグ、もしくはオリジナルのハッシュタグを定期的に検索して、UGCを探しましょう。また商品名や企業名以外で、関連するハッシュタグが付けられている可能性もあります。企業アカウントにいいねやコメントをしてくれるユーザーの投稿を確認すると、UGCが見つかる場合もあるので、チェックしましょう。

     

    4.UGC掲載の可否を確認

    UGCを見つけたら、リポストしてよいかどうか、投稿者に承諾を得ましょう。UGCの著作権は、基本的に投稿者のため、UGCを使用する場合は必ず許可を取ってください。また、UGCを利用する場合は、クレジットを付けるなど引用元を記載します。UGCの画像や文章などの改変はNGで、誠実な対応を心がけましょう。

     

    インスタグラムのUGCを増やす施策4つ

    インスタグラムのUGCを増やす施策4つ

    UGCを見つけられたら、増やす機会を作りましょう。施策を4つ紹介します。

     

    リポスト

    リポストは、自身のアカウントで、他のユーザーが投稿したコンテンツを再投稿することです。特定の投稿に共感・同意している時や、情報を広めたい時に使われる機能です。リポストは、ユーザーからは親近感がわき、コミュニケーションも活性化します。

    また企業アカウント内で、ユーザーからの投稿(UGCをリポストする旨を表記して、投稿を募るのもおすすめです。リポストされることで、投稿者も自身のアカウントが幅広くリーチされるメリットがあります。先述した通り、リポストする場合は、事前に投稿者への許可をとりましょう。

     

    イベント

    イベントを開催してUGCを増やす方法もあります。イベント参加者が「情報をシェアしたい」と思う、プレミアムな体験を提供することが大切です。

    例えば、現地でのリアルイベントの場合、写真映えするフォトブースを設置し、「#イベント名」など指定のハッシュタグを付けて投稿するようにPRしたり、フォトコンテストを開催して投稿を盛り上げるのも一つの手です。

     

    ユーザー参加型キャンペーン

    アカウント開設後の初期は、ユーザーが気軽に参加できるキャンペーンを実施しましょう。アカウントのフォローやいいねだけで参加できるものや、「#企業名_キャンペーン」や「#企業名_チャレンジ」など、オリジナルハッシュタグを付けた投稿を促せば、UGCが集まりやすくなります。

    またコストはかかりますが、サンプリングキャンペーンも効果的。ユーザーは気になる商品を実際に試すことができますし、企業側は実際に商品を使った直後のUGCを集めることができるため、リアルタイムで有益な情報が得られ、情報拡散も見込めます。

    主要SNSの使い分け方は?

    SNSのキャンペーンはユーザーも参加しやすく、応募を集めやすいのがメリット。SNSごとに年齢層や特徴があるため、ターゲットに合わせて使い分けるのが成功の秘訣です。主要SNSの年齢層や最新の傾向について詳しくまとめています。

    参考記事:【2024年版】主要SNSの年齢層を比較! 利用率や特徴、最新の傾向は?

     

    インフルエンサー

    インフルエンサーは、フォロワーからの信用が厚く、購買への影響力も大きいのがメリット。インフルエンサーに商品をPRしてもらうのも効果的ですし、コラボ商品の発売は、注目度も増し購買にもつながりやすい傾向です。

    インフルエンサーを起用する場合は、彼らの個性を活かしたクリエイティブを尊重することが大切です。コアなファンが彼らのコンテンツに共感したり、模倣することでUGCも増えやすくなり、拡散が見込めます。インフルエンサーに長期間PRを依頼したい場合は、ブランドアンバサダーとして任命するのも有効です。

    インフルエンサーに仕事を依頼するときは、投稿に必ず【PR表記】が必要になるので注意しましょう。

     

    インスタグラムのUGCの活用事例

    最後に、InstagramのUGCの活用事例4つを参考に、戦略ポイントをおさえましょう。

     

    「日の出自炊部」:サンプリング×UGC

    出典:日の出みりん公式Instagram


    出典:日の出みりん公式Instagram

    出典:日の出みりん公式Instagram

    日の出みりんは、公式Instagramにて「日の出自炊部」を立ち上げ、料理好きな人をメンバーに招待しました。オリジナルレシピと日の出調味料のセットをプレゼントし、料理が楽しめる機会を創出。オリジナルレシピや商品を使って料理を作ってもらい、料理の写真をInstagramに投稿するよう呼びかけました。

    独自のハッシュタグ「#日の出自炊部 〇期生」のもとに、調理風景やアレンジを加えた料理、こだわりの盛り付け写真など、多くのUGCが集まりました。メンバー内での交流が盛り上がり、エンゲージメントも向上。実際に商品を使う機会を提供したことで、ブランドのファン化にもつながりました。

    詳しくチェック!

    マイナビのマーケティング・広報ラボでは、キング醸造の「日の出自炊部」Instagram施策について、より詳しく記事でまとめています。参加者のリアルな声や成功ポイントをチェックしましょう。

    参考記事:Instagramでファン化・コミュニティ形成×キング醸造

     

    カルビーフルグラ:キャンペーン×UGC

    出典:カルビーフルグラ公式Instagram

    出典:カルビーフルグラ公式Instagram

    カルビーのザクザク食感のグラノーラ「フルグラ」では、Instagramの公式アカウントにて定期的にキャンペーンを開催して、UGCを増やしています。

    「#私のフルグラの大正解」のハッシュタグキャンペーンでは、フルグラのおすすめの食べ方について投稿を募集しました。賞も用意されたコンテスト形式で、抽選でプレゼントが当たる特典。フルグラを使った色とりどりのメニューや、子どもが笑顔で食べている様子など、さまざまなUGCが作られ、見ているだけでも楽しく役立つコンテンツが集まりました

    既存のファンだけでなく、新規層にもフルグラのアレンジの仕方が魅力的に伝わり、購買促進にもつながっています。

     

    Canon「EOS M」:リポスト×UGC

    canon eosm公式Instagram

    出典:canon eosm公式Instagram

    Canonのミラーレスカメラ「EOS M」シリーズは、快速・快適・高画質で、手軽に美しい写真を撮影できるのが特徴。Instagramの公式アカウントでは、同カメラで撮影した写真を「オリジナルハッシュタグ+機材名」で募集し、UGCで運用しています。

    UGCを用いた投稿には、さりげない日常を切り取った写真がメインで掲載されており、親近感が湧きやすく、UGC投稿ハードルも下がるのがメリット。また実際に撮影された写真を見ることができ、カメラの性能の良さをより魅力的に伝えることに成功しています。フォトコンテストも開催され、ファンの支持を得ています。

     

    ジョンソンヴィル:模倣したくなる投稿×UGC

    出典:ジョンソンヴィル公式Instagram

    出典:ジョンソンヴィル公式Instagram

    出典:ジョンソンヴィル公式Instagram

    ジョンソンヴィルのInstagramの公式アカウントでは、ソーセージを使ったオリジナルレシピを投稿。週末のブランチ、アウトドア、おつまみなど、ニーズに合わせたメニューや、ハロウィンやクリスマスなど季節イベントに合わせた盛り付けアレンジなど、幅広く紹介しています。

    オシャレで映えるお手軽メニューが、ユーザーの心をつかみ、公式の投稿を参考に「作ってみた!」と模倣するUGCが増加。ストーリーズでUGCを積極的に紹介したことで、さらにUGCが増えました。ユーザーのニーズに合った模倣したくなる投稿興味喚起させ、UGCを促しています。

     

    まとめ

    InstagramのUGCは、オシャレな世界観を活かして商品やサービスの魅力が伝わりやすい投稿が多く、ユーザーの興味喚起や購入につながりやすいのがメリットです。今回ご紹介したように、いろんな活用の仕方があるので、ぜひ参考にしてみてください。


    マイナビティーンズUGC企画

    マイナビティーンズUGC企画

    マイナビでは、マイナビティーンズの会員として女子高校生が所属しており、トレンド感の高い彼女たちのリアルな声を集めてプロモーションに活用することができます。

     

    また女子高校生に刺さるタレント、インフルエンサー、YouTuberなどのアサインも可能。お気軽にご相談ください。

    若年層向けの施策はマイナビ!

     

    【まとめ】10代女子が選ぶ! 好きなキャラクターランキング

    マイナビのマーケティング・広報ラボでは、キャラクターランキングを定期的に発表しています。

    10代女子の好きなキャラクターや人気の要素・その年のトレンド傾向を徹底調査! 実際に購入しているキャラクターグッズやコラボ商品、今後流行しそうな注目のキャラクターまで深堀りしています。

    最新トレンドと10代女子のインサイトがわかる、キャラクターランキング記事を一覧で紹介します。

    人気キャラクターランキング 記事一覧

    【2025年版】

    2024年から2年連続で首位のキャラクターは? 10代女子のグッズ購入きっかけや、欲しいコラボ商品など消費行動も調査!

     

     

    【2024年版】

    キャラクターの口調を真似た話し方も、10代女子の間でトレンドに!高校生の活発な消費傾向もチェック!

     

     

    【2023年版】

    アニメきっかけで、キャラクターを好きになる傾向! キャラクターの推し活事情も解説

     

     

    【2022年版】

    圧倒的に「可愛さ」重視! 10代女子がキャラクターアイテムで本当に欲しいものを調査

     

     

    【2020年版】

    キャラクターグッズは「ディズニー」が人気!人気の要素も徹底分析

     

    キャラクターマーケティングとは? 効果と成功ポイント、事例を解説

    広告や商品のパッケージなど、さまざまなシーンでキャラクターを見かけませんか? かわいいキャラクターたちに目を惹かれ、興味を持つこともありますよね。キャラクターにはどのような効果があるのでしょうか。

    今回は、キャラクターマーケティングの概要、既存とオリジナルキャラクターの違い、得られる効果について詳しく解説。キャラクターの作り方や戦略ポイント、成功事例についても紹介しています。

    キャラクターマーケティングとは

    キャラクターマーケティングとは

    キャラクターマーケティングとは、商品・サービスの認知向上や購入促進のために、特定のキャラクターを活用して行う、マーケティング手法のことです。主に、”既存の人気キャラクター”もしくは”オリジナルキャラクター”を活用する、2パターンの方法があります。

    キャラクターには、それぞれ特徴的な見た目や個性的な性格、オリジナルストーリーなど、独自の世界観が作りこまれています。消費者との接点も作りやすいため、幅広い年齢層をターゲットにする際におすすめの手法です。キャラクターの魅力で注目を集め、ブランド認知を広げます。

    また、オリジナルキャラクターに人気が集まれば、ライセンス収入など知的財産として収益化することも可能です。

    10代女子のトレンドは?

    マイナビのマーケティング・広報ラボでは、10代女子が選ぶトレンドランキングを発表! ヒト・コト・モノ・コトバ・ウタの5ジャンルにわたって、最新の人気傾向を紹介しています。2024年は、モノ部門に「エスターバニー」のキャラクターがランクインしました。

    参考記事:【2024年】10代女子が選ぶトレンドランキングを発表!

     

    キャラクターマーケティングの効果

    キャラクターマーケティングの効果

    キャラクターマーケティングでは、大きく3つの効果が得られると考えられています。

    認知向上

    キャラクターは視覚的なインパクトが強く「かわいい!」「気になる!」などと、自然に興味・関心を持ち、記憶に残りやすくなります。

    人気キャラクターを起用すれば、ファンからの注目度も高く、購買が高まる傾向も。一方で新規のオリジナルキャラクターも興味を持ってもらえれば、ブランドの認知にもつながりますし、他社との差別化にも活かせるでしょう。SNSで話題になれば、さらなる認知度アップも期待できます。

     

    共感・メッセージ性

    キャラクターには、それぞれ特徴があり、性格やオリジナルストーリーなどが作りこまれています。そのため消費者が感情移入し、共感を集めやすいのがメリットです。キャラクターへの愛情が深まれば、SNS上でファンが情報発信し、拡散されていくでしょう。

    また本来、企業の理念やブランドのコンセプトなどは伝わりづらいものですが、キャラクターが「メッセージ」として伝えることで、消費者の心に響きやすくなることもあります。キャラクターと情緒的なつながりを持つことで、共感を得やすいことが利点です。

     

    SNSでの情報拡散

    SNSでは、趣味趣向の合う人と気軽につながることができるのが特徴です。キャラクターとSNSは相性がよく、ファンの口コミによるバイラル効果も見込めるでしょう。

    例えば、マンガやアニメなどの人気キャラクターとのコラボレーションは、ファンの間で情報が拡散され、短期間で多くの人にリーチすることができます。またコラボ商品を購入したファンが、SNS上に写真や動画を投稿したりなどと、UGCも作られやすくなります。ファンの情報拡散によって、認知向上が期待できます。

     

    SNSの使い分けは?

    マイナビのマーケティング・広報ラボでは、新社会人のSNSでの情報収集の実態を調査! X(Twitter)で「推し」の情報を調べるという人は約7割ということがわかりました。そのほかYoutubeやInstagram、TikTokなどでも、よく調べる情報・発信する情報を詳しく深堀りしています。

    参考記事:SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新社会人編~

     

    キャラクターマーケティングの比較

    キャラクターマーケティングの比較

    キャラクターマーケティングには、既存キャラクター、オリジナルキャラクターを使用する2つの手法があります。それぞれの強みを見ていきましょう。

     

    既存キャラクター

    既存キャラクターは、すでにファンが存在するため、認知拡大高い集客力が見込めるのが最大のメリット短期間で効果を得たい場合にはおすすめです。

    一方で、既存キャラクターを使用する場合は、ライセンス契約料を支払わなければなりません。ライセンス契約料はキャラクターによって金額差があり、使用には期限や制約が設けられている場合が多いです。例えば、キャラクターの性格を改変する行為はNGで、使用するセリフやシチュエーションなど、厳しくチェックが入ることもあります。

     

    オリジナルキャラクター

    自社でオリジナルキャラクターを作ると、イベントやキャンペーン、SNSの投稿など、あらゆるシーンで活用できるのがメリット。既存の人気キャラクターと比較すると集客力はやや劣るかもしれませんが、キャラクターが浸透すれば徐々に効果も出るでしょう。

    また、キャラクターのデザインなど、制作時に一定のコストは発生しますが、既存の人気キャラクターを使用する場合よりも、予算は調整しやすいでしょう。キャラクターが人気になれば、グッズやライセンス収入などで収益を得ることも可能です。

     

    オリジナルキャラクターを作る、3つの戦略

    オリジナルキャラクターを作る、3つの戦略

    続いては、オリジナルキャラクターの作る手順を紹介していきます。

     

    ターゲット分析

    キャラクターデザインに入る前に、まずはメインのターゲット層を決めます。年齢や性別、ライフスタイルなどを見極め、好みや関心・ニーズを把握しましょう。どのようなターゲットを対象にするかを定めてから、キャラクターのビジュアル、性格、バックストーリーを作るのが大切です。

    また、人気のキャラクターを調査するのもおすすめです。どんな点が魅力なのか、どこに親しみを感じているのか、人気の理由を入念に分析しましょう。インタビューやアンケートを実施して、消費者に直接意見を聞くのも効果的です。 

     

    目的の明確化

    ターゲットが決まったら、次はキャラクター作成の目的を明確にしましょう。目的によって、キャラクターのデザインや活用の方向性が変わるので、主軸を定めます。

    例えば、新規顧客の獲得が目的の場合、インパクトのあるビジュアルやユニークな性格など、印象に残りやすい要素を考えるのが重要。キャラクターを作成したら、イベントや広告、SNSなどで積極的に露出を増やし、認知を広げます。

    一方で、顧客ロイヤルティの強化が目的の場合、感情移入しやすいキャラクター作りがメインになり、オリジナルストーリーを描き、感情的なつながりを考えるのが大切。キャラクターが完成したらコミュニティを作り、積極的に交流してファンを増やしていきます。

     

    ストーリー性

    キャラクターに対して「好き!」「応援したい!」などと、ポジティブな感情を抱いてもらうためには、ストーリー性も重要な要素です。オリジナルストーリーを持たせることで、キャラクターの存在感が増します。

    ストーリーを作る場合は、ターゲット層をふまえて、キャラクターの性格を設定します。例えば、キャラクターの成長を物語として描くのも一つの方法です。誰もが経験したことのある出来事や悩みごとなどは、共感が生まれやすいでしょう。

     

    キャラクターマーケティングの成功ポイント

    キャラクターマーケティングの成功ポイント

    キャラクターマーケティングを成功させるためのポイントは4つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

     

    ターゲット層・商材との親和性

    ターゲット層・商材との親和性は、マーケティングの成功を左右する要素です。例えば、人気キャラクターとブランドのコラボは、ファンからの支持が集まりやすく、ブランドロイヤルティを高めるのにも有効です。また商品と親和性があるキャラクターを活用すると、ブランドメッセージを効果的に伝えられるでしょう。

    一方で、親和性を欠いてしまうと、ブランドのイメージが変わったり、一貫性が損なわれてしまうことも。またキャラクターのファン側からも反感が生まれ、炎上するリスクもあるでしょう。キャラクターとの調和を考え、配慮しましょう。

     

    差別化

    多くの企業でキャラクターが作られていることからも、独自のキャラクターで他社と差別化することが成功のポイントです。競合や他社の人気キャラクターを事前に調べ、独自性をどのように打ち出していくのか考えましょう。

    キャラクターは、見た目や性格、ストーリーなど、ユニークな個性が魅力の一つ。キャラクター設定をしっかり練り、印象に残るように活用ができるように工夫しましょう。

     

    マルチチャネルでの展開 

    キャラクターを活用する場合は、マルチチャネルで展開し露出を増やしましょう。イベントなどで直接交流するのも効果的ですし、SNSもそれぞれユーザー層が異なるためX(Twitter)やInstagramなど使い分けたり、多様なチャネルを使って、消費者との接触機会を最大化するのが大切です。

    キャラクターは、幅広い層にアプローチしやすいのがメリット。そのため、消費者との接点を増やし、ファンを地道に増やしていくのが有効です。既存の人気キャラクターを活用する際は、使用範囲の制限があるため注意しましょう。

    合わせてチェック!

    主要SNSにはそれぞれ特性があり、ユーザー層にも違いが表れています。各SNSの年齢層や利用目的などを把握することで、適したSNSを見つけましょう。

    参考記事:【2024年版 有名SNS一覧】17種類の特長と使い分け方を紹介

     

    顧客とのコミュニケーション

    キャラクターは、企業と消費者とのコミュニケーションを活性化してくれる存在です。コミュニティを作ったり、キャンペーンを実施したりすることで、消費者とのつながりをさらに深めることもできます。

    例えば、オリジナルのハッシュタグをつけてキャラクター商品の写真を投稿するキャンペーンを開催すれば、UGCが増え、認知向上にもつながります。キャラクターの名前を募集したり、クイズやプレゼントキャンペーンなども人気です。コミュニケーションが増えることで、ファンの愛情も深まるでしょう。

     

    キャラクターマーケティングの注意点

    キャラクターマーケティングの注意点

    キャラクターマーケティングに取り組む上で、注意点もあります。

    差別化とキャラクターの改変

    現代では、キャラクター市場は飽和状態で、差別化しづらい面も。新しくオリジナルキャラクターを作る場合は、期待する効果が出るまで時間がかかることもあります。複数チャネルで露出を増やしていき、長期的な目線で戦略を考えていきましょう。

    また人気キャラクターは、ファンがSNSで情報発信してくれるのがメリットですが、悪い情報も瞬く間に拡散されます。人気キャラクターを起用する場合は、キャラクターの改変だけでなく、イメージや世界観も崩さないようにファンへの配慮も大切です。

     

    キャラクターマーケティングの成功事例4つ

    人気のキャラクターを作る際に悩んだら、成功事例を参考にしましょう。ここでは、キャラクターマーケティングの成功事例を4つ取り上げ、ポイントを解説します。

     

    1.「ちいかわ」SNS発の人気キャラ

    出典:「ちいかわ」公式サイト

    出典:「ちいかわ」公式サイト

    「ちいかわ」は、イラストレーターのナガノ氏がX(Twitter)で「なんかちいさくてかわいいやつ」として公開したSNS発のキャラクター。2020年にX(Twitter)の単独アカウントでマンガ連載をスタートし、現在ではフォロワー数370万人以上の人気を集めています。

    ちょっぴり泣き虫だけど優しい性格の「ちいかわ」と、友達のハチワレ、うさぎ、など個性豊かなキャラクターたちの日常が描かれます。彼らは仕事で生計を立てており、試練が出てきたり、資格取得を目指して失敗したりなどと、現実の厳しさに直面することも。現実感のあるストーリーと、不器用だけどがんばる姿に共感が生まれています。

    X(Twitter)のマンガを起点に、オリジナルグッズや書籍化、アニメ化と、短期間のメディアミックスで認知拡大し、ファンが増大。「日本キャラクター大賞」2022年、2024年を受賞しています。

     

    2.「キウイブラザーズ」メッセージ性を活かした人気キャラ


    出典:「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」公式サイト

    出典:「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」公式サイト

    ゼスプリのオリジナルキャラクター「キウイブラザーズ」は、キウイをもっと知ってほしいという想いから誕生。キウイの鮮やかな断面図をモチーフとしたデザインを用い、それぞれの性格や特技、座右の銘などもある個性的なキャラクターを作りました。

    「キウイブラザーズ」を起用したTVCMでは、キウイのフルーツとしての魅力をアピール。キウイは甘くて栄養価が高く、ヘルシーであることをアニメーション、ダンス、インパクトのあるキャッチフレーズで効果的に訴求。ユーモアあふれるストーリーで描き、応援したくなるキャラが人気の秘訣です。

    「キウイブラザーズ」がTVCMで人気を集め、売上は上昇。HPでは、キャラクターの紹介や過去CM・ウェブ動画などが公開され、SNSLINEスタンプの配信などと幅広く展開。オリジナルグッズが当たるキャンペーンも毎回大きな反響が出ています。

     

    3.「くまもん」地域振興を支える人気キャラ

    出典:くまモンランドオフィシャルサイト

    出典:くまモンランドオフィシャルサイト

    「くまモン」は、2011年の九州新幹線全線開業をきっかけに制作された、熊本県のPRマスコットキャラクター。「熊本県の営業部長兼しあわせ部長」として、熊本県のプロモーションなど、さまざまな活動を展開。「ゆるキャラグランプリ2011」の受賞をきっかけにファンが拡大し、国内だけでなく海外からも愛されています。

    「くまモン」は、著作権料が無料であることが特徴。デザインはグッドデザインカンパニーの水野学氏が手がけており、黒・白・赤のシンプルな色構成や輪郭線がないことで、んなデザインにも組み込みやすいのが魅力です(商用利用には熊本県の許可が必要で、デザイン使用規定など条件等アリ)。

    これまで、各地で名刺の配布を行ったり、地域の小学校の体育館を爆走したり、仏大使公邸でいたずらをしたりなどと、ユニークな活動でファンを魅了。一方で「くまモン」には行動指針があるため、一貫性を保っています。キャラクター設定と活用のしやすさをうまく生かし、ファンを拡大しています。

     

    4.「バスボンくん」商品の特性を活かした人気キャラ

    出典:「バスボンくん」公式サイト

    出典:「バスボンくん」公式サイト

    山崎産業は家庭用清掃用品「バスボンくん」に、あざらしをモチーフとしたオリジナルキャラクターを取り入れました。

    「バスボンくん」はソフトな繊維の毛が特徴で、洗剤を使用しなくても汚れやヌメリを落とせる便利グッズ。家財を傷つけずに、家中のお掃除をサポートします。このような商品の特徴をわかりやすく伝えるために「バスボンくん」が生まれ機能面を魅力的に打ち出しました。

    商品パッケージにバスボンくんを載せたところ、ユーザーからは「パッケージがかわいくて剥がせない」、「ふわふわ毛を触ってみたい!」と話題に。SNS上で多くのUGCが作られると、さらに注目を集め、購入促進にも成功しています。

     

    まとめ

    キャラクターマーケティングは、視覚的インパクトが大きく、消費者と接点を作りやすいのが特徴。キャラクターの性格や特徴、ストーリーを活かせば、共感を呼び、ファンとして長期的な関係性を築くことも可能に。情報拡散されやすい面でも、キャラクターを活用するメリットは大きいようです。

     

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    働く女性の夏のスキンケア事情を調査! 使用アイテムや購入時に重視する点など20~30代の消費傾向を詳しく解説

    季節の変わり目は肌トラブルに悩む方も多く、スキンケアアイテムを見直す時期でもあります。特に近年の夏は猛暑が続き、紫外線対策にも注目が集まっています。そこで今回は、23~35歳の働く女性を対象に夏のスキンケアについてアンケートを実施。夏の肌悩みやスキンケアアイテムの消費行動、購入時に重視しているポイントなどを詳しく解説します。

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    1,夏の肌の悩みやトラブルの原因を調査! 20・30代で異なる悩みとは?

    Q.夏の肌のお悩みで最も悩んでいることはどれですか?

    Q.夏の肌のお悩みで最も悩んでいることはどれですか?

    (n=311 内訳:【20代】n=129、【30代】n=182)

    まず、夏の肌の悩みについて、最も悩んでいることを調査しました。

    20代では「ニキビ」、30代では「べたつき・テカリ」が1位と、年代によって異なる結果に。また「毛穴のひらき・黒ずみ」は年代問わず気になる悩みであることが分かります。
    夏は特に汗や皮脂分泌が増える時期となるため、肌がべたつきやすく、黒ずみやニキビが増えると実感している方も多いのではないでしょうか。

    Q.夏に向けた季節の変わり目におきる肌のトラブルの原因はなんですか?

    Q.夏に向けた季節の変わり目におきる肌のトラブルの原因はなんですか?

    (n=311 内訳:【20代】n=129、【30代】n=182)

    そんな夏の肌トラブルの原因は、「紫外線」42.4%、「汗・皮脂」41.2%、「日焼けによるダメージ」35.7%が上位となりました。年々猛暑が厳しくなっていることもあるせいか、外で日に当たることが原因で肌トラブルが起きていると感じているようです。

    \夏の肌の悩みを各年代、具体的なエピソードで紹介!/

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    2,昨年の夏を振り返り!実践していた日焼け・紫外線対策とは?

    Q.昨年の夏に行っていた日焼け・紫外線対策を教えてください。

    Q.昨年の夏に行っていた日焼け・紫外線対策を教えてください。

    (n=311 内訳:【20代】n=129、【30代】n=182)

    続いて昨年の夏に行っていた日焼け・紫外線対策について調査すると、7割以上が「日焼け止め」を使用しており、年代問わず夏の必須アイテムとして認識しているようです。
    次いで「日傘」44.4%となり、同じ傘のカテゴリでも、「晴雨兼用の折りたたみ傘」とは大きく差が出る結果となりました。特に20代は半数以上が回答しています。近年はゲリラ豪雨など夏場も急な激しい雨となる場合もありますが、兼用傘よりも、紫外線対策に特化した日傘が求められていることが分かります。

    また年代別に見てみると、30代は20代に比べて「サプリメント」の利用者が多いようです。

    \昨年の夏を踏まえて、20~30代が日焼け・紫外線対策として今年改善したいこととは?/

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    3,夏に使うスキンケア・メイクアイテムの購入は5月頃から!20・30代女性の消費行動を深堀り

    Q.夏に使うアイテムの購入時期はいつですか?

    Q.夏に使うアイテムの購入時期はいつですか?

    (n=311 内訳:【20代】n=129、【30代】n=182)

    ではここからは夏に使うスキンケア・メイクアイテムに関する消費行動について見ていきます。

    まず夏に使うアイテムを購入する時期は、「5月」「6月」がボリュームゾーンとなりました。「7月」以降の回答は少なく、本格的に暑くなる前に購入をしている方が大半のようです。

    さらに20代は「4月」の回答率も高く、意識の高さがうかがえます。前述の昨年の紫外線対策では20代の「日傘」の回答率が高かった点も含め考察すると、若いうちから、日焼けや紫外線対策を重視する意識が高まってきていることが分かります。

    Q.夏に使うアイテムの購入単価を教えてください。

    Q.夏に使うアイテムの購入単価を教えてください。

    (n=311)

    続いて、夏に使うアイテムの購入単価を見ていくと、ほとんどのアイテムが「1,000円以上3,000円未満」がボリュームゾーンとなり、比較的プチプラ志向であることが分かります。

    一方で【化粧下地】は「5,000円未満」までがボリュームゾーンとなっています。夏場は化粧崩れしやすいため、肌を整えてくれるベースにお金をかけたいと考えているようです。

    \各スキンケア・メイクアイテムの使用頻度・購入場所も調査!/

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    4,夏のスキンケアアイテムを購入する際の重視するポイントは?

    Q.普段(季節問わず)スキンケアアイテムの購入の際に重視していることを教えてください。

    Q.普段(季節問わず)スキンケアアイテムの購入の際に重視していることを教えてください。

    (n=311)

    続いて、スキンケアアイテムを購入する際に重視している点を【普段(季節を問わない)】と【夏】のそれぞれで調査しました。

    まず【普段】のスキンケアアテムについては、「UVカット」42.1%、「高保湿」40.5%が多い結果となりました。
    前述にて【日焼け止め】は夏に限らず常に使用している方が多数派だったことからも、20~30代女性は年間を通して紫外線を気にしていることが分かります。それと同時に乾燥も季節問わず気になる要素だと思われます。

    Q.夏のスキンケアアイテムの購入の際に重視していることを教えてください。

    Q.夏のスキンケアアイテムの購入の際に重視していることを教えてください。

    (n=311 内訳:【20代】n=129、【30代】n=182)

    続いて【夏】のスキンケアアイテムについては、1位「UVカット」45.7%、2位「べたつかない」32.5%となりました。
    やはり夏は肌自体がべたつきやすくなっているため、なるべくさらっとしたアイテムを選びたいと考えており、効果だけでなくテクスチャが重要になっていることが【夏】特有だと思われます。

    また「高保湿」も3位にランクインしており、夏でも4人に1人は保湿を重視していることが分かります。

    \スキンケアアイテム購入時に気にしている配合成分とは?/

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    5,夏のスキンケアアイテムの情報収集はSNSで!でも購入するなら試したい…

    Q.夏のスキンケアアイテムを購入する際のきっかけは何ですか?

    Q.夏のスキンケアアイテムを購入する際のきっかけは何ですか?

    (n=311)

    夏のスキンケアアイテムの購入きっかけは「店頭でテスターを試す」が35.4%で最多、次いで「無料サンプリング」24.4%の結果となりました。
    自分に合った商品かどうかを知りたい、買ってから失敗したくないという考えから、実際に使用感を試したうえで購入するかを決める方が多数派のようです。

    Q.スキンケアアイテムの情報をどこで調べていますか?

    Q.スキンケアアイテムの情報をどこで調べていますか?

    (n=311)

    スキンケアアイテムの情報収集については「情報収集はしていない」が11.3%と約9割の方は日ごろから情報収集を行っていることが分かります。

    なかでも「SNS」が41.2%で最多、次いで「クチコミサイト」20.3%となりました。まずはSNSで情報を集め、クチコミサイトや友人など他社の使用した意見を参考に自分に合うかどうかを検討しているようです。

    \SNSの中で参考にしている投稿カテゴリを深堀り!/

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    まとめ

    • 夏の肌のお悩み
      └20代:「ニキビ」「毛穴のひらき・黒ずみ」
      └30代:「べたつき・テカリ」「毛穴のひらき・黒ずみ」
    • 夏の肌トラブルは「紫外線」「汗・皮脂」「日焼けによるダメージ」など外出時に生じる悩みが多い
    • 昨年の夏に行っていた日焼け・紫外線対策は7割以上が「日焼け止め」
      └20代「日傘」、30代「サプリメント」も
    • 夏に使うスキンケア・メイクアイテム
      └購入時期:「5月」「6月」がボリュームゾーン
      └購入単価:「1,000円以上3,000円未満」とプチプラ志向
    • スキンケアアイテムを購入する際に重視していること
      └通年で「UVカット」は1位、夏は「べたつかない」軽めのテクスチャを重視する傾向
    • 夏のスキンケアのアイテム購入きっかけは「店頭でテスターを試す」「無料サンプリング」
    • スキンケアアイテムの情報収集源は「SNS」が約4割

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    ダウンロード資料では、本記事では紹介しきれなかった、夏に使うアイテムの購入場所今年改善したい日焼け・紫外線対策などについてもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。下記ボタンよりご請求いただけます。

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    • 調査対象

      23~35歳/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/夏の肌の悩みがある

    • 有効回答数

      311件

    • 調査時期

      2025年1月

    • 方法

      インターネット調査

    【2025年版】10代女子の今年流行る食べ物やスイーツを予測! 話題になるフードの特徴などトレンド化するポイントを徹底調査

    2025年に10代女子の間で流行るフードを予測!さらに昨年流行したフードの傾向や10代女子が重視する食べ物の要素・好きな味などをアンケート調査し、詳しく解説。まだ大人が知らない、10代のトレンド情報をいち早くお届けします。

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    1,【2025年予測】今年流行る食べ物やスイーツは⋯?

    Q.2025年に流行りそうな食べ物を教えてください。

    Q.2025年に流行りそうな食べ物を教えてください。

    (n=116)

    2025年に流行ると思う食べ物について、1位は「グリークヨーグルト」25.0%となりました。2024年のアサイーブームから派生して、フルーツやシリアルと一緒に食べるヨーグルトが流行りそうという声が多く、人気が広がってきているようです。
    次いで2位「カヌレチュロス」23.3%、3位「麻辣湯」21.6%の結果に。

    グリークヨーグルトや麻辣湯などの“ヘルシーさ”は2025年も引き続き10代女子のフードトレンドとなりそうです。また『カヌレ×チュロス』や『アサイー×クレープ』など、すでに単体でも人気のスイーツ同士を組み合わせた、“進化系スイーツ“が注目されているようです。

    1【グリークヨーグルト

    1位【グリークヨーグルト】

    【マイナビティーンズ会員】

    グリークヨーグルトとは、牛乳を発酵させて作ったヨーグルトを水切りし、水分やホエーを除去したもの。通常のヨーグルトよりも濃厚でもっちりとした食感が魅力で、韓国ではいち早くブームに。10代女子からは「ヘルシー」「韓国ブーム」という点から今年流行りそうなフード1位にランクイン。昨年のアサイーボウルのブームに続く流れで注目度が増しています。

    2【カヌレチュロス

    2位【カヌレチュロス】

    【引用元:「Papillon」公式インスタグラム(@papillon-canuchuro)】 

    味はカヌレ見た目はチュロスの「カヌチュロ」専門店が「Papillon(パピヨン)」が2024年6月に丸の内にオープン。単体でも人気のカヌレとチュロスですが、組み合わせるという斬新さが10代女子の間でじわじわと話題になっている様子。通常のカヌレよりも食べやすく満腹感がありそうといった声もあり、食べ歩きフードに旋風を巻き起こすかもしれません。

    3【麻辣湯

    3位【麻辣湯】

    【引用元:「七宝麻辣湯」】 

    麻辣湯は中国で親しまれている春雨や野菜などの具材を煮込んだスープ。1位同様にこちらもヘルシーフードがランクイン。お店によってはトッピングが選べたり、自分で好きな具材を入れて作ったりとアレンジしやすい点も魅力のひとつです。

    Q.その食べ物をどこで知りましたか?

    Q.その食べ物をどこで知りましたか?

    (n=116)

    10代女子が流行りそうと感じる食べ物の情報源については、「SNS」69.0%が最も多い結果になりました。
    2024年はプルプルとゆれる「猫プリン」の動画がTikTokでバズったり、人気インフルエンサーの中町綾がプロデュースするアサイーボウル専門店『I♡ACAI』がオープンしたりとSNSを中心とした投稿が流行りのきっかけとなっていることが分かります。

    \もっと深掘り!10代女子のリアルなコメントから流行りそうな理由を紹介/

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    2,【2024年結果】昨年流行った食べ物やスイーツは「アサイーボウル」

    Q.2024年に流行った食べ物を教えてください。

    Q.2024年に流行った食べ物を教えてください。

    (n=116)

    続いて2024年に流行った食べ物については、「アサイーボウル」56.9%が1位の結果に。専門店のオープンやチェーン店でもメニュー化されるなど実店舗が増えたことで、今でもブームは続いているようです。
    次いで2位「タンフル」40.5%、3位「猫プリン」32.8%となりました。

    1【アサイーボウル

    1位【アサイーボウル】

    【マイナビティーンズ会員】 

    ヘルシーフードのブームの代名詞ともいえるアサイーボウルが昨年流行った食べ物1位となりました。人気インフルエンサー中町綾が火付け役となり、専門店のオープンやチェーン店でもメニュー化されるなど実店舗が増加。10代女子の間では『友達とかSNSで沢山食べてるの見た!』『高いのに何度も食べるほど美味しい』など実際に食べておいしかったと回答する方が多かった。

     

    2【タンフル

    2位【タンフル】

    2位には、韓国語でフルーツ飴を意味する「タンフル」40.5%がランクイン。通常のタンフルに加え、コーティング部分の飴を氷にアレンジした「氷タンフル」が昨年の夏に話題となり、【2024年】10代女子が選ぶトレンドランキングのコト部門では2位を獲得。
    さらにTikTokでタンフルを作る動画やダンス音源がバズり、“タンフル”というキャッチーなコトバ自体も流行化しました。

    3猫プリン

    3位【猫プリン】

    【引用元:「NAMCHINI82 CAFE」公式インスタグラム(@namchini82cafe)】 

    お皿を揺らすとぷるぷると揺れる姿がかわいいと2024年の上半期に流行った猫プリンが3位にランクイン。10代女子からは『インスタのリールにみんなぷるぷるさせて載せていた』という声もあり、特にSNSで話題となった。

    Q.実際に食べたものを教えてください。

    実際に食べたものを教えてください。

    (n=116)

    では実際に10代女子が食べたものは何でしょうか。最も多かったのは「タンフル」33.6%、続いて「アサイーボウル」31.9%の順となりました。一方で、前述の2024年に流行ったフードランキングでは3位だった「猫プリン」は5.2%と低い結果に。話題性は高かったものの、実際に食べた人は少なかったようです。

    手軽に自宅で作ることができる「タンフル」や10代がよく行くテーマパークやカフェのメニューとしておいている「つぶつぶアイス」「チュロス」などが購入までつながっているようです。

    \実際に食べに行った場所やお店の名前も公開!/

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    3,10代女子が流行ると思う要素は価格よりも○○!

    Q.これは流行ると感じるフード・スイーツの要素はなんですか。

    Q.これは流行ると感じるフード・スイーツの要素はなんですか。

    (n=116)

    流行ると感じる食べ物の要素は「見た目が映える」が44.8%で最多となり、次いで「味がおいしそう」34.5%となりました。
    「価格の安さ」よりも見た目や味を重視していることが分かります。

    Q.話題の食べ物やスイーツについて、あなたが行っていることを教えてください。

    Q.話題の食べ物やスイーツについて、あなたが行っていることを教えてください。

    (n=116)

    続いて、話題の食べ物についての行動について見ていきます。最も多かった回答は「友人と流行っているフードやスイーツについて話をする」45.7%となり、次いで「SNSで流行りのフードやスイーツを検索する」44.0%の順となりました。日常生活の中で友人と話したり、SNSで検索したりと、会話のネタや情報収集がメインの行動となるようです。

    また「SNSで流行っているフードやスイーツを実際に購入する」「コンビニやお店で新作商品が出ると購入しに行く」「SNSで話題のお店に実際に行ってみる」は20%台となりました。実際に購入するなど行動に移す派は4~5人に1人の割合だと分かります。

    \食べた後の10代女子の行動も深堀り調査!/

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    4,食べ物に関する企業アカウントの投稿はInstagramをチェック!

    Q.食べ物に関する情報収集方法を教えてください。

    Q.食べ物に関する情報収集方法を教えてください。

    (n=116)

    食べ物全般に関する情報収集も「SNS」一強の結果となりました。また「情報収集はしていない」は2.6%となり、ほとんどの人が食べ物に関する情報収集を行っていることが分かります。

    10代女子にとって、食べ物の情報収集は日常茶飯事で、友人との話題のひとつになったり、流行っているお店や食べ物を目的に外出先を決めたりなどと、重要なカテゴリになっているようです。

    \流行フードやスイーツの情報収集として10代女子がチェックしているインフルエンサーとは?/

    調査資料ダウンロードはこちら

    Q.フードやスイーツに関してチェックしている企業のSNSアカウントや情報源を教えてください。

    Q.フードやスイーツに関してチェックしている企業のSNSアカウントや情報源を教えてください。

    (n=116)

    Q.フォローしている企業アカウント名を教えてください。

    Q.フォローしている企業アカウント名を教えてください。

    ※自由回答から回答の多い順にランキング

    フードやスイーツに関してチェックしている企業のSNSアカウントについては、「Instagram」が最多となりました。最新商品のお知らせやアレンジレシピなど、Instagramで投稿を行うことで10代女子の目に留まりやすいと考えられます。

    またフォローしている企業アカウントを自由回答で調査したところ、1位「明治(Meiji)」2位「スターバックスコーヒー」3位「セブン-イレブン」のランキング結果となりました。

    5,10代女子が好む食べ物やスイーツの味とは?

    Q.好きな味はどれですか。

    Q.好きな味はどれですか。

    (n=116)

    続いて10代女子が好む味について調査しました。「甘い」が61.2%で他の味と大差をつけて1位となりました。次いで「濃厚」36.2%、「甘じょっぱい」29.3%の結果に。

    10代女子にとって、「素材本来の味」「甘さ控えめ」などよりも、甘さや濃厚さなどはっきりとした味のほうが好んでいる傾向がありそうです。

    \10代女子にとって食感も重要な要素!食欲が湧く食感ワードとは?/

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    まとめ

    • 【2025年】流行る食べ物・スイーツ予測
      └第1位「グリークヨーグルト」 第2位「カヌレチュロス」 第3位「麻辣湯」
    • 【2024年】流行った食べ物・スイーツ
      └第1位「アサイーボウル」 第2位「タンフル」 第3位「猫プリン」
    • 流行る食べ物やスイーツは「SNS」で情報収集する派が約7割
    • 流行りそうな食べ物のポイントは「見た目が映える」「味がおいしそう」
    • 話題の食べ物やスイーツに対する行動は「友人と流行っている食べ物やスイーツについて話をする」「SNSで流行りの食べ物やスイーツを検索する」
    • 食べ物に関する企業アカウントは「Instagram」をチェック
    • 10代女子が好きな味
      └第1位「甘い」 第2位「濃厚」 第3位「甘じょっぱい」

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    ダウンロード資料では、本記事では紹介しきれなかった、流行フードに関する実際の10代女子の回答好きな食感などについてもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。下記ボタンよりご請求いただけます。

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    過去記事のご紹介

    2024年調査:【2024年版】10代女子が予測!今年流行る食べ物やスイーツを調査!
    2023年調査:【2023年10代女子が選ぶ流行フード予測】既にプチブレイク!?10円パンや2Dケーキetc…
    2022年調査:【2022年10代女子が選ぶ流行フード予測】本命はお弁当ケーキ?生絞りモンブラン?
    2021年調査:【2021年10代女子が選ぶ流行フード予測】注目はとろけるショートケーキ?台湾からあげ?

    • 調査対象

      13~22歳のマイナビティーンズ会員

    • 有効回答数

      116件

    • 調査時期

      2024年11月~12月

    • 方法

      インターネット調査

    SNSをビジネス活用するには? 選び方から成功のポイントまで解説

    SNSは日常のコミュニケーションツールとして、人々の生活に定着しつつあります。今後はビジネス面においても、SNSの活用はさらに重要になるでしょう。

    今回は、SNSをビジネス活用する際のメリット・デメリット、成功ポイントを詳しく紹介。SNS選定の方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

    SNSの利用者数の推移と予測

    日本のソーシャルメディア利用者数の推移および予測

    日本のソーシャルメディア利用者数の推移および予測

    出典元:総務省『令和6年版 情報通信白書』

    総務省のデータによると、国内のソーシャルメディア利用者数は、2019年より増加傾向が続いています。コロナ禍に「家族や友人の近況を知りたい」、「人とつながっていたい」という人が増えたことや、在宅中心の生活により、幅広い年代層でSNSが使われるようになったことが要因でしょう。

    また今後のSNS利用者は、1憶580万人(2023年)から、1憶1,360万(2028年)まで増加するとの予測も。SNSがコミュニケーションツールとして定着し、さらにゆるやかな増加が見込まれていることがわかります。

    主要SNSのユーザー層は?

    幅広い年代層に使われているSNSですが、主要SNSにはそれぞれ特性があり、ユーザー層にも違いがあります。各SNSの年齢層や利用目的なども把握しましょう!

    参考記事:【2024年版】主要SNSの年齢層を比較! 利用率や特徴、最新の傾向は?

     

    SNSのビジネス活用状況

    社外に向けたSNSの活用状況

    出典:帝国データバンク「企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート」

    出典:帝国データバンク「企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート」

    帝国データバンクのアンケート調査によると、SNS上に企業のアカウントを持ち、社外に向けた情報発信(広報・販促)ツールとして「活用している」企業の割合は、約4割でした。

    業界別で見ると、個人消費関連の業種小売、飲食店、旅館・ホテル、娯楽サービス、教育サービス)は「活用している」割合が約75%と一番高く、小売業でも約7割サービス業では約半数(約48%)が活用。一般消費者を対象とした「BtoC」企業の多くが、SNSを活用していることがわかりました。

    活用しているSNS媒体(複数回答)

    出典:帝国データバンク「企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート」

    社外に向けたSNS活用の目的(複数回答)

    出典:帝国データバンク「企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート」

    出典:帝国データバンク『企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート』

    SNS活用している企業のうち、実際に使っている媒体(複数回答)を聞いてみると「Instagram」(21.0%)がトップで、「Facebook」(17.4%)「LINE」(16.5%)と続きました。

    またSNS活用の目的は、「会社の認知度・知名度の向上」(67.6%)がトップ。次いで、「商品・サービスのプロモーション」(59.2%)、「会社や商品等のイメージの向上」(42.4%)、「顧客とのコミュニケーションの促進」(41.2%)という結果でした。SNS別で利用目的を見ても、「LINE」や「YouTube」以外の媒体はすべて「会社の認知度・知名度の向上」が1位でした。

    調査の結果から、SNSをビジネス活用している企業は、「Instagram」で画像や動画などの視覚的コンテンツを使って、会社の認知度を上げるのが主流のようです。

     

    SNSビジネス活用のメリット5つ

    SNSをビジネス活用するメリットとして、主に5つ紹介します。

    メリット

    ・ブランディング
    ・認知度向上
    ・ユーザーとの交流
    ・UGCの創出
    ・分析

    ブランディング

    SNSは企業のブランディングにも活かせます。ブランドの方向性をもとに【ロゴ、メインカラー、サブカラー、フォント、グラフィック】などを決め、投稿コンテンツに統一感を持たせましょう。投稿でブランドイメージを構築しておけば、情報発信する度にブランディング効果を期待できます。

    またフォロワーはブランドに興味を持っている潜在層も含まれるので、投稿で定期的に商品の魅力に触れることで、新規顧客につながりやすいのもメリット。既存顧客ともSNS上で長期的な関係性が作りやすいでしょう。

     

    認知向上

    SNSは幅広い世代の人が利用しており、投稿がシェアされることで自然な形で拡散が可能に。多くのユーザーにアプローチし、企業やブランドの認知向上に期待できます。

    コンテンツをバズらせる方法には、チャレンジ企画やキャンペーン、コンテストの実施、影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーションなどがあります。SNSの拡散力によって短期間で認知拡大を狙えることも利点です。

    ハッシュタグの活用方法

    SNSでの拡散を狙うためには、ハッシュタグの活用が重要。Instagramのハッシュタグを付けるメリットや最適な個数、注意すべきポイントなどを詳しく解説します。

    参考記事:最適なInstagramハッシュタグの数は? 探し方から付け方まで徹底解説

     

    ユーザーとの接点

    SNSでは双方間コミュニケーションで、企業とユーザーと接点を持つことができます。顧客と交流を深めれば、商品や企業に対しても好意を持ってもらえるきっかけになるでしょう。人は接触回数の多いものに好意を抱く傾向があるため、SNSを活用してファンやコミュニティを作るのにも向いています。

    企業の発言は、さまざまな人が見ているので、投稿への返信コメントなど、誠意をもって対応することが大事です。

     

    UGCの活用

    UGCとはユーザーにより作られたコンテンツのこと。SNS上に投稿された商品の写真やイラスト、口コミ・商品レビューなどが該当します。

    UGCはユーザー目線での商品紹介になるので、企業側が思いつかなかった目新しい活用方法や付加価値などが生まれやすいのがメリット。またユーザーにとって自身と似た家族構成や好みが合う人の意見は参考になりやすく、購買意欲高められます。

     

    投稿の分析

    主要SNSのビジネスアカウントにはアナリティクス機能があり、インプレッション数、クリック数、フォロワー数、コメント数などをのデータをリアルタイムで閲覧することができます。

    つまり「プロモーションの反響はどうだったか?」「どのような投稿の反応が良いのか?」を分析し、反響の多い投稿の共通点や法則を見つけることができます。データ分析して短期間でPDCAを回すことで、より多くのエンゲージメントが獲得しやすいでしょう。

     

    SNSビジネス活用のデメリット

    デメリット

    ・炎上リスク
    ・SNS運用の手間

    SNSをビジネス活用する上で、気を付けておくべきデメリットもあります。

     

    炎上リスク

    SNSには炎上リスクが常にあり、企業の言動がSNS上で物議を醸し、思わぬ形で拡散されることもあるので注意が必要です。

    これまでにもSNSの投稿内容やプロモーションの文言、社員の言動など、数々の炎上が起こってきました。企業側の不適切な発言や対応などが問題視され、SNSで拡散されると大きな議論を巻き起こします。対応を間違えれば会社の信頼を失うだけでなく、事業の停止に迫られてしまうほど大きな影響が出ることもあります。

    これまでの炎上のケースを理解して、細心の注意を払わなければなりません。SNS運用のルールを作成したり、ーシャルメディアポリシーを策定して備えておきましょう。

     

    運用の難しさ

    SNS運用を始めてみたものの、日々の投稿ネタが尽きてしまったり、分析の仕方がわからなかったり、思うようにフォロワー数が増えなかったりと、成果に悩むこともあるでしょう。先述した通り、企業とユーザーが直接交流できるのはメリットですが、ユーザーからの質問やメッセージの返信など手間がかかる作業も多々あります。

    SNSは運用を継続するのが難しく、労力もかかります。日々の運用が負担になってしまっている場合は、SNS運用代行会社の利用もおすすめします。

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    「SNS担当になったけど、何から始めていいかわからない」、「リソースが無くて更新頻度があげられない…」などと、悩みに合わせて運用支援ができます。ブランディングからプロモーションまで幅広くサポートできます。

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    主要SNS 6つのビジネス活用とポイント

    SNSをビジネスで活用するためには、それぞれの特性を理解することが重要です。各SNSの特徴とビジネス活用する際のポイントについて解説します。

    主要SNS6つのビジネス活用とポイント

     

    LINE

    国内のSNSユーザー数1位で、約9,700万人(2024年3月末時点)が利用。全世代にユーザーがおり、日常のコミュニケーションに欠かせないツールでしょう。

    自社の公式アカウントに登録してくれた「友だち」に対して、プッシュ通知で即時に届けたい情報やクーポンを配信できるのがメリット。LINEは1日に何回も開く人が多いため、メッセージは比較的読まれやすい傾向です。

    また連携した顧客管理システム(CRM)を使って、セグメント配信や、メッセージの開封率やリンクのクリック率、クーポンなどの利用率も把握可能。これらのデータを使って、どのような情報を配信すれば喜んでもらえるのか戦略を考え、1to1コミュニケーションが取れることが利点です。

     

    YouTube

    国内ユーザー数2位の7,120万人(2023年5月時点)が利用する動画共有サービスで、全世界で見ると約25億人の利用者数。幅広い年代層が娯楽や教養として楽しんでいます。

    動画のジャンルは多種多様ですが、購入品レポートやレビュー動画なども人気。企業はオフィスツアーや社員インタビュー、商品開発の秘話などを取り上げるのもおすすめです。

    動画1本作成するのにはコストも時間もかかりますが、テキストや画像と比較するとユーザーの印象に残りやすいのが特性。動画の視聴数を増やすために、人気YouTuberやインフルエンサーとコラボしたり、広告を出稿するのも一つの手です。定期的に発信することでファン化もしやすいでしょう。

     

    X(Twitter)

    X(Twitter)はリアルタイムでの情報配信と、拡散性が強みです。140文字以内のつぶやきや最新情報の収集を通じて、コミュニケーションを取り合っています。

    X(Twitter)の特性は、RP(リポスト)機能。RP機能によって、他人の投稿も自身のタイムラインに共有することができるため、短期間での拡散性があります。拡散が続くとトレンド入りし、さらに多くの人に見てもらうことができます。

    即時性・拡散力が強いことから、ビジネス活用する際には新商品の発売情報やイベントの実況、キャンペーン企画などがおすすめ。投稿を拡散させたい場合は、トレンドのハッシュタグを使用したり、RPキャンペーンを開催したりするのも効果的です。

    合わせてチェック!

    X(Twitter)の広告は種類も豊富で、活用しやすいのがメリット。選び方や成功させるためのポイント、注意点など、詳しく解説しています。

    参考記事:X(Twitter)広告の出し方は? 種類と選び方、設定方法まで詳しく紹介

     

    Instagram

    Instagramは画像や動画を使って、製品やサービスの魅力を直感的に伝えることができるのが特徴。ビジュアル重視のオシャレな世界観で、女性ユーザーに人気の傾向です。

    Instagramでは、画像だけでなく、リール投稿やストーリーズ、ライブ配信など、さまざまなコンテンツを投稿可能です。

    ユーザーはハッシュタグ検索で欲しい情報を探すため、ハッシュタグの付け方や人気のタグの活用など、戦略を立てるのが大切です。また購入につながりやすい点も強みで、インフルエンサーを活用した購入促進も有効です。

     

    Facebook

    実名登録制のため、情報の信頼度が高く、他のSNSと比較して炎上しにくいのが特性です。

    Facebookの投稿は画像と文章がメインで、グループ機能を使えばコミュニティを作ることもできます。グループ内の公開範囲は自由に選べ、ファイルや写真などの共有も可能。会員サイトのように、限定イベントを実施したり、特別なお得情報を配信したりするのもおすすめです。

    広告はターゲティングオプションが豊富で、属性に基づいて配信できるため、適切なターゲット層にアプローチできます。

     

    TikTok

    若年層に人気のショート動画系SNS。ユーザーはスクロール画面から偶然流れてきた動画で情報収集するが大きな特徴で、高いバイラル効果をもっています。

    TikTokでは撮影から編集、投稿までアプリで行え、誰でもクオリティの高い動画を簡単に作れます。トレンド性が強いため、TikTok内で流行の音楽気のチャレンジ企画ンフルエンサーやTikTokerとのコラボによって、短期間で高いエンゲージメントを生み出せるでしょう。

    インフィード広告や、ブランデッドハッシュタグチャレンジなど、ユーザーが自然にコンテンツに触れる形式の広告が好まれます。

     

    SNSビジネス活用の成功ポイント6つ

    SNSをビジネス活用して成果を出すためのポイントは6つあります。知識として入れておきましょう。

     

    1.インフルエンサーとのコラボ

    インフルエンサーは魅力的な情報発信を得意とし、フォロワーからの信頼や消費への影響力も大きいのが特徴。インフルエンサーに商品レビューやコラボ商品を依頼すれば、ターゲット層に対して効果的にアプローチでき、認知拡大や販売促進の効果が狙えます。

    インフルエンサーとのコラボをする際は、広告であることを隠すステルスマーケティングにならないように気をつけましょう。

     

    2.ユーザーとのコミュニケーション

    SNSでは、ユーザーとのコミュニケーションを楽しみましょう。企業とユーザーが直接コミュニケーションを取れるのはSNSのメリットですし、「いいね」やメッセージのやり取りなどで認知され、親近感や信用も生まれます。

    ユーザーとの関係性を築くことで、投稿にも反応してもらいやすくなり、エンゲージメントも高められます。商品への意見やコメントなどももらえるようになれば、新商品の開発にも活かせるでしょう。

    SNSのアルゴリズムにより、ユーザーからの反応があるコンテンツが優先表示される傾向。エンゲージメントを高めるためにも、ユーザーとのコミュニケーションを積極的に取りましょう。

     

    3.一貫したブランドメッセージ

    ブランディング効果や認知拡大を狙いたい場合は、一貫したブランドメッセージを発信し続けましょう。ブランドコンセプトをもとに【ロゴ、メインカラー、サブカラー、フォント、グラフィック】などを決めて、統一感のある投稿をしましょう。

    SNS上には大量の情報があふれているため、投稿ごとにイメージが変わると、認知されづらくなることも。一貫したブランディングをすることで、認知されやすくなりファン化にもつながります。

     

    4.明確なターゲット設定

    SNSを運用する際は、必ずターゲットを設定した上でコンテンツを配信するのが重要です。ターゲットを定めるときは、「ペルソナ」を細かく設定しましょう。

    ペルソナとは、年齢・性別・家族構成・趣味・ライフスタイルなど、顧客プロファイルのことを指します。ペルソナを作成しておくと「どのような情報を好むか?」、「どのようなクリエイティブに興味を示すか?」が押さえられて、エンゲージメントが高められやすくなります。投稿への反応を見ながら、「ペルソナ」を微調整していくのも有効です。

     

    5.データ・競合分析

    SNSはリアルタイムで、データを分析して改善することが大切です。アナリティクス機能を見れば、インプレッション数・クリック数・フォロワー獲得数・コメント数などが把握可能。データ分析をすることで、投稿内容や投稿タイミングなど改善できます。

    また、競合分析することも重要です。競合他社の配信日時や頻度、人気投稿の内容を分析し、運用の参考にしましょう。

    有名SNSもチェック!

    SNSは複数組み合わせて活用することで、異なるターゲットにアプローチしたり、効果をさらに高めることもできます。主要SNSのほか、チェックしておきたい有名SNSを詳しく紹介しています。

    参考記事:【2024年版 有名SNS一覧】17種類の特長と使い分け方を紹介

     

    6.シェアしたくなるコンテンツ

    SNSで成果を得るためには、ユーザーがシェアしたくなるコンテンツづくりも欠かせません広告配信するよりも効果的に投稿を拡散することができます。

    ユーザーがシェアしたくなるのは、トレンド感のある話題のコンテンツ、日常生活に役立つライフハック系コンテンツ、かわいい・面白い・感動系などの共感コンテンツ、自己表現につながるコンテンツなど心理的に働きかける必要があります。見ていてポジティブな内容になるようにしましょう。

     

    まとめ

    SNSの利用者は増え続け、今後もゆるやかに増加していくと予想されています。各SNSの特性やビジネス活用のポイントを把握して、ビジネスアカウントを作成してみましょう。運用の手間や投稿内容に悩んだら、運用代行を利用するのもおすすめです。


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    マイナビでは、高校生や大学生、社会人層などを対象としたメディアのほか、自社でSNSも複数運営。各メディアごとに登録会員も所属しており、ユーザーのインサイト分析をもとにしたコンテンツマーケティングを強みとしています。

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    Z世代マーケティングとは? 成功事例と効果的な戦略7選を徹底解説

    Z世代は「SNSネイティブ」とも言われ、これまでの世代とは異なる特徴や、独自の価値観を持っていると考えられています。彼らにどのようにアプローチすればいいのか、訴求の仕方に悩むこともあるでしょう。

    この記事では、Z世代の定義から特徴、マーケティングで成果を得るための戦略、注意点、成功事例などを詳しく紹介。Z世代マーケティングの基礎知識を得ることができます。

    Z世代とは

    まずは、Z世代がどのような世代か、他世代との比較を交えつつ説明します。

     

    Z世代の定義

    Z世代は、おおよそ1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代のことを指します。現在では10代前半~20代後半(2024年時点:14歳~29歳の人が当てはまり、日本では人口の15%にあたる1,800万人ほどが該当します。

    幼少期の頃からPCやスマートフォン、タブレットを利用して情報収集し、SNS上でのコミュニケーションにも積極的。さまざまな価値観に触れているため多様性を尊重しつつ、自分自身の個性も大切にしています。好景気を経験したことがないため消費には保守的ですが、自分にとって価値があるものには惜しまずに消費する傾向です。

    Z世代(Generation Z)という呼び方は、全世界で共通して使用されています。

     

    Z世代とX世代、Y世代、α世代

    X世代、Y世代、Z世代と、α世代の年表

    1965年代以降は、「X世代・Y世代・Z世代・α世代」と区分され、世界共通の呼称です。各世代にはそれぞれ異なる社会情勢があり、人々の価値観に多少の影響を与えているでしょう。ここでは、社会的背景や世代の特徴、デジタル環境について言及していきます。

    X世代は、高度経済成長期・バブル時代好景気に生まれてきたため、物質的な豊かさを重視。社会人後にインターネットが出始めたことから、TVや新聞・雑誌などマスメディアの情報への信頼度が高い傾向です。一方でY世代は、バブル崩壊や就職氷河期を経験し、現実主義で保守的インターネットの発展とともに成長しており、デジタルリテラシーが高いとされています

     

    Z世代・α世代の共通点と違い

    Z世代とα世代はともに幼少期からデジタル環境で育っていますが、SNSの普及とともに育ったZ世代はSNSネイティブ、デジタルリテラシーが高いミレニアル世代を親に持ち、AIやメタバースも使いこなすα世代は高度なデジタルネイティブと考えられています。

    双方とも学校での教育により、環境問題社会的問題にも関心が高いのが特徴。コスパタイパを求める傾向も共通していますが、より「タイパ」重視で行動しているのがα世代と言われています。

    合わせてチェック!

    「団塊の世代」から「α世代」まで、各世代の社会的背景や特徴・価値観についてより詳しく言及し、まとめました。マーケティング活用の参考になる情報が満載です。

    参考記事:【各世代の特徴一覧】価値観の違いや効果的なマーケティング方法を比較

     

    Z世代マーケティングが重要な理由

    Z世代は世界経済を大きく動かす存在として、注目が集まっています。

    近年、Z世代は社会人として働く割合が増えてきており、いずれ労働力の中心になるでしょう。世界規模で見ると、Z世代の割合は全人口の25を占めており、2031年までにZ世代の収入が世界の約25%以上に達するとの見解も。したがって今後50年間において最大の消費者層となることが予測されています。

    またSNSネイティブであるZ世代は、高い情報発信力も持ち合わせています。SNSの利用者は年々増加しており、消費行動への影響も増していることからも、彼らのSNS上の情報発信力は重視されています。

     

    Z世代の特徴・価値観・消費行動6つ

    Z世代の特徴・価値観・消費行動6つ

    Z世代の主な6つの特徴に注目し、価値観や消費行動について詳しく解説します。

    Z世代の主な6つの特徴

    ・SNSネイティブ
    ・自分らしさ重視
    ・社会問題に興味
    ・体験重視
    ・タイパ
    ・慎重派

    【1】SNSネイティブ

    Z世代は学生時代からスマートフォンを保有しており、SNS上で友人とのコミュニケーションを楽しんできました。相手の時間を奪うことへの配慮から、電話よりもメッセージのやりとりが多い傾向で、絵文字やスタンプなども活用し、コミュニケーションを大切にします。SNSではグループコミュニティを作って、複数人と交流するのがスタンダードでしょう。

    また、情報収集をする際にもSNSを活用。ニュースやイベントなどリアルタイムの情報収集ならX(Twitter)商品についての情報収集ならInstagramYouTube企業に関する情報収集にはFacebookなどと、SNSを複数使い分けたり、口コミやレビューを見たりすることで情報精度を高め、意思決定をしているようです。

    Z世代社会人の特徴は?

    マイナビのマーケティング・広報ラボでは、新社会人を対象に、SNS上での情報収集に関する調査を実施。Z世代が普段何を検索しているのか、よく調べるジャンルやSNSの使い分けなど詳しく解説しています。

    参考資料:SNS上での情報収集と広告に対する感じ方 ~新社会人編~

     

    【2】自分らしさ重視

    Z世代は幼少期からインターネットを通じて、多くの情報や知識を得たり、さまざまな価値観に触れたりしながら成長してきました。そのため多様性を尊重しつつ、個性や自分らしさも重視する傾向が強いとされています。

    またインターネットやSNSによって、自分の関心のあるものや好きなものに共感してくれる人に簡単に出会えるようになりました。共通点のある人と気軽につながり、交流できるようになったことで、好きなものへの愛着がさらに深まっているのでしょう。自分の好きなものや価値観が明確になり、“自分らしさ”を重視しています。

     

    【3】社会問題に興味

    SDGsやエシカル消費に関する興味や取組状況(年齢層別)

    出典:消費者庁「令和4年版消費者白書」より

     

    SDGsやエシカル消費に関する取組に興味を持ったきっかけ(年齢層別)

    出典:消費者庁「令和4年版消費者白書」より

    出典元:消費者庁「令和4年版消費者白書」第1部 第2章 (1)若者のSDGs・エシカル消費・サステナブルファッション等への認知・興味

    消費者庁の調査によると、SDGsやエシカル消費に関する興味や取組状況について「興味はある」と答えた層が10代後半では55.4%、20代では50.2%という結果にZ世代の半数近くが興味を持っており、全体よりも高い割合を占めました。

    またSDGsやエシカル消費に「興味がある」と回答した人に対して、きっかけを聞くと、10代後半で「学校での教育」78.9%、20代では「報道(テレビや新聞、雑誌、インターネット等)」66.7%小学校~高校で新学習指導要領」が導入され、SDGsについて学ぶ機会が作られたことから、社会問題への意識が高いと言われています。

     

    【4】体験重視

    Z世代は「体験」を重視する世代とも言われています。生まれた頃からモノがあふれ、Web上での買い物も便利で快適になっていく中、あえてその時にその場所でしか経験できない体験」「自分だからこそできる特別な体験」も求めています。

    例えば、Z世代の間で話題となった蛍光マーカーの「マイルドライナーのもと」は、ペン先に蛍光インクを付けながら描くのが特徴。インクを付けるとグラデーションのように発色し、色を自在に変化させられることから人気に。自分のアイディアや工夫などができる「体験」に価値を見出します

     

    【5】タイパ

    Z世代はタイパ重視で、情報収集を効率的に行うのが得意です。「どうすれば時間を効率的に使えるのか?」を考えて、無駄な時間を省いています。TikTokやYouTubeショート、切り抜き動画など、尺が短いショート動画を好む傾向。より詳しく知りたいものはYouTubeなどでも視聴しますが、倍速で視聴し、効率性を高めています

    また、Web上の音声コンテンツが聞ける「ポッドキャスト」ユーザーの3割は、Z世代が占めています。別作業をしながらポッドキャストを聞くなどと、スキマ時間を有効活用しているようです。

    Z世代のSNS利用実態

    Z世代のSNSの利用時間と主要SNSの利用率について、傾向をチェック!  SNS上での推し活から買い物、トレンドチェックなど、行動パターンまで詳しく紹介しています。

    参考記事:Z世代のSNS利用率は? 情報収集・使い分けの特徴も徹底解説

     

    【6】慎重派

    Z世代は日本の好景気を経験したことがありません。消費活動に対しては非常に慎重で、買うかどうか判断する情報収集も徹底的に行います。気になる商品を見つけると、SNS上で実際に商品を購入した人の口コミやレビューをチェック。さらにYouTubeなどで商品の実用例や活用方法を見て、本当に必要かどうかを判断します。

    消費活動に対しては慎重ですが、価値があると感じたものには消費することがZ世代の特徴。好きなブランドは長く愛用し、リピートする傾向ですし、社会や地球環境に配慮したエシカル消費などにも前向きです。

     

    Z世代マーケティングの成功戦略7選

    Z世代マーケティングの成功戦略7選

    1.チャネルの使い分け

    Z世代は状況に応じて、SNSを上手く使い分けて情報収集しているのが特徴。そのため、ターゲット層に合わせてSNSのチャネルを使い分けることが重要です。ここでは簡単に一例を紹介します。

    「YouTube」:興味喚起 

    商品レビューや活用方法、 ストーリーブランディングなど

     

    「X( Twitter)」:最新情報、キャンペーン

    商品の発売など最新情報、プレゼントキャンペーンなど 

     

    「Instagram」:認知拡大

    商品の紹介やレビュー、ブランディング、キャンペーンなど

     

    「TikTok」:トレンド

    チャレンジ企画など、エンタメ性の高いコンテンツなど

     

    2.トレンド

    Z世代は情報感度が高く、日頃からトレンドチェックも欠かさずしています。トレンドはSNSから生まれる傾向が強いでしょう。

    リアルタイムで「今人気のハッシュタグは?」、「SNSでどのような話題が注目されているのか?」を調べて、トレンドを把握した上で戦略を立てていくことが大切です。トレンドを取り入れることで、エンゲージメントも高めやすくなるでしょう。

     

    3.口コミやレビュー

    Z世代は広告よりも、インフルエンサーやユーザーの口コミやレビューを見て、購入の判断をするのが特徴。ユーザー発信のコンテンツ(UGC)参考にしているため、多くの意見を集めるのが大切です。

    商品のレビュー投稿をしてくれた人に対して、割引クーポンやオリジナルグッズをプレゼントするのは、よく使われている手法です。レビューの中には評価が低いものも出てくるかもしれませんが、担当者が丁寧に対応することで企業の姿勢を見せたり、製品・サービス改善に活かすことも大切です。

     

    4.インフルエンサー

    Z世代は好きなインフルエンサー発信の情報への信頼度も高く、影響を受けやすい傾向。インフルエンサーが紹介していた商品・サービスが気になり、購入を決断するという人も多く、購買への影響力は大きいとされています。

    インフルエンサーは、フォロワーに響く言葉や表現を発信するのが得意です。企業とコラボすることで、認知拡大・販売促進を狙うことも可能でしょう。企業が依頼するときは、コラボの目的や目標を共有する程度に留めて、インフルエンサーのキャラを活かして情報発信してもらう方が、より高い効果を見込めるかもしれません。

    最新の人気インフルエンサー

    今最も10代女子に影響力のあるインフルエンサーを【ライフスタイル・商品レビュー・大食い】の部門別にランキングで紹介。最新トレンドをキャッチアップしましょう!

    参考記事:【2024年10月版】10代女子が選ぶインフルエンサーランキング

     

    5.信頼性の高い情報

    幼少期からPCやスマートフォンを使いこなしてきたZ世代は、情報収集を得意とし、情報の真偽や妥当性を判断する力が長けています。

    企業は正しい情報を公開し、エビデンスを掲示したり、専門家からの評価や推薦コメントを用いて、情報の信頼性を高めるのが大切です。ユーザーからのレビューやUGCも、企業への信頼につながりやすいため、数多く集まる工夫をしましょう。 

     

    6.購入までの導線

    Z世代はSNS上で気になる商品を徹底的に調べるため、そのままSNS経由で商品購入までの導線を作ると購買につながりやすくなります

    例えばInstagramにはショッピング機能があり、InstagramからWebサイトに移行し、決済までスムーズにできるため、購入促進につながっています。またクレジットカード決済だけでなく、デジタルウォレットや後払いサービスなど、支払い方法に選択肢をもたせるのも有効です。購入に悩んでいる人を後押しするチャットサポートの活用もおすすめです。

     

    7.シェアしたくなるコンテンツ

    Z世代はSNSを利用し、リアルタイムの出来事や感情を友人とシェアするのが日常。シェアすることも、自己表現の一部として考えています。人気のキャンペーンなどで「どんな投稿がシェアされるのか」分析しつつ、コンセプトを決めてコンテンツを作成しましょう。

    シェアしてもらうことで、従来のターゲット層とは異なる新規層にもアプローチが可能に。人気傾向は常に変化しますが、インパクトのある画像や、エンタメ系やライフハック系コンテンツ、ユーザー参加型の投票キャンペーンやコンテストなどは定番で、拡散されやすい傾向です。

    主要SNSのPR戦略は?

    X(Twitter)やInstagramなど、主要のSNSの特長に沿ったプロモーション手法について解説します。成功のポイント6つも合わせて把握しておきましょう。

    参考記事:SNSプロモーションとは? メリット・効果的なコツ・成功事例を解説

     

    Z世代マーケティングの注意点

    Z世代マーケティングを進める上で、注意点を2つ紹介します。

     

    表現への配慮

    Webやオープン型のSNSは、多くの人が自由に閲覧できる状態であるため、誰が見ても不快な気持ちにならないか、多様な価値観に配慮することが大切です。特にSNSは拡散性が高く、炎上トラブルがあったときにはすぐに情報が拡散され、悪い情報が一気に広がってしまうため十分に注意しましょう。

    Z世代に限らず、「多様性」はセンシティブな問題です。誤解を招く発言や偏見を助長したりする表現などがないか、ダブルチェックをしたり、あらかじめガイドラインを作成しておくのも一つの手です。

     

    PR表記

    2023年10月から景品表示法の法改正で、ステルスマーケティングが禁止されました。企業が第三者を装って商品を宣伝したり、第三者に宣伝方法を指示したりする場合は「PR」と表記しなければなりません。景品表示法に違反した場合は、「1年以下の懲役」または「300万円以下の罰金」のペナルティを受けることになります。

    ステルスマーケティングは、ユーザーからの信頼も損ねてしまうでしょう。規制内容は必ず詳細をきちんと把握しておいてください。

     

    Z世代マーケティングの成功事例

    Z世代マーケティングの成功事例を3つ取り上げ、ポイントを解説していきます。

     

    貝印×マイナビ

    貝印×マイナビ「キョ―ソウプロジェクト」

    マイナビ「学生の窓口」では、【貝印の「紙カミソリ」をみんなに広めよう!プロジェクト】を行いました。

     

    大学生が「紙カミソリ」を広めるには?を議論し、56個のアイデアが誕生。そこから2つのアイディア「映える紙カミソリ専用自動販売機」と「受験のお守り紙カミソリ」に絞り込み、どちらのアイデアを実現化して欲しいか、X(Twitter)で投票キャンペーンを実施しました。

     

    投票型により、多くのZ世代の意見を即時に集めることができ、最終的に商品化まで実現。同世代のアイデアから生まれた商品は注目度も高く、口コミも広まりやすいため、商品の認知向上にもつながりました。

    企画の詳細はこちら!

    貝印と取り組んだ「マイナビのキョーソウ PROJECT」は、企業とZ世代をつなぎ、Z世代のアイデアを起点に社会に反映していく新しい取り組み。大学生との実際の活動内容を紹介しています。

    参考記事:Z世代×貝印「紙カミソリ」~キョーソウPROJECT編~

     

    カンロ「マロッシュ」×インフルエンサー

    マロッシュ公式サイト

    出典:マロッシュ「弾力最適解」ブランドサイト

    カンロの「マロッシュ」は、Z世代をターゲットにした新感覚お菓子。グミのような弾力のある食感から、食べているうちにマシュマロのようにふわっとする食感に変わるという「体験価値」に重点をおき、TikTokでプロモーションを実施しました。

     

    「15秒でマシュマロになるグミ?」というコンセプトにちなみ、人気インフルエンサーが15秒のオリジナル音源に合わせてマロッシュを食べ、食感の変化に驚く様子を投稿。マロッシュの不思議な食感が伝わってくる動画は「食べてみたい!」と反響を呼び、同様のUGCも多く作られました。

     

    意外性のある特別体験と、誰でも簡単に真似できるコンテンツによって、UGCの拡散につながりました。

     

    サントリー「BAR Pomum」×共感型

    出典:サントリー公式HP

    出典:サントリー公式HP

    サントリーは、Z世代・若年層向けのお酒「BAR Pomum」で、“エモい”宅飲みエピソードを募集するキャンペーンプロモーション「6%の照れ隠し」を実施しました。

     

    応募エピソードが優秀作品に選出されると、人気イラストレーターがイラスト化。さらにイラストは全国のドン・キホーテの店頭POPとして掲示されるというプレミアムな特典を付け、参加者の応募を促しました。

     

    Z世代にとって「エモい」は自分ごと化しやすく、SNSでのシェア率も高い傾向。同キャンペーンのエピソードは多くの共感を呼び、シェアすることで自分らしさも出すことができ、人気を集めました。

    まとめ

    「SNSネイティブ」のZ世代は、日常のコミュニケーションや情報収集、消費行動など、SNSから多大な影響を受けていることがわかりました。Z世代マーケティングにもSNSの活用は欠かせないでしょう。Z世代のインサイトを捉えるには、一緒にプロモーション方法を考えるのもおすすめです。


    Z世代の認知拡大に! マイナビのキョーソウPROJECT

    キョ―ソウPROJECT

    マイナビのキョーソウプロジェクトは、Z世代の認知拡大・新規顧客化を狙いとしたプロモーション施策です。企業からの課題に対し、Z世代のメンバーがアイデアを提案、企画書として仕上げます。

    プロジェクトを通して、企業の理念や商品・サービスに込められた思いを伝えることも可能。Z世代のリアルな声を反映できる新しいプロモーション施策です。

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