働く女性は今、「頑張る健康」から「整える健康」へ~ 調査から見えた、ヘルスケア意識の変化~|感情が動くマーケティング

令和の働く女性のヘルスケア調査からみえた“現状のリアル”と“意識の変化”とは?

近年、働き方やライフスタイルの変化に伴い、健康との向き合い方も大きく変わりつつあります。
特に働く女性にとっては、仕事・プライベート・体調のバランスをどう取るかが、日々の大きなテーマになっています。

Q.あなたは、日頃から「ヘルスケア」を意識していますか?

※「ヘルスケア」とは健康の維持・増進、病気の予防、心身の不調管理に関する包括的な活動・サービスのことです。

あなたは、日頃から「ヘルスケア」を意識していますか?

n:301

今回実施した調査では、ヘルスケアを「とても意識している」「やや意識している」と答えた人は54.8%と、半数を超えました。
一方で、「やったほうがよいと思いながらできていないこと」や「情報の多さへの疲れ」も見られ、意識と実行の間にギャップがあることもわかりました。

 

ヘルスケアは「特別なこと」から「日常を整えること」へ

Q.普段あなたが行っている行動をすべてお答えください。【複数回答】

普段あなたが行っている行動をすべてお答えください。

n:301

調査では、普段行っていることとして

  • 美容(肌・髪・見た目)に気を遣う:38.5%
  • 身体の健康管理:28.9%
  • 睡眠の質を上げる:25.9%
  • 仕事と私生活のバランスをとる:25.9%

などが上位に挙がりました。

ここから見えてくるのは、今のヘルスケアが単なる病気予防ではなく、美容・睡眠・ストレス・働き方まで含めて生活全体を整えるものとして捉えられているということです。
健康そのものだけでなく、毎日の過ごしやすさや気分の安定も、ヘルスケアの対象になっているようです。

 

「なんとなく不調」が行動のきっかけに

Q.「ヘルスケア」を意識したきっかけはなんですか?【複数回答】

「ヘルスケア」を意識したきっかけはなんですか?

n:301

ヘルスケアを意識し始めたきっかけとして多かったのは、

  • 疲れを感じやすくなった:33.9%
  • なんとなく意識するようになった:29.6%
  • 睡眠の質が悪くなった:21.6%
  • 体調を崩した:20.3%

でした。
大きな病気や明確な出来事がきっかけよりも、疲れやすさや眠りの浅さ、なんとなくの不調といった日々の変化が行動の起点になっています。
つまり、今のヘルスケアは“劇的な改善”を目指すものというより、日々の調子を少しでも整えたいという感覚に近いのかもしれません。

 

情報は多い。でも、信じられるものは限られている

Q.健康に関する情報を信頼できると感じるポイントは何ですか?【複数回答】

健康に関する情報を信頼できると感じるポイントは何ですか?

n:301

ヘルスケアに関する情報は、SNSや検索を通じて日常的に接触されています。

その中で信頼されているのは、

  • 同世代の体験談がある:34.6%
  • 続けやすそうである:30.2%
  • 発信元が明確である:29.6%
  • 売り込み感・PR感がない:26.9%

といった要素でした。

一方で、「情報が多すぎる」「何が正解かわからない」といった声も多く、情報環境そのものが負担になっている側面も見られます。

 

「やったほうがいい」はわかっている。でもできない。

Q.健康のために「やったほうがよい」と思いながら、できていない理由は何ですか?【複数回答】

健康のために「やったほうがよい」と思いながら、できていない理由は何ですか?

n:301

健康のために必要だとわかっていながら実践できていない理由としては、

  • モチベーションが湧かない:36.1%
  • 疲れて気力がない:35.7%
  • 続けるのが面倒:31.7%
  • 忙しくて時間がない:31.7%

が上位に挙がりました。

ここから見えてくるのは、ヘルスケアが軽視されているのではなく、生活の負荷の中で後回しになりやすいという実態です。

女性の生き方が多様化する中で、仕事もプライベートも忙しい令和の女性たち。頑張る余白が少ない毎日の中では、正しいことを知っているだけでは続きません。

だからこそ、ヘルスケアには“努力を求める設計”よりも、自然と続けられる設計が求められているのではないでしょうか。

 

コンディションは「常に揺らぐ」もの

Q.生理が日常生活に影響していると感じますか?

生理が日常生活に影響していると感じますか?

n:301

では、女性ならではのヘルスケアに関してはどうでしょうか。
生理が日常生活に影響していると感じる人は7割以上
にのぼり、コンディションの変化は多くの働く女性にとって身近な課題となっています。
一方で、その不調は「限られた人にしか相談できない」など、今もなお個人で抱える傾向が強いことも明らかになりました。

つまり女性にとってのヘルスケアは、生理などによる日々の揺らぎも含めて、同じ状態が続くわけではない。という前提を踏まえなければなりません。

 

これからは「頑張らせない設計」が選ばれる

今回の結果から、働く女性に向けたヘルスケア領域のコミュニケーションにおいては、以下の視点が重要になると考えられます。

共感・伴走型のコミュニケーション

  • 「こうすべき」と正解を押し付けるよりも、「これならできそう」と感じられる伝え方が好まれる

効果と続けやすさの両立

  • 効果実感は求められる一方で、続ける負担が大きいと選ばれにくい

信頼できる情報設計

  • 同世代の体験談
  • 発信元の明確さ
  • PR感の弱さ

といった要素が信頼につながりやすい。

揺らぎを前提にした提案

  • 元気な日だけでなく、調子が悪い日にも取り入れられる
  • できない日があることも前提にした設計が支持されやすい

まとめ

情報も選択肢も増えた今、必要なのは「正しい健康法」ではなく、自分にとって無理のない整え方です。
働く女性のヘルスケアは今、“頑張る”から“整える”へと、大きな転換期を迎えています。

 

  • 調査対象

    22歳~35歳/女/未婚/子どもなし/正社員・公務員・団体職員・派遣社員

  • 有効回答数

    301件

  • 調査時期

    2026年2月15日~2月18日

  • 方法

    インターネット調査 
    ※四捨五入の関係で、合計が100.0%ちょうどにならない場合があります。

Z世代部下とY世代上司、両者への調査で見えてきた“仕事と価値観”のリアルとは?

職場の“世代間コミュニケーション”の実態とは?

職場の“世代間コミュニケーション”の実態とは?

「最近の若手は何を考えているかわからない」
「上司との距離感が難しい」
そんな“世代間コミュニケーション”は、近年さまざまな場面で語られるテーマになっています。

一方で実際には、Z世代部下だけでなく、Y世代上司側もまた、コミュニケーションに悩みながら関係構築を模索している実態があります。
マイナビティーンズラボでは今回、入社1年目のZ世代社会人と、35〜49歳のY世代管理職層を対象に、「職場コミュニケーション」「評価」「働き方」「飲み会・懇親会」「ハラスメント意識」などについて調査を実施しました。
本記事では、調査を企画・分析した中西ディレクターとともに、調査実施の背景や、結果から見えてきた“今の職場”について話を聞きました。

マイナビティーンズラボから発表したリリースはこちら

登場マーケターのプロフィール

中西舞

中西 舞(なかにし・まい)|株式会社マイナビ

コンテンツメディア事業本部 マーケティング部ディレクター。
大学生向けメディア『学生の窓口』の立ち上げに関わり、デジタル・アパレル・金融・食品・医薬化粧品など多様な業界の広告企画を担当。
現在は大学生をはじめとしたZ世代向け案件を中心に、年間約200件以上のプランニングおよび営業同行を行う。


桑野 好絵(くわの・このえ)|株式会社マイナビ

桑野 好絵(くわの・このえ)|株式会社マイナビ

2007年マイナビ入社。
女性向けメディアや若年層トレンド領域に従事し、現在は『マイナビニュース』『マイナビウーマン』などの広告企画を担当。
Z世代に特化した調査チーム「マイナビティーンズラボ」のプランニングやデータ解説、企業向けの講演も行う。
高校1年生の息子を育てる母として、「調査データ」と「リアルな声」の両面から若者インサイトを掘り下げている。

「世代ギャップ」を語る前に、“お互いに悩んでいる”実態があった

桑野:

まず、今回この調査を実施した背景から教えてください。

中西:

毎年4月になると、新入社員に関する話題ってSNSでもすごく増えるんですよね。
「最近の若手はこうだ」
「上司から理不尽に怒られた」
みたいな声が並ぶんですが、実際には片側だけの問題ではなく、お互いが手探り状態なんじゃないかと思ったんです。
特に今は、ハラスメントや多様性配慮なども含めて、“どう接するのが適切なのか”が見えづらい時代です。
だからこそ今回は、Z世代部下だけではなく、Y世代上司にも同じテーマで調査を行い、両者の視点を比較しました。

上司(部下)とのコミュニケーションで悩んだりトラブルになった経験

桑野:

実際、半数以上が「コミュニケーションで悩んだ経験がある」と回答していました。

中西:

そうなんです。
しかも興味深かったのが、“解決方法”でした。

 

上司も部下も「まずAIに相談する」時代へ

上司・部下のコミュニケーション改善に向けた取り組み(上位5位抜粋)

 

中西:

今回、上司・部下ともに最多だったのが「ChatGPTなどAIに聞く」でした。
以前なら、「同僚に相談する」「上司に相談する」が中心だったものが、今は まずAIに整理してもらう形に変わってきています。 

桑野:

“まずいったんAIに壁打ちする”みたいな感覚でしょうか?

中西:

そうですね。特に社内コミュニケーションって、正解が一つではないじゃないですか。
「これを言って大丈夫かな」「どう伝えたら角が立たないかな」「どこまで踏み込んでいいのかな」みたいなことを、まずAIと一緒に整理する。
今回興味深かったのは、 “ハラスメントを気にする上司”の構図だけではなく、Z世代部下側もかなり手探りだったこと です。

桑野:

確かに、昨今は上司だけが悩んでいるみたいな構図が取り上げられがちだけど、Z世代側も悩んでいるんですね。

中西:

はい。
部下側も、「どこまで踏み込んでいいのか」「どう返すのが正解なのか」「主体性ってどこまで求められているのか」をかなり気にしていました。
つまり、 上司だけではなく、部下側もまた“正解が分からない状態” なんですよね。

桑野:

しかも、その解決方法として、上司・部下ともに「まずAIに聞く」が最多だったのは象徴的でした。

中西:

以前なら、こうした悩みは“人に相談するもの”だったと思うんです。ただ今は、
「まずAIに聞いてみる」「言い方を整理する」「自分の感覚がズレていないか確認する」という行動が、世代を問わず広がっている。
 AIが、単なる業務効率化ツールではなく、“コミュニケーションの補助役”になり始めている のかもしれません。

 

「主体性を出して」と言われても、“どこまでやっていいのか”が分からない

上司から指摘・注意・声かけしてほしい場面について

桑野:

今回、指摘や声がけに関する質問での自由回答もかなり印象的でした。

中西:

そうですね。
特に象徴的だったのが、「大丈夫か聞かれると、大丈夫と言ってしまう」
「どこまでが許される主体性なのかわからない」という声でした。

桑野:

というのは具体的に言うと、どういうことなんでしょう?

中西:

最近は“主体性が大事”と言われる一方で、Z世代部下側には、
「勝手に動いて怒られたくない」
「確認不足と思われたくない」
「空気を読み間違えたくない」
という不安もかなりあります。
だから、主体性が無いというより、 “どこまで任されているのか分からない状態” に近いのかもしれません。

桑野:

なるほど。「自分で考えて動いて」と言われるほど、逆に怖くなるケースもありそうですね。
たしかに“主体性”って捉え方次第でひとりよがりにも見えてしまう危険性もあるから難しいですね。

中西:

特にZ世代は、SNSやオンライン環境の中で、“失敗が可視化されやすい世界”を経験してきています。
だからこそ、「まず確認したい」「減点されない状態をつくりたい」という意識は強いのではないでしょうか。

 

「仕事そのものを見てほしい部下」と、「安心して任せられるか」を見ている上司

部下が評価されたい基準/上司が部下評価で重視する点

桑野:

評価に関する結果も、かなり興味深かったです。

中西:

そうですね。部下側は、「成果や業績」「努力や成長プロセス」を見てほしいという回答が多く、仕事そのものに対する評価を求めている傾向が見られました。
一方で上司側は、「誠実さなど人間性」「チームワークや協調性」を重視していました。

桑野:

成果だけでなく、人としての基礎的な部分も重視しているという印象でしょうか。

中西:

もちろん上司も成果を見ていないわけではないんです。
ただ、“組織で働く”という前提で考えると、「社内外で失礼がないか」「安心して任せられるか」「周囲と円滑に進められるか」という部分もかなり重要になってくる。

桑野:

なるほど。部下側からすると、「そこよりまず、仕事の中身を見てほしい」という感覚もありそうですね。

中西:

あると思います。
特にZ世代部下は、 “頑張った過程”や“成長”も含めて見てほしい 意識が強い。
結果だけではなく、「ちゃんと考えていた」「試行錯誤していた」という部分も評価対象であってほしいんですよね。

桑野:

“何をもって評価されるのか”の前提が、少し違うんですね。

中西:

そうですね。
 上司側は“信頼できる組織人か”を見ていて、部下側は“仕事そのものを見てほしい” と思っている。
このズレが、評価への納得感やコミュニケーションのすれ違いにつながっている可能性があります。

 

「飲み会は避けたい」でも、「雑談したくない」わけではない

上司を含む飲み会・懇親会への参加意向

桑野:

飲み会の結果も印象的でした。

中西:

「できるだけ参加したくない」が4人に1人でした。
ただ、ホワイトペーパー全体を見ると、“人間関係そのものを拒否している”わけではないんです。
実際、プライベートな雑談は「時々する」が双方で半数近くいました。

桑野:

“距離感を自分で調整したい”感覚に近いんでしょうか。

中西:

かなり近いと思います。
仕事とプライベートを完全に切り分けたいというより、 “強制されること”への慎重さ なんですよね。

桑野:

出席がマストです!みたいな飲み会は消滅しつつありますもんね。

中西:

自分で決定権を持てないことへの抵抗感は、Z世代の特徴の一つかもしれません。

 

上司側もまた、「どう接していいかわからない」

ハラスメントを意識して控えた行動

桑野:

一方で、上司側もかなり慎重になっていました。

中西:

約7割が、ハラスメントを意識して何かしら行動を控えた経験があるという結果でした。特に、

  • プライベートな会話
  • 飲み会
  • 叱咤激励

このあたりは、“どこまで踏み込んでいいかわからない”状態なんだと思います。

桑野:

「距離を縮めたいけど、踏み込みすぎるのも怖い」という。

中西:

そうですね。
だから今回の調査は、「若手理解」だけじゃなく、上司側の難しさもかなり見えた調査だったと思います。

 

必要なのは、“世代論”ではなく期待値の共有

桑野:

一方的に“正しい関わり方”を探すというより、お互いが探り合っている時代なのかもしれませんね。
今回の調査は、単なる「Z世代理解」や「若手マネジメント論」ではなく、令和の働き方そのものにおける価値観の変化や、そのギャップを企業がどう捉えていくべきかを考えるヒントにもなりそうです。

中西:

そうですね。
働き方やコミュニケーションの正解が一つではなくなっている今、重要なのは“世代”で一括りにすることではなく、 それぞれが何を不安に感じ、何を求めているのかを理解しようとすること なのかもしれません。

そして今は、その“すり合わせ”の途中にAIが入り始めている時代でもあると思います。
コミュニケーションを避けるのではなく、AIを使いながらでも、お互いが安心して対話できる形を探していくことが、これからの職場ではより重要になっていくのではないでしょうか。

 

ダウンロード資料のご案内

今回のホワイトペーパーでは、

  • 上司・部下それぞれが感じている不安
  • ビジネスマナーや評価に対する認識差
  • 「主体性」をめぐるギャップ
  • 飲み会・雑談・ハラスメント意識のリアル
  • Z世代が求める働き方と、上司世代から見えている現実
  • 自由回答から見えてきた“本音”

など、本記事では紹介しきれなかった詳細データや考察を多数掲載しています。

特に、若手育成・採用広報・組織開発・マネジメント設計に関わる方にとっては、“いま職場で起きている変化”を読み解くヒントとしてご活用いただける内容となっています。
「最近の若手は分からない」「上司が何を考えているのか分からない」で終わらせるのではなく、今の時代の“働く価値観”をどう受け止めるか。
そして、世代を超えてどうコミュニケーションを設計していくか。
そのヒントとして、ぜひホワイトペーパーもご覧ください。

調査資料ダウンロードはこちら

 

【調査概要】マイナビティーンズラボ「Z世代部下とY世代上司の関わり方に関する調査」

・Z世代部下調査

  • 調査対象

    22歳~25歳/2026年3月末時点で社会人1年目/日常業務で関わりのあるY世代の上司がいる方

  • 有効回答数

    303件

  • 調査時期

    2026年3月24日~4月8日

  • 方法

    インターネット調査  

・Y世代上司調査

  • 調査対象

    35歳~49歳/2026年3月末時点で主任・係長以上の役職者/日常業務で関わりのある社員で、Z世代の入社1年目部下がいる方

  • 有効回答数

    303件

  • 調査時期

    2026年3月24日~3月26日

  • 方法

    インターネット調査 

働く女性の美容ケア サロン派?セルフケア派? 美容にかける金額や購入の決め手、選ぶ理由を調査

美容は、見た目を整えるだけでなく、気分を上げたり、毎日を自分らしく前向きに過ごすきっかけにもなります。近年の美容ケアでは、手軽さやコストパフォーマンスを重視する「セルフケア」と、効果や特別感を求める「サロンケア」を自分に合った形で使い分ける傾向が見られます。

今回は、美容に関心があり、毎月または2~3か月に1回程度の頻度で定期的にお金を使っている23歳~34歳の働く女性を対象に「美容投資」について調査。脱毛や美肌ケア、ヘアカラーなど定番の美容ケアを中心に、今美容に何を求め、どこにお金をかけているのかを分析します。

\全体の調査結果や解説はこちらから無料でダウンロードいただけます/

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1,美容は「無理のない範囲で取り組む」人が半数超え、約4人に1人がセルフケアに切り替えたものは?

Q.美容への向き合い方や時間のかけ方について、今のあなたの考えに近いものを教えてください。【複数回答/3つまで】

Q.美容への向き合い方や時間のかけ方について、今のあなたの考えに近いものを教えてください。【複数回答/3つまで】

(n=307)

まずはじめに、美容へのスタンスを聞いてみると「無理なくできる範囲で美容に取り組む」53.8%となり、過半数を占めました。自分のライフスタイルに合わせて、 無理のない範囲で美容をしている人がメイン層 です。

続いて「日常的に時間やお金をかけて美容に取り組んでいる」30.0%、「自分の気分を上げるために美容をしている」23.8%、「美容を最優先にしており、時間やお金を惜しまない」21.2%でした。美容に対して、気分を上げるために楽しんだり、優先度高く取り組む人も一定数いることがうかがえます。

 

Q.美容に関する各カテゴリーについて、1か月にどのくらいの金額を使っているか教えてください。

Q.美容に関する各カテゴリーについて、1か月にどのくらいの金額を使っているか教えてください。

(n=307)

1か月あたりの美容支出を見ると、スキンケアは「3,000円未満」30.3%が最多でした。一方、サプリメント、ヘアケア、アイブロウでは「お金をかけていない」層も一定数見られ、カテゴリによって支出状況に差があることがわかります。ネイルとまつ毛は、支出している人の中では「5,000円以上8,000円未満」が中心でした。

ヘアカラーは「5,000円以上8,000円未満」15.0%、「10,000円以上15,000円未満」15.3%など、比較的中価格帯に分布しています。また「美容医療」にはお金をかけない層が約半数ですが、【20,000円以上】の金額帯では最も回答数が多くなっており、費用をかける人・かけない人の個人差が大きくなりました。

 

Q.これまでにサロンやクリニックなどで受けていた美容ケアから、自宅でのセルフケアへ切り替えたものはありますか。【複数回答】

Q.これまでにサロンやクリニックなどで受けていた美容ケアから、自宅でのセルフケアへ切り替えたものはありますか。【複数回答】

(n=307)

サロン・クリニックなどの美容施術からセルフケアに切り替えたものについては、1位「脱毛」25.1%、2位「ヘアケア 」24.8%、3位「まつ毛」21.8%でした。上位はいずれも定期的なメンテナンスが必要になりやすく、時間やコストを考慮しセルフケアに移行している人がいると考えられます。一方で「美容医療」8.8%、「エステサロン」7.8%は回答率が低くなっており、専門性の高い施術は引き続きプロに任せる傾向も。日常的にできる範囲のケアはセルフで行い、専門的な施術はプロに頼るという使い分けも見見受けられます。

 

Q.美容ケアに関する情報収集で、普段よく利用しているものを教えてください。【複数回答】

Q.美容ケアに関する情報収集で、普段よく利用しているものを教えてください。【複数回答】

(n=307)

普段よく利用している美容ケアの情報収集源は、「SNS」75.6%が圧倒的多数を占める結果となりました。最新トレンドや口コミ、リアルな使用感など、実体験ベースのリアルな評価を重視する傾向が強いと考えられます。続いて「友人からの口コミ」16.3%、同率で「AI(ChatGPTなど)」、「まとめサイト」、「ニュースサイト・ウェブメディア」、「口コミサイト」14.3%となりました。SNSの情報を起点としながら、信頼できる人の口コミや他メディアも組み合わせて情報収集している様子がうかがえます。

\セルフケアに切り替えた理由は? 「コスト」以外の理由も明らかに/

調査資料ダウンロードはこちら

 

2,脱毛はサロン派・セルフケア派と分散傾向、頻度や金額感は?

Q.普段行っている脱毛方法をすべて選んでください。【複数回答】

Q.普段行っている脱毛方法をすべて選んでください。【複数回答】

普段行っている脱毛方法では、「医療脱毛(クリニック)」37.5%が最も多く、 約4割が専門機関での施術 を選んでいるようです。次いで、「電気シェーバー」27.7%、「カミソリ」26.1%となり、手軽なセルフケアを取り入れている人も約3割いることがわかります。また「家庭用脱毛器」14.0%、「脱毛・除毛クリーム」10.1%など、専用アイテムの活用も一定数いるようです。

 

Q.普段の脱毛ケアの頻度を教えてください。

Q.普段の脱毛ケアの頻度を教えてください。

(n=307)

サロン・クリニック

「2〜3か月に1回」13.4%、「3〜4か月に1回」10.4%が中心 

※全体的に「月1回」以上の高頻度で行う人よりも、2か月以上の間隔をあける人が多い傾向。サロン派は毛周期に合わせてメンテナンスしていることもあり、期間が空きやすい傾向。

セルフケア

「週1回程度」22.5%、「月1回程度」18.6%が多い

※週1でこまめにケアしている人と、気になったタイミングで月に1回行う人など個人差が大きく分散傾向。

 

Q.これまでに脱毛ケアに使った総額を教えてください。

Q.これまでに脱毛ケアに使った総額を教えてください。

(n=307)

サロン・クリニック

「200,000円以上」35.2%

※全体の3割強が20万円以上かけており、専門機関で脱毛する際は高額をかける傾向。

セルフケア

「5,000円未満」20.2%、「5,000円以上~10,000円未満」14.7%、 「10,000円以上~20,000円未満」9.8%

※低価格帯に回答が集まっており、比較的コストを抑えて脱毛をしている傾向。

 

Q.脱毛サロンを選ぶときに重視する点は何ですか。【複数回答/5つまで】

Q.脱毛サロンを選ぶときに重視する点は何ですか。【複数回答/5つまで】

(n=307)

脱毛サロンを選ぶ際に重視する点は、1位「脱毛の効果」41.4%、2位「料金の安さ」31.3%、3位「予約の取りやすさ」27.0%の順になりました。サロン選びでは、効果が最重視されているようです。また、料金の安さや予約の取りやすさも上位に挙がっており、費用面の負担や行きたいタイミングも重要な要素になるようです。さらに「通いやすさ(立地)」26.4%、「コスパの良さ」25.1%と続き、効果だけでなく、価格や利便性とのバランスも見ながらサロンを選んでいる傾向です。

 

Q.セルフケアで脱毛する主な理由を教えてください。【複数回答/5つまで】

Q.セルフケアで脱毛する主な理由を教えてください。【複数回答/5つまで】

(n=307)

セルフケアで脱毛する主な理由は、1位「費用を抑えたい」28.0%、2位「気軽にできる」23.8%、3位「自分の好きなタイミングでできる」22.8%という結果になりました。セルフケアでは、費用面が最も重視されており、手軽さや時間の自由度などもポイントになっています。また「自分のペースで継続しやすい」19.9%、「いつでもできる」18.9%と続くことから、生活に取り入れやすい点がセルフケアの魅力となっているようです。

\セルフケアで脱毛する際に気になる点、3位「正しい使用方法ができているか不安」2位、1位は?/

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3,特別な美肌ケアは「セルフ派」が約4割! フェイスパックや美容液の利用がメイン

Q.あなたの現在の肌の悩みを教えてください。【複数回答】

Q.あなたの現在の肌の悩みを教えてください。【複数回答】

(n=307)

今の肌悩みについて聞くと、1位「毛穴の開き・黒ずみ」48.5%となり、約半数が毛穴トラブルを抱えていることがわかりました。また、2位「ニキビ・肌荒れ」37.1%、3位「肌の乾燥」36.2%、4位「シミ・そばかす」32.3%、5位「目元のクマ」28.0%の順で続きました。全体的に、毛穴やニキビ・肌荒れ、シミ、クマなど 見た目に現れやすい悩みが上位を占めている傾向 です。

 

Q.普段のスキンケアに加えて、サロンやセルフケア等で、特別な美肌ケアを行っていますか? 

    サロン(エステ・フェイシャルなど)、セルフケア(美顔器・フェイスパック・美容液など)

Q.普段のスキンケアに加えて、サロンやセルフケア等で、特別な美肌ケアを行っていますか? 

(n=307)

普段のスキンケア以外で特別なケアをしているか聞いてみると、「セルフケアのみ」35.8%が最多で、「サロンとセルフケアを両方している」28.0%、「サロンのみ」15.3%となりました。 約8割が何らかの特別な美肌ケアをしている ことがわかりました。また、サロンケアだけしている人は一部で、セルフケアが中心のようです。

 

Q.サロン(エステ・フェイシャルなど)で行う美肌ケアの頻度を教えてください。

Q.サロン(エステ・フェイシャルなど)で行う美肌ケアの頻度を教えてください。

(n=133)

サロン(エステ・フェイシャルなど)で行う美肌ケアの頻度は、「月1回程度」30.8%、 2位「2〜3週間に1回」19.6%、3位「2〜3か月に1回」17.3%となりました。月1回以上の高頻度でサロンに通う層が約6割を占めており、専門機関での本格的なケアを定期的に取り入れているようです。

 

Q.美肌のための特別なセルフケアについて、それぞれの頻度を教えてください。

Q.美肌のための特別なセルフケアについて、それぞれの頻度を教えてください。

(n=196)

美顔器:「週1回程度」8.7%、「毎日」6.6%、「週5回程度」6.1% ※利用者は約4割

スチーマー:「週1回程度」5.6%、 「週3~4回程度」5.1% ※利用者は約3割

フェイスパック: 「週1回程度」24.5%、「毎日」17.4%、「週3~4回程度」13.8%  ※利用者は約9割

美容液:「毎日」53.1%、「週1回程度」10.2%、 同率「週5回程度」「週3~4回程度」7.1% ※利用者は約9割

美容液は約9割が利用しており、毎日使う人も半数を超えていることから、ケアの基本として定着しているようです。フェイスパックも約9割が利用していますが「週1回程度」24.5%、「毎日」17.4%など頻度に幅があり、日常ケア・ご褒美ケアと分かれている傾向。一方で、美顔器やスチーマーの利用者は約3〜4割ほどで利用頻度も低く、時間があるときなど限定的に使われていることが読み取れます。

 

Q.美肌のための特別なセルフケアについて、下記の中から使ったことのあるものを教えてください。【複数回答】

Q.美肌のための特別なセルフケアについて、下記の中から使ったことのあるものを教えてください。【複数回答】

(n=196)

特別なセルフケアとして使ったことのあるアイテムは、1位「フェイスパック」 53.1%、2位「美容液」49.0%が約半数の回答を集め、3位「美容ローラー/マッサージ器」23.0%、4位「ピーリング」22.5%、5位「美顔器」20.4%と続きました。 前問の利用頻度では「フェイスパック」 と「美容液」が約9割で、特別ケアではなく普段使いする人がより多い傾向が出たと考えられます。

働く女性ということもあり、全体的に時間をかけてじっくり行うケアよりも、無理なく取り入れられる“手軽なケア”がメインに。また「フェイスパック」や「美容液」などの利用が多いことからも、すぐに効果を感じやすいアイテムが支持を集めているようです。

\美肌用のセルフケアアイテム、どんなものを使ってる? 購入の決め手や金額感も調査!/

調査資料ダウンロードはこちら

 

4,働く女性のヘア約7割は「ロング」、美容院・サロン派は1か月~3か月に1回のケアが中心

Q.今のあなたの髪の長さを選んでください。

Q.今のあなたの髪の長さを選んでください。

(n=307)

働く女性(F1層)の現在の髪の長さは「ミディアム」42.7%、「ロング」32.6%が中心で、7割以上が比較的長めのヘアスタイルを選んでいることがわかります。「ショート」9.5%、「ベリーショート」1.3%と短めのスタイルは合わせて約1割にとどまっています。

 

Q.普段、ヘアカラーはどのように行っていますか。(ファッションカラーや白髪ケアを含む) 

  ※セルフケア:カラー剤やキット、トリートメントカラーを使って自分で染める

Q.普段、ヘアカラーはどのように行っていますか。(ファッションカラーや白髪ケアを含む) 

(n=307)

普段のヘアカラーは、「美容院・ヘアサロンのみ」58.6%が過半数を占めており、プロに任せたいという人が大半を占めています。セルフケアだけをしている人はごく一部に限られており( 「だいたいセルフケアのみ」1.3%、「セルフのみ」0.7%)、ヘアサロンとセルフケアを両方している人も1割未満にとどまっています( 「ヘアサロンとセルフケアを両方している」7.2%)。

 

Q.<美容院・ヘアサロンを選んだ人>普段のヘアカラーの頻度について、教えてください。

Q.<美容院・ヘアサロンを選んだ人>普段のヘアカラーの頻度について、教えてください。

(n=229)

美容院・ヘアサロンにメインで通っている人の頻度は、「2〜3か月に1回」34.9%が最も多く、「1か月半〜2か月」17.5%、「月1回程度」13.5%となりました。全体としては、【1か月〜3か月】に1回程度のペースで通う人が主流のようです。根元の伸びや色落ちが気になり始めたタイミングに合わせて、定期的にメンテナンスを行っていることがうかがえます。

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5,美容関連講座の人気は「パーソナルカラー診断」、受講理由は?

Q.これまでに受けたことのある美容関係の診断・講座を教えてください。【複数回答】

Q.これまでに受けたことのある美容関係の診断・講座を教えてください。【複数回答】

(n=307)

美容関係の診断・講座の受講経験は、1位「パーソナルカラー診断」25.1%、 2位「ネイル」17.9%、3位「骨格診断」15.6%、「顔タイプ診断」13.4%、「肌タイプ診断」12.1%の順でした。自分に似合う色やスタイルなどを把握し、美容やファッションに活かしたいニーズが高い傾向です。特に、診断系の項目が上位に入っており、自分に合った美容・おしゃれを重視していることがわかります。また「ネイル」も上位に入り、気軽に楽しめる美容への関心も高まっているようです。

 

Q.<講座を選んだ方>美容関係の診断・講座を受講した理由を教えてください。【複数回答/5つまで】

Q.<講座を選んだ方>美容関係の診断・講座を受講した理由を教えてください。【複数回答/5つまで】

(n=176)

美容関係の診断・講座を受講した理由は「知識やスキルを身につけるため」19.9%、同率で「実生活に役立つから」「家族や友人からのすすめ」17.1%、「SNSで話題になっていたから」16.5%、「口コミ・評判が良かった」15.9%の順で続きました。

F1層の働く女性は自分磨きへの意欲が高く、専門的な知識やスキルを得ようとする人が多いようです。また、実用性だけでなく、周囲の評価やトレンドに影響を受ける人も一定数おり、 SNSや口コミを通じて信頼性や話題性のあるサービスに関心を持つ傾向が見受けられます。

 

Q.美容関係の診断・講座を受けた後での変化を教えてください。【複数回答】

Q.美容関係の診断・講座を受けた後での変化を教えてください。【複数回答】

(n=175)

美容関係の診断・講座を受けた後の変化は、1位「自分の顔立ち・雰囲気に似合うものがわかるようになった」25.1%が最多でした。受講経験では「パーソナルカラー診断」が多かったこともあり、自分に似合う色・スタイルを知ることが、満足感につながっているようです。また「おしゃれや美容が楽しくなった」16.6%、「メイクのやり方がわかり、再現できるようになった」16.0%という結果からも、専門的な知識が深まり、より前向きに美容を楽しんでいることがわかりました。

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  • 調査対象

    23~34歳/女性/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県に在住/美容ケアに関心があり、毎月もしくは定期的に(2〜3か月に1回程度)お金を使っている人 

  • 有効回答数

    307件

  • 調査時期

    2026年3月

  • 方法

    インターネット調査

メンタルパフォーマンス(メンパ)とは? コスパ・タイパとの違いや消費トレンドへの影響まで解説

「コスパ」「タイパ」に次ぐ新たな消費トレンド「メンタルパフォーマンス(メンパ)」をご存知でしょうか。これは情報過多による決断疲れを避け、「心の負荷を下げること」を最優先する価値観です。

本記事では、これからのマーケティングにおいて注目したい「メンタルパフォーマンス(メンパ)」の観点から、「選ばせない安心感の提供」や「迷わせないUI/UX設計」など、顧客のメンタル負荷を下げて自社施策の成果を高めるためのアプローチを解説します。

メンタルパフォーマンス(メンパ)とは「心の負荷を下げること」

昨今のマーケティング領域において、日経BPなどのメディアで取り上げられるなど新たに注目を集めている概念が「メンタルパフォーマンス(略称:メンパ)」です。 メンタルパフォーマンスとは、消費行動において「心の負荷を減らすこと」を最優先する考え方 を指します。

この新しい価値観が台頭してきた背景には、現代特有の「情報過多」があります。スマートフォンを開けば無数の商品やサービスがあふれており、消費者は常に「どれを選ぶべきか」という選択を迫られています。

その結果、選択肢が多すぎることによる「決断疲れ」や、選んだ後も「もっと良いものがあったのではないか」と感じてしまう「満足度の低下」が起こりやすくなっているといえます。このような状況下で、「選択のストレス」や「失敗への恐怖」から解放されたいと考える消費者が増えてきました。

  選択に伴うストレスを減らし、いかに「心をすり減らさないか」を考える消費トレンドが、メンタルパフォーマンス なのです。

メンタルパフォーマンス(メンパ)は「コスパ」「タイパ」とどう違う?

メンタルパフォーマンスの概念をより深く理解するために、消費の基準として一般に広まっている「コスパ」や「タイパ」と比較してみましょう。

メンパ 時間やお金よりも、「選択に迷うストレス」や「失敗への不安」を減らすことを優先する。
コスパ 「いかに安く、品質の良いものを手に入れるか」に焦点を当て、費用対効果を重視する。
タイパ 「限られた時間のなかで、いかに成果や満足を得るか」を目的とし、時間対効果を重視する。

まず 「コスパ(コストパフォーマンス)」は、費用対効果を重視する考え方 です。「いかに安く、品質の良いものを手に入れるか」に焦点を当てており、プライベートブランド(PB)商品や格安商品のヒットはこの価値観に支えられています。

次に 「タイパ(タイムパフォーマンス)」は、時間対効果を重視する考え方 です。「限られた時間のなかで、いかに成果や満足を得るか」を目的としており、動画の倍速視聴や短編動画の流行、あるいは家事の時間を削減する時短家電の普及などが代表的な例です。

これらに対し、 「メンパ(メンタルパフォーマンス)」は、時間や費用といった物理的なリソースよりも「心の平穏・安心感」を求める新たな消費スタイル です。たとえ少し価格が高くても、あるいは少し時間がかかったとしても、「自分が迷わなくて済む」「失敗する不安がない」「心がすり減らない」ような選択をします。

メンタルパフォーマンス(メンパ)が注目されている背景

近年、AIが急速に普及し、生活は非常に便利になりました。日々の情報接触時間が増加して選択肢が広がったのは一見便利なように思えますが、「無数の選択肢から選択しなければならない」という状況は消費者の負荷になっている側面もあります。

さらに、最近ではSNSを使うのも当たり前になっています。SNSで流れてくる情報に触れることで、私たちは無意識に「正解」を探して比較することや決断することを繰り返しており、それに疲れを感じている消費者も少なくありません。

こうした 過剰な精神的負荷への反動から、近年は背伸びをせず、自分自身の心地良さを優先する「無理しない」価値観が広まりつつあります。 その結果、物やサービスを選ぶ際に「いかに選ぶストレスがなく、心の平穏を保てるか」が、購買行動を左右するひとつの基準になってきているのです。

メンタルパフォーマンス(メンパ)が消費トレンドに与える影響

メンタルパフォーマンスを重視する消費者の増加は、今後の消費トレンドにどのような影響を与えるのでしょうか。「選択の負荷が少ないことの価値化」「脱タイパ」という重要な2つの視点から解説します。

「選択の負荷が少ない」ということが価値に

1つ目は、 「選ばせないこと」自体が付加価値になる という点です。

これまでは、「豊富なバリエーション」を強みとしてアピールしてきた企業が多いでしょう。しかし、メンパを重視する消費者にとって、多すぎる選択肢はかえって負担になりえます。

具体例として、オイシックス・ラ・大地が提供する「デリOisix」が挙げられます。デリOisixのLPには、数問の質問に答えるだけでおすすめのお惣菜をレコメンドする機能が搭載されています。これにより、ユーザーは献立を「選ぶ」「考える」という煩わしい作業から解放され、心理的負荷を軽減できます。「最適なものを提案してくれる安心感」が、購買につながっている好例といえるでしょう。

脱タイパ―長編コンテンツ・アナログの再評価

2つ目は、 「脱タイパ」や「リアル回帰」の動き です。

これまでタイパ重視やデジタル化の波が加速してきましたが、その反動として、一見非効率に思える「アナログ」や「リアル」な体験が再評価されています。

例えば、タイパを極めているはずの若年層の間で、あえて時間をかけて楽しむ長編映画や長編小説、レコードなどのアナログな体験が再評価される動きも見られます。

これは、 単に時間を節約する(タイパ)ことよりも、どっぷりと作品の世界観に浸り、豊かな感情を味わうという「心理的満足度(メンパ)」を最優先していることの表れ と考えられます。効率だけでは測れない「心の充足感」が、これからのトレンドを牽引していくでしょう。

メンタルパフォーマンス(メンパ)をマーケティング施策へ反映するには

では、企業のマーケティング担当者は、この「メンタルパフォーマンス」という価値観を自社の施策にどう落とし込めばよいのでしょうか。以下の4つのアプローチについて解説します。

  • むやみに選択肢を増やさない
  • ユーザーが迷わないUI/UX設計を行う
  • 「失敗を回避・リカバリーできる安心感」を提示する
  • リアルでの心地良い体験を設計する

むやみに選択肢を増やさない

第一に、 商品やプランの選択肢を絞り込むこと です。

前述の通り、選択肢の多さは必ずしも顧客満足に直結しません。「選べる喜び」も大切ですが、「選ばなくて済む安心感」を提供することも重要です。

例えば、ターゲット層に合わせて「専門家が厳選した3つのプラン」に絞る、あるいは「あなたにはこれが最適です」とキュレーションして提案することで、顧客の決断疲れを防ぎ、スムーズな購買へと導くことができるでしょう。

ユーザーが迷わないUI/UX設計を行う

第二に、 Webサイトやアプリにおいて、直感的に操作できるストレスフリーなデザインを採用すること です。

ユーザーは、目的のページにすぐたどり着けなかったり、入力フォームが複雑すぎたりといった些細なことで心理的負荷を感じ、離脱してしまうことがあります。ユーザーの導線をシンプルにし、迷わせない設計を心掛けましょう。

「失敗を回避・リカバリーできる安心感」を提示する

第三に、 購入前の不安を軽減する情報提供と仕組みづくり です。

メンパを重視する消費者には「失敗したくない」という心理が強く働いています。そのため、メリットだけでなくデメリットも含めた詳しいレビュー、実際の使用シーンが想像できるコンテンツ、そして「万が一合わなければ返品可能」といった充実した保証制度を用意することが効果的です。「失敗しても大丈夫」という安心感が、消費者の背中を後押しします。

リアルでの心地良い体験を設計する

最後に、デジタルやAIによる効率化が進む今だからこそ、 人間ならではの「心地良いリアルな体験」を設計すること です。

メンパの時代では特に、実店舗や対面での接客において「押し売りされない」「急かされない」といった「メンタルを削らない」空間づくりが求められます。顧客のペースに寄り添い、居心地の良さを提供すること。こうした人間的な温かみや安心感のある体験設計が、オンラインにはない実店舗の価値となり、ファン獲得に繋がります。

メンタルパフォーマンス(メンパ)に関するよくある質問

ここでは、メンタルパフォーマンス(メンパ)に関するよくある質問に回答します。

Q.メンパとコスパはどう違う?

  「コスパ」と「メンパ」の違いは、消費において「価格と品質のバランス」と「心の平穏」のどちらを優先するか です。

コスパは、できるだけ低価格で良質なものを手に入れるという費用対効果を重視します。

一方、新たな価値観であるメンパは、多少割高であっても「選択に迷うストレス」や「失敗への不安」を回避し、心がすり減らない安心感を最優先する消費スタイルを指します。

Q.メンパとタイパはどう違う?

  「メンパ」と「タイパ」の違いは、優先する対象が「心の平穏」か「時間効率」か という点にあります。

「メンパ」は、たとえ時間を要してもストレスを感じず、精神的な満足度や安心感を高める選択を重視します。

対照的に「タイパ」は、時短家電や動画の倍速視聴に代表されるように、限られた時間内でいかに効率よく最大の成果や満足感を得るかを目的とする考え方です。

Q.メンパ時代のマーケティング戦略に求められることとは?

メンパが重視される時代において、マーケティングではユーザーの精神的負荷を下げる施策の重要性が高まっているといえます。たとえば、以下のような施策が考えられます。

  • 選択肢を限定する
  • ユーザーが迷わないUI/UX設計
  • 詳細なレビューや返品制度(失敗を避けるための対応)
  • リアルでの心地良い体験の設計

まとめ

メンタルパフォーマンス(メンパ)とは、情報過多の現代において「心の負担を減らすこと」を最優先する新たな消費トレンドです。コスパやタイパと異なり、顧客は「選ばない安心感」や「失敗しない保証」に価値を見出しています。

メンパを重視する現代におけるマーケティングでは、選択肢の最適化やストレスフリーなUI/UX、安心できる接客体験を通じて顧客の「心」に寄り添うことが求められます。ユーザーのメンタル負荷を下げる施策が、これからの時代を勝ち抜く武器となるでしょう。

とはいえ、メンタルパフォーマンス(メンパ)を意識しすぎるあまり選択肢を減らしすぎると、新しい発見が減り、機会損失につながる恐れもあります。過剰な最適化に気をつけつつ、心の負荷を適度に軽くするバランス感覚が大切といえます。

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Z世代社会人の映画事情は? 映画館に求めることや作品選び、情報収集の実態を調査

近年、動画配信サービスの普及などを背景に、若年層を中心に映画鑑賞のスタイルは多様化しています。そのような状況でも映画館へ足を運ぶ若者は、どのように映画の情報収集を行い、何を目的に映画館へ行っているのでしょうか。

今回は、3カ月に1回以上映画館へ行く23~29歳のZ世代社会人を対象に調査を実施。調査の結果、Z世代社会人は洋画よりも邦画を好み、気になる映画については映画館で流れる予告編のほか、YouTubeやInstagram、XなどのSNSで情報収集をしていることがわかりました。このほか、映画館に行く目的や信頼しているおすすめ情報源などについても解説します。

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1,映画の鑑賞料金は妥当? 高い?

Z世代社会人は、映画の鑑賞料金をどのようにとらえているのか聞きました。結果としては多くの人が料金に納得していましたが、特に女性で「高い」と感じている人も一定数いました。

Q.映画館の鑑賞料金についてどう感じますか?

Q10_映画館の鑑賞料金についてどう感じますか?

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画館の鑑賞料金については、「やや高いと感じるが、映画館へ行く判断にはあまり影響しない」45.2%が大半を占めました。次いで多かったのが「妥当である」31.9%で、これらを合わせると約8割の人が映画の鑑賞料金にある程度納得していることになります。

一方、男女別で観ると、女性の「高いと感じ、映画館へ行くか少しためらうことがある」25.5%の割合が男性より14ポイント高くなっており、割引施策の訴求余地があると考えられます。

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2,映画館には誰と行く?

映画館には友人と行く人が多い一方、1人で行く人も目立ちました。その理由についても考察しています。

Q.映画館には誰と行くことが多いですか?(複数選択)

Q11_映画館には誰と行くことが多いですか?(複数選択)

映画館には、「友人」45.5%と行く人が多数派でした。映画館での映画鑑賞には、「誰かと一緒に観たくなる作品・体験」が求められていると考えられます。

次いで多かったのが「1人で行くことが多い」38.2%です。友達と一緒に映画館へ行く人も多い一方、1人で映画に没頭したい人も多いようです。

男女別に見てみると、「母親」の回答が、男性で6.8%であるのに対し女性で15.7%であり、倍近い数値となっています。女性は母親とより仲が良く、一緒に出かける機会も多いようです。このような層には、幅広い世代が楽しめる映画が刺さりやすいでしょう。

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3,映画館に行く目的、メインは「趣味」だが男女で差

映画館に行く目的としては、多くの人が「趣味」を挙げました。目的は男女で差が見られ、男性は気分転換、女性は推し活のために行く人も目立ちました。

Q.映画館にはどのような目的で行くことが多いですか?(5つまで選択可)

Q14_映画館にはどのような目的で行くことが多いですか?(3つまで選択可)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画館に行く目的として最多だったのは「趣味として映画を楽しむため」41.2%でした。多くの人が、純粋に趣味として映画を楽しむために映画館へ行っているようです。

男女別に見ると、「気分転換のため」という回答が、女性より男性のほうが8.2ポイント高くなっています。男性のほうが、リフレッシュのためによりライトに映画館へ足を運ぶ人が多いといえます。

一方、「推し活のため」という回答は、男性より女性のほうが12.8ポイント上回っており、本調査では女性のほうが推し活目的で映画館を利用する傾向が見られました。

Q.映画館に求めることは何ですか?(3つまで選択可)

Q15_映画館に求めることは何ですか?(3つまで選択可)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画館に求めることとしては、「料金の安さ」27.9%が最多でした。定期的に映画館へ行くからこそ、リーズナブルな料金で映画を観たいと思うのでしょう。多くの映画館で実施しているレイトショーなどの各種割引施策は、料金の安さを求める多くの映画ファンのニーズを満たしていると考えられます。

次いで、「上映作品が充実していること」26.9%、「アクセスの良さ」24.3%が続きました。映画館へ足を運んでもらうには、「観たい映画があり、簡単に行くことができる」という状況をつくることが重要であるといえます。

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4,観に行く映画はどう決める?

Z世代社会人はどのような映画を好み、どのように映画の情報収集をしているのか聞きました。その結果、洋画と邦画では邦画が人気で、情報収集の方法としては映画館の予告編のほかYouTubeやInstagram、XなどのSNSが挙げられました。公式情報以外の情報源の中では、友人からの情報を信頼している人が多いようです。

Q.洋画と邦画、どちらを観ることが多いですか?(複数選択)

邦画アニメ:鬼滅の刃、名探偵コナンなど
洋画アニメ:ピクサーズ、ディズニーなど

Q12_洋画と邦画、どちらを観ることが多いですか?(複数選択)邦画アニメ:鬼滅の刃、名探偵コナンなど洋画アニメ:ピクサーズ、ディズニーなど

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

洋画と邦画では、実写・アニメにかかわらず邦画を観る人のほうが多いという結果になりました。特に女性で邦画(実写)の支持が68.0%と男性に比べ高くなっています。

一方、男性は洋画(実写)を観る割合が52.0%と、女性より12.8ポイント高い結果に。全体傾向としては洋画離れが進みつつも、実写映画においては男性からの洋画の支持もまだ強いようです。

Q.気になる映画の情報について、どこで知ることが多いですか?(複数選択)

Q18_気になる映画の情報について、どこで知ることが多いですか?(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画の情報源については、「映画館で流れる予告編」29.6%が最多でした。予告編は映画館へ行けばほぼ必ず観るものなので、やはり情報源にする人が多いのだと考えられます。

次いで「YouTube」26.9%、「X」25.6%と続きました。次の見出し「公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源は誰ですか?」でも登場するように、映画紹介系のYouTuberやSNSの一般ユーザーの投稿を情報源として信頼している人が多いことと関連しているのでしょう。

Q.公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源は誰ですか?(3つまで選択可)

Q20_公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源は誰ですか?(3つまで選択可)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源として最も多くの支持を集めたのは「友人」22.3%が最多でした。一方で、「特にない」も22.3%と同率で、非公式なおすすめ情報源を特に持たない人も一定数いることがわかります。

その他、「SNSの一般ユーザーの投稿」20.3%、「クチコミサイトの一般ユーザーのレビュー」21.6%、「映画紹介系のYouTuber」19.6%も支持を集めていました。SNS・クチコミサイトともに、一般ユーザーの発信はリアルでフラットな意見に触れられるため、信頼する人が多いのかもしれません。映画紹介系のYouTuberは、映画に特化したレビュワーの意見をある程度尺の長い動画で聞くことによって、納得感が生まれやすいのだと考えられます。

Q.映画館で観る作品を決める際、重視する要素は何ですか?(複数選択)

Q21_映画館で観る作品を決める際、重視する要素は何ですか?(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画館で観る作品を決める際に重視する要素としては、「ストーリーのおもしろさ」33.6%が最多でした。映画館へ観に来てもらうためには、ストーリーのおもしろさを伝える工夫が必要であるといえます。

そのほかは、「映画のジャンル」25.3%、「予告編の印象」23.9%と続きました。

\映画館へ行く決め手になった情報源についてもチェック!/

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5,7割以上のZ世代社会人が映画の感想をSNSや友人にシェア

前章では、Z世代社会人がSNSで映画の情報を収集し、SNSの一般ユーザーのクチコミを信頼しているという結果を紹介しました。そこで、本人たちも映画の感想をSNSに投稿するのか聞いたところ、7割以上がSNSや友人にシェアすることがわかりました。

Q.映画鑑賞後、SNSに感想や写真を投稿しますか?

Q24_映画鑑賞後、SNSや友人に感想をシェアしますか?(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画鑑賞後、7割以上のZ世代社会人が、SNS投稿や友人との会話など何らかの形で感想を共有していることがわかりました。特にInstagramのストーリーズやフィードに投稿する人が目立ちます。

その他、「友人に直接話す」20.3%も比較的多くの人が行っているようです。前述したように、公式情報以外で信頼している映画のおすすめ情報源として最も多くの人が「友人」を挙げていることから、この結果は見逃せないでしょう。映画を観てよかったと思えばそれを友人に話し、友人が同じ映画を観る、という流れが生まれると考えられます。

\Z世代がSNSに投稿したくなる映画についてもチェック!/

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6,映画のチケット以外にお金をかけるものは?

映画館での映画鑑賞には、飲み物や食べ物などの消費が伴います。映画館でのチケット以外の消費について質問した結果、多くが飲み物にお金をかけていることがわかりました。また、1人のときと誰かと一緒のときで、消費行動に若干の変化が見られました。

Q.映画館に行くとき、映画のチケット以外では何にお金をかけますか?(複数選択)

Q26_映画館に行くとき、映画のチケット以外では何にお金をかけますか?(複数選択)

(n=301)

映画館に行くとき、映画のチケット以外でお金をかけるものは、1人のときでも誰かと一緒のときでも「飲み物」が最多でした。

1人のときは、「パンフレット」20.3%や「グッズ」21.9%を購入する人がやや増える傾向です。1人のときのほうがパンフレットを読み込んで映画の世界に浸ったり、グッズをじっくり選んだりしやすいからかもしれません。

一方、誰かと一緒のときは「ポップコーンなどのフード・軽食」41.5%が微増します。誰かと一緒だとポップコーンなどをシェアしやすいほか、エンタメ的に楽しむ要素が強くなるからだと考えられます。

Q.映画館の料金を抑えるために、普段よく利用するものを教えてください(複数選択)

Q28_映画館の料金を抑えるために、普段よく利用するものを教えてください(複数選択)

(n=301 内訳:女性 n=153、男性 n=148)

映画館の料金を抑えるためによく利用するものとして最も多く挙げられたのは「映画の日・サービスデー」34.9%でした。多くの映画館で実施しており、実施日に行くだけと簡単なので、多くの人が利用しているのでしょう。

男女別に観てみると、特に女性で「映画の日・サービスデー」41.2%、「レイトショー料金」23.5%、「クレジットカード・携帯会社などの優待」24.2%を利用している人が目立ちました。女性のほうがより節約意識が高く、各種割引を上手に活用しているのかもしれません。

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  • 調査対象

    23~29歳/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/3カ月に1回以上映画館で映画を観る

  • 有効回答数

    301件

  • 調査時期

    2026年3月

  • 方法

    インターネット調査

Z世代は“なんとなく贈らない”。~ギフト消費から見える人間関係の変化~|感情が動くマーケティング

ギフトは、単なる“贈り物”ではなく、人との関係性を映し出す行為でもあります。
今回、18~29歳のZ世代社会人を対象に行った調査からは、ギフトが「誰にでも同じように贈るもの」ではなく、関係性に応じて発生し、慎重に選ばれる行動であることが見えてきました。

「プレゼント」と「ギフト」は何が違うのか

まず、「プレゼント」と「ギフト」は何が違うのでしょうか。
明確な定義があるわけではありませんが、プレゼントが“物を渡す行為”そのものを指すのに対し、ギフトはそこに“意味や意図”が含まれる言葉として使われることが多いように感じます。

今回の調査結果を見ると、Z世代社会人にとってのギフトはまさに、相手との関係性の中で成り立つコミュニケーションとして捉えられているようです。

働き方改革やリモートワークの浸透により、社内の人間関係は以前よりもフラットになり、バレンタインのような慣習的なやり取りも“虚礼”として見直される動きが広がっています。

これまで“当たり前”とされていた贈り物の文化が揺らぐ中で、人は誰に、どんなときに、どんな想いでギフトを贈るのか。

今回の調査を見ていくと、令和における人間関係のあり方そのものが浮かび上がってきます。

 

ギフトは“誰にでも贈るもの”ではない

では実際に、Z世代は誰にギフトを贈っているのでしょうか。

今回の調査でまず見えてきたのは、ギフトが“誰に対してでも行われるものではない”という点でした。

Q.以下のそれぞれの方に、1年間でギフトを贈る回数をお答えください。(単一回答)

以下のそれぞれの方に、1年間でギフトを贈る回数をお答えください。(単一回答)

n:304

親や恋人といった関係性の近い相手には、年に複数回ギフトが贈られている一方で、職場の同僚や取引先に対しては「贈らない」という回答が最も多くなっています。

たとえば「この人にはギフトを贈らない」と回答した割合は、

以下のそれぞれの方に、1年間でギフトを贈る回数をお答えください。
(単一回答)

n:304

  • 職場の同僚:45.4%
  • 職場の先輩・後輩:48.0%
  • 職場の取引先:60.2%

となっており、仕事上の関係よりも、私的で近い関係のほうがギフトが発生しやすいことがわかります。

つまりギフトは、すべての関係性において均一に行われるものではなく、関係性の深さによって発生するかどうかが決まる行動になっているのです。

 

ギフトは“イベント中心”だが、日常の気持ちもきっかけになる

Q.あなたが誰かにギフトを贈るタイミングをお答えください。(複数回答可)

あなたが誰かにギフトを贈るタイミングをお答えください。(複数回答可)n:304

では、若手社会人はどんなタイミングでギフトを贈っているのでしょうか。調査では、贈るタイミングとして多かったのは、

  • 誕生日:54.6%
  • 母の日:49.0%
  • 父の日:40.1%
  • バレンタイン:38.2%
  • クリスマス:29.6%

など、まずは定番イベントでした。

一方で、

  • 感謝の気持ちを表すとき:24.3%
  • 差し入れ:17.8%
  • 何かを頑張った・成し遂げたとき:10.2%

という回答も見られ、イベント以外の場面でもギフトが生まれていることがわかります。
つまり、若手社会人のギフトはイベントを軸としつつも、感謝や気遣いといった日常の感情をきっかけに発生することもある、というのが実態に近いのではないでしょうか。

 

だからこそ、“なんとなく”ができない

では、なぜここまで慎重なのでしょうか。

その理由のひとつが、ギフトの「失敗経験」にあります。

Q.だれかにギフトを贈ったとき、失敗したと感じた経験はありますか?(単一回答)

だれかにギフトを贈ったとき、失敗したと感じた経験はありますか?(単一回答)

n:304

調査では、52.3%が「ギフトを贈って失敗したと感じた経験がある」回答しました。

「相手の好みに合わなかった」
「すでに持っていた」
「使ってもらえなかった」

こうした声から見えてくるのは、
“
気持ちだけでは成立しない”難しさです。

だからこそ、ギフトは
“
贈るならちゃんと選ばないといけない”行動になっているのです。

 

選び方はかなり現実的

Q.ギフトを選ぶ際に最も重視していることをお答えください。(単一回答)

ギフトを選ぶ際に最も重視していることをお答えください。

n:304

その結果、ギフト選びはかなり現実的なものになっています。最も重視されているのは「相手の好み・趣味」です。

また、重視する項目としては

  • 相手の好み・趣味:57.9%
  • 価格・予算感:43.1%
  • 使いやすさ・実用性:39.1%

が上位となっており、ギフト選びは感覚だけでなく、予算や実用性も踏まえた現実的な判断で行われていることがわかります。

Q.ギフトを探す際の方法・手段として当てはまるものをすべてお答えください。(複数回答可)

ギフトの購入場所として当てはまるものをすべてお答えください。(複数回答可)

n:304

情報収集の面では、

  • Webで相手が好きそうなものを探す:53.0%
  • Webでレビューがいいものを探す:32.0%
  • Instagramで探す:27.3%
  • 実店舗を見にいく:30.6%

が上位でした。

Q.ギフトの購入場所として当てはまるものをすべてお答えください。(複数回答可)

 ギフトを探す際の方法・手段として当てはまるものをすべてお答えください。(複数回答可)

n:304

一方、実際の購入場所では

  • ショッピングモール・商業施設:62.1%
  • 百貨店:41.1%
  • 路面店:24.3%

が上位で、総合ECモール22.7%を上回っています。
つまりZ世代社会人のギフト選びは、WebやSNSで情報を集めつつ、最後は実店舗で確認して購入するという、かなり慎重なプロセスをたどっているようです。

 

ギフトは“共有される体験”にもなっている

Q.ギフトを贈るとき、SNSに載せること(写真映えすること)を意識していますか?(単一回答)

ギフトを贈るとき、SNSに載せること(写真映えすること)を意識していますか?

n:304

さらに、ギフトとSNSの関係も見逃せません。

ギフトを贈る際には、SNSでの見え方を意識する人が多く、

  • 意識している:22.0%
  • やや意識している:31.9%

という結果に。

Q.誰かにギフトをもらったときに、SNSに投稿したことはありますか?(単一回答)

Q.誰かにギフトをもらったときに、SNSに投稿したことはありますか?(単一回答)

n:304

実際に、もらったギフトを投稿した経験がある人も49.0%と約半数にのぼっています。

ギフトはもはや、贈る・受け取るという二者間の行為にとどまらず、
第三者にも共有される体験として広がりつつあります。

 

~まとめ~

今回の調査から見えてきたのは、
ギフトが単なる贈り物ではなく、関係性そのものを映し出す行動であるということです。ギフトは誰にでも贈るわけではなく、関係性に応じて発生し、相手のことを考えながら慎重に選ばれる。

また、イベントが大きなきっかけである一方、感謝や気遣いといった日常の感情も、ギフトを生む理由になっています。

人間関係がフラットになった今、ギフトは“当たり前に贈るもの”ではなく、相手との関係性を表す特別な行為になっている。だからこそ、贈るときには慎重さや気持ちの込め方がより重視されているのかもしれません。

 

  • 調査対象

    18歳~29歳/男性145名 女性156名/正社員・公務員・団体職員

  • 有効回答数

    304名

  • 調査時期

    2026年2月25日~3月1日

  • 方法

    インターネット調査

大学生の国内旅行の実態 いつ行く? 旅行計画の立て方や情報収集の方法、旅行先で重視するポイントを調査

旅行のひとときは、絶景やグルメ、非日常的な体験を通じて、友人との思い出作りにもつながる貴重な機会です。大学生は長期休暇があるため時間の自由度が高く、計画を立てやすいことから、国内旅行の主要なターゲットの一つでしょう。

今回の調査では「大学生の国内旅行」をテーマに、旅行に行く時期やタイミングを徹底調査! 旅行先の選び方や予算、重視しているポイントなどについても詳しく分析しました。

\全体の調査結果や解説はこちらから無料でダウンロードいただけます/

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1,約6割の大学生が年間1〜3回の国内旅行へ。プライベート目的が7割超え

Q.直近1年間で行った国内旅行のカテゴリーを教えてください。【複数回答】

Q.直近1年間で行った国内旅行のカテゴリーを教えてください。【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

直近1年間で行った国内旅行は、「プライベート」72.1%が大半を占める結果となりました。続いて、「趣味・推し活のため」30.2%「ライブ・フェスなど」24.4%に票が集まり、趣味や娯楽を目的とした旅行も上位に入っています。

男女別に見ると、男性は「インターン・就活関連」18.9%、「ゼミの合宿」18.2%、「大学のイベントや研修」16.9%の回答率が女性の回答率よりも高い傾向。女性は「趣味・推し活のため」32.5%や「ライブ・フェスなど」27.5%の回答も目立ちました。

 

Q.直近1年間に行った国内旅行の合計回数を教えてください。

Q.直近1年間に行った国内旅行の合計回数を教えてください。

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

直近1年間に行った国内旅行の合計回数は、「2回」22.4% と「3回」22.7%がボリュームゾーンです。全体的に、旅行の頻度は分散されていますが、 約6割の大学生が年間で1〜3回の旅行をしている ことがわかりました。また、男女別に見ると、男性の方が国内旅行に行く回数がより多い傾向で【直近1年間で4回以上国内旅行に行った人】が男性は約半数、女性は約4割でした。

 

Q.直近1年間で行った国内旅行の1回あたりの平均宿泊数を教えてください。

Q.直近1年間で行った国内旅行の1回あたりの平均宿泊数を教えてください。

(n=308)

国内旅行の1回あたりの平均宿泊数は、「1泊」40.6%、「2泊」39.0%が中心で、 1~2泊が全体の約8割 を占めています。続いて「3泊」は13.6%で、4泊以上になると回答率が急激に減少し、いずれもごくわずかの人数にとどまりました。

 

Q.国内旅行は、平日と休日(土日祝)のどちらで旅行に行くことが多いですか?

Q.国内旅行は、平日と休日(土日祝)のどちらで旅行に行くことが多いですか?

(n=308)

国内旅行に行く日に関しては「平日」43.5%が最多となり、 大学生の約4割が、平日に旅行をすることが多い とわかりました。

男女ともに「平日の方が多い」が約4割で最多ですが、男性は「休日の方が多い」と答えた人も多く、女性よりも回答率が高くなりました(男性38.5%、女性28.1%)。対して女性は「平日・休日どちらも同じぐらい」の回答率が男性よりも上回りました(女性27.5%、男性18.9%)。女性は、平日・休日も含めてより柔軟にスケジュールを調整している人が一定数いるようです。

\旅行に行く月は? 夏休みなど長期休暇との関連性を深掘り!/

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2,男性は「一人旅派」が半数! 旅行先選びで重視するポイントは男女差も

Q.国内旅行の主な目的を教えてください。【複数回答/3つまで】

Q.国内旅行の主な目的を教えてください。【複数回答/3つまで】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行の主な目的は、1位「温泉」29.6%、2位「美食巡り」23.1%、3位「推し活」19.5%の順でした。約3割がリラックス志向で癒しを求める人が多いものの、食やエンタメ、アクティビティなど、さまざまな目的に分散しているのが特徴です。

男女別で見ると、男性は「スポーツ観戦」14.9%が女性の回答数よりも大きく差が出ました。また、女性は「美食巡り」「推し活」「ライブ・フェス」「テーマパーク」「カフェ巡り」などの回答率が、男性よりも上回りました。

 

Q.国内旅行にはどのような関係性の人と行くことが多いですか?【複数回答】

Q.国内旅行にはどのような関係性の人と行くことが多いですか?【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

旅行に誰と行くかについての個別回答では、1位「一人旅」40.6%、2位「【二人旅】大学の同性の友人」27.9%、3位「【グループ旅】大学の同性の友人」20.8%の順でした。その他は「家族」と答える人が見受けられました。男女別で見ると、男性は「一人旅」が約半数。一方で、女性は同性の友人と旅行を楽しむ人が最多で(33.1%)、「一人旅」31.9%も僅差で続きました。

全体の回答率をもとに旅行形態の内訳を算出すると、「二人旅」42.0%、「グループ旅」34.0%、「一人旅」24.0%の順でした。

 

Q.国内旅行の主な移動手段は何ですか?【複数回答】

Q.国内旅行の主な移動手段は何ですか?【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行の主な移動手段は、1位「新幹線」59.1%、僅差で2位が「電車」57.1%となり、鉄道利用が上位を占めました。続いて、3位「飛行機」37.3%、4位「バス」26.3%、5位「自家用車」22.1%の順になりました。男性は「バス」29.1%や「レンタカー」22.3%の利用割合が、女性よりも少し上回っています。

 

Q.国内旅行で利用することの多い宿泊形態を選んでください。【複数回答】

Q.国内旅行で利用することの多い宿泊形態を選んでください。【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行で利用頻度の高い宿泊形態は、1位「ビジネスホテル」59.4%が圧倒的多数を占めました。約6割の人がビジネスホテルを選択しており、立地やコスパの良さが重視されているようです。次いで「旅館」31.5%、「リゾートホテル」25.7%と続きました。男女ともに1位は「ビジネスホテル」ですが、男性は「カプセルホテル」15.5%や「民泊」12.2%も、女性の回答率の倍になりました。

 

Q.国内旅行先を選ぶ際に重視していることを教えてください。【複数回答/5つまで】

Q.国内旅行先を選ぶ際に重視していることを教えてください。【複数回答/5つまで】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行先を選ぶ際に重視していることは、1位「価格・コスパの良さ」50.0%が最多に。大学生の収入源はある程度限られているため、価格を抑えつつ満足感を得たいというニーズがうかがえます。続いて、2位「現地のグルメ」42.2%、3位「観光スポットの充実度」34.7%となりました。

男性は「コスパ」51.4%が最も重要のようですが、女性は「現地のグルメ」50.6%が最も多くなり、旅行先で「グルメ」を満喫したいと考えている人が多いようです。

 

Q.これまでに行ったことのある旅行先を教えてください。【複数回答】

Q.これまでに行ったことのある旅行先を教えてください。【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

これまでに訪れた国内旅行先は、1位「近畿」62.0%、2位「首都圏」61.0%、3位「九州」45.8%の順でした。 上位層は、大型テーマパークや観光スポット、グルメなどさまざまな要素が影響していると考えられます。男女別で見ると、男性は「関東(茨城県、栃木県、群馬県)」42.6%「四国」29.1%の回答率が女性よりも高い傾向。女性は「近畿」65.0%が最多で、男性よりも多くなっています。

\男女別の国内旅行先人気ランキング&人気の観光スポットも徹底調査!/

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3,旅行の情報源は「SNS」が6割、旅行先を選ぶキーワードは?

Q.国内旅行先を選ぶ際のキーワードを教えてください。【複数回答/3つまで】

Q.国内旅行先を選ぶ際のキーワードを教えてください。【複数回答/3つまで】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

旅行先を選ぶ際のキーワードは、1位「食事・グルメ」32.1%、2位「思い出づくり」26.0%、3位「癒し・リフレッシュ」20.1%でした。男女ともに「食事・グルメ」が最多になり、女性は約4割の回答が集中しています。先述の旅行の目的では、1位「温泉」2位「美食巡り」でしたが、行先選びにおいては「グルメ」が重要な要素のようです。女性は「食事・グルメ」38.1%、「思い出づくり」36.3%、「癒し・リフレッシュ」23.8%が男性の回答率より高いのが特徴。「食事・グルメ」が最多で、ポイントになるようです。

 

Q.国内旅行の計画はいつ頃から立て始めますか?

Q.国内旅行の計画はいつ頃から立て始めますか?

(n=308)

旅行の計画は、動き出すタイミングで3段階に分かれる傾向です。

【1~2か月前】に、「行先・誰と行くか・日程・宿泊先」など、旅行の基本的な要素を決めます。【2、3週間前~1か月前】に、「予算・観光スポット」の具体的な検討が進みます。【1週間前】までに、「食事・持ち物準備・買い出し」など、細かい準備へ。

大学生の場合、旅行の計画は学業やサークル、アルバイトなどのスケジュールに合わせる必要があるため、早めに日程と同行者を決める傾向が見られます。その後、行きたい観光スポットや予算と照らし合わせて具体的なプランを検討し、直前に荷物の準備や旅行中の食事について調整していることがわかりました。

 

Q.国内旅行の計画をたてる際、参考にしている情報源を教えてください。【複数回答】

Q.国内旅行の計画をたてる際、参考にしている情報源を教えてください。【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行の計画を立てる際、参考にしている情報源は「SNS」61.7%で大多数を占めました。特に女性の回答率は約7割にも及び、SNSのトレンドや口コミを重視していることがわかります。

続いて「オンライン旅行サイト」29.6%、「地方の観光サイト」21.1%の順でした。男性はSNSに加えて「地方の観光サイト」28.4%や「テレビCM」18.9%、「ニュースサイト」16.9%、「鉄道会社のWebサイト」15.5%が女性の回答率よりも高く、公式情報なども含めてメディアを幅広く活用しています。

\SNSで具体的に見ている投稿は? 男女の差が明らかに/

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4,旅行の費用は「アルバイト代」が中心。大学の授業との調整は?

Q.国内旅行の費用は、主にどこから支払うことが多いですか?【複数回答】

Q.国内旅行の費用は、主にどこから支払うことが多いですか?【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行の資金源は、 「アルバイト代」71.8%が圧倒的多数派 です。次いで「貯金」44.5%、「お小遣い」31.8%と続きました。

男女別に見ると、男性は「貯金」52.0%の割合が高いほか、「親からの臨時援助」21.6%や「仕送り」17.6%など、外部からのサポートに頼る傾向も女性より高くなっています。一方、女性は「アルバイト代」が78.1%と突出しており、約8割が自ら稼いだお金を旅行に充てていることがわかりました。

 

Q.国内旅行をする上で、お金をかけたいカテゴリーを教えてください。【複数回答】

Q.国内旅行をする上で、お金をかけたいカテゴリーを教えてください。【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行でお金をかけたいカテゴリーは、1位「食事」55.8%、2位「食べ歩き」42.2%でした。旅行先を選ぶ際のキーワードでも「グルメ」が1位でしたが、お金のかけどころでも「食」へのニーズの高さが裏付けされました。

男女別に見ると、男性は「交通・移動手段」の割合が女性より高く、移動方法を重視する人もいるようです。一方で女性は「食べ歩き」47.5%や「宿泊先」34.4%が高く、グルメや宿泊などを中心に旅行の体験面を充実させる傾向が見られます。

 

Q.国内旅行を決める上で、大学の授業やスケジュールはどのぐらい配慮していますか?

Q.国内旅行を決める上で、大学の授業やスケジュールはどのぐらい配慮していますか?

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

国内旅行を決める上で、大学の授業やスケジュールへの配慮は、「ある程度配慮する」37.7%、僅差で「とても配慮する」37.3%が並びました。二つを合わせた【配慮する派】は約8割に達し、多くの学生が学業に配慮して旅行計画を立てることがわかりました。

特に、男性は「とても配慮する」44.6%が高く、大学のスケジュールを気にしているようです。女性は「ある程度配慮する」43.8%が最多になり、学業を考慮しつつもスケジュールを調整して旅行をしようとするスタンスが少し見受けられました。

 

Q.授業期間に旅行を計画する場合、どのように対応することが多いですか?【複数回答】   
      ※春休み・夏休み・GW・年末年始などの長期休暇以外

Q.授業期間に旅行を計画する場合、どのように対応することが多いですか?※春休み・夏休み・GW・年末年始などの長期休暇以外【複数回答】

(n=308 内訳:【男性】n=148、【女性】n=160)

授業期間に旅行を計画する場合の対応方法は「授業がある日を避けて計画する」36.0%、「欠席する」23.1%、「事前に課題やレポートで対応する」14.9%の順でした。男性は「事前に課題やレポートで対応する」18.2%、「友人にノートや授業内容を共有してもらう」18.9%、「オンラインで授業を受ける」16.9%など、代替手段をとる割合が女性より高く、授業の補填に向けて行動をとる人も一定数いるようです。

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  • 調査対象

    18~23歳/男女/未婚/大学生、短大・大学校など/直近1年間でプライベートで国内旅行に行った人(一人旅や友人との宿泊を伴う旅行)

  • 有効回答数

    308件

  • 調査時期

    2026年2月

  • 方法

    インターネット調査 
    ※四捨五入の関係で、合計が100.0%ちょうどにならない場合があります。

企業ブランディングとは?進め方や成功事例を紹介

企業ブランディングとは、顧客や求職者、そして社会全体から「あの会社なら信頼できる」「あの会社で働きたい」と選ばれ続けるための土台づくりのことです。

「自社の商品やサービスは優れているはずなのに、価格競争に巻き込まれてしまう」 「採用活動を行っても、自社の魅力が求職者にうまく伝わらず、求める人材が集まらない」……。

現代のビジネス環境において、こうした悩みを抱える企業は少なくありません。商品やサービスの機能だけで他社と差別化することが難しくなった今、企業そのものの価値や魅力を高める「企業ブランディング」に注目が集まっています。

本記事では、企業ブランディングの基礎的な意味や商品ブランディングとの違いをはじめ、いま企業ブランディングが求められている背景、具体的なメリット、そして実践するためのステップまでを網羅的に解説します。実際の成功事例も交えながらお伝えしますので、自社の価値を再定義し、長く愛される企業へと成長させるためのヒントとしてご活用ください。

もくじ[非表示]

企業ブランディングとは?

「企業ブランディング」という言葉を耳にしたことはあっても、「具体的に何をすることなのか?」と問われると、曖昧に感じてしまうかもしれません。まずは、「企業ブランディング」の定義と、よく混同されがちな「商品ブランディング」との違いについて整理していきましょう。

企業ブランディングの定義

企業ブランディングとは、  「自社がどのような価値を提供する会社なのか」を明確にし、独自のイメージ(ブランド)を築き上げる活動 のことです。

「ブランディング」と聞くと、会社のロゴマークを新しくしたり、洗練されたWebサイトをつくったりすることをイメージする方が多いかもしれません。しかし、それらはあくまでも手段に過ぎません。企業ブランディングの本質は、企業の「人柄」や「信念」を可視化し、時間をかけて周囲からの信頼を育てることにあります。

たとえば、「あの会社が言うことなら間違いない」「あの会社が新しい事業を始めるなら応援したい」と周囲から思ってもらえる状態をつくること。顧客だけでなく、働く社員、取引先、投資家、そして地域社会といったあらゆる関係者(ステークホルダー)に対して、「自社ならではの価値」を長期的に伝え、強固な絆を育んでいくことが企業ブランディングの目的です。

企業ブランディングと商品ブランディングの違い

商品ブランディングが「いかにその商品を魅力的に見せて買ってもらうか」という販売促進の側面が強いのに対し、企業ブランディングは「いかにその企業自体を信頼してもらうか」という経営基盤の強化に関わってきます。

企業ブランディング 商品ブランディング
対象 企業そのもの 個別の商品やサービス
主な目的 企業に対する長期的な信頼感や共感の醸成 競合商品との差別化、指名買いの促進
影響を与える相手 顧客、取引先、株主・投資家、求職者、自社の社員、地域社会など その商品を購入・利用するターゲット層
期待できる効果 企業の社会的イメージの向上、採用力の強化、資金調達、社員のモチベーション向上、売上向上など 売上の増加、市場シェアの拡大、価格競争からの脱却など

このように、企業ブランディングと商品ブランディングでは、目的や影響を及ぼす範囲が異なります。

企業ブランディングが必要とされる背景

なぜ、多くの企業が「企業ブランディング」に注力しているのでしょうか。それは、時代の変化とともに従来のビジネスモデルや経営手法だけでは、企業の成長を維持することが難しくなってきたからです。

ここでは、現代の経営において企業ブランディングが必要とされる背景について解説します。

売上と信頼度の関係

自社のブランドを磨き上げることは、企業に対する信頼を積み上げることであり、売上の向上と安定につながります。

たとえば、BtoBの新規営業において「名前も知らない会社」と「業界内で信頼されている会社」とでは、提案に対するお客さまの安心感が大きく異なるでしょう。  信頼がすでに確立されていれば、初めての商談でも「この会社の提案なら話を聞いてみよう」と前向きに受け取ってもらいやすく、結果として成約しやすくなります。 

また、企業そのものに好感を寄せてくれるファンが増えれば、リピート利用も増えます。「少し高くても、安心できるこの会社から買いたい」という顧客心理を育むことで、利益を削るような過度な値引きに頼る必要が少なくなるのです。

他企業との差別化の難しさ

他企業との差別化が難しくなっている時代においても、企業ブランディングは重要です。

近年はインターネットやSNSが広く普及し、AI技術も急速に発展しています。これにより、ユーザーは無数の選択肢の中から商品やサービスを比較・検討できるようになりました。競合が無数に存在する現代は、価格や機能性だけでずっと勝ち続けることが非常に困難な時代になっているといえます。

こうした状況から抜け出すための鍵となるのが、企業ブランディングです。  企業の姿勢に共感してもらうことで、価格競争で消耗しなくてもユーザーから選ばれやすくなる のです。

採用施策への影響

採用活動において、企業ブランディングを行い「企業の魅力やビジョン」を打ち出すことが、近年より重要になっています。

少子高齢化に伴う人手不足が続く中、多くの企業が採用に課題を抱えています。特にIT業界をはじめとする人材獲得競争が激しい業界では、給与や福利厚生を提示するだけといった従来型の採用手法が通用しづらくなっているためです。

そこで力を発揮するのが、明確なブランド価値です。  「この会社なら自分が成長できそう」「この企業の目指す未来に貢献したい」と思わせるビジョンは、優秀な人材の心をひきつける要素となる でしょう。

また、自社のリアルな働き方や大切にしている価値観を日頃から発信しておくことで、応募してくる候補者との価値観のズレを事前に防ぐことができます。

企業ブランディングを行うメリット4つ

ここからは、実際に企業ブランディングに取り組むことで、経営にどのようなメリットがもたらされるのかを解説します。

社会から好意的に受け入れられやすくなる

企業ブランディングを通じて  「世の中を良くしようと取り組んでいる会社だ」という認識が広がれば、企業は社会全体から好意的に受け入れられ、長期的に応援してもらえるようになる でしょう。

その背景として、現代の市場は企業に対して「この会社は社会にとってどんないいことをしているのか」「何のために存在しているのか」という存在意義や社会的役割を、よりシビアに見るようになってきています。

だからこそ、「自社が目指す社会の姿」や「譲れない価値観」を世の中に正しく発信し、それを浸透させていくことが重要なのです。

取引先との関係構築に役立つ

企業ブランディングは、仕入れ先や協業先といった取引先との関係構築においても、強力な武器となりえます。

「自社の理念を大切にし、誠実な事業展開をしている」というブランドイメージがあれば、取引先も「この会社と組めば良い仕事ができそうだ」「一緒に成長していけそうだ」と期待を寄せてくれるはずです。

その結果、  他社よりも有利な取引条件を引き出せたり、トラブル時にも円滑なコミュニケーションが取りやすくなる可能性が高まります。 

このように取引先との関係性が強固になることは、自社の製品やサービスの品質を引き上げることにつながり、市場での高い競争力を保つのに役立ちます。

資金調達に有利になる

ブランド力が高い企業は、  投資家や株主から「将来性がある」「信頼できる」と評価されやすくなります。 

また、「社会から支持され、ブランドが確立している企業」と評価されていれば、資金調達の際に融資の審査がスムーズに進んだり、より良い条件を引き出せたりする可能性が高まります。

資金調達がうまくいけば、新規事業への投資や設備拡充など、事業成長のための基盤を整えることができ、企業のさらなる発展が期待できるでしょう。

社員のエンゲージメント向上に役立つ

企業ブランディングは、社員のエンゲージメント向上にも役立ちます。

自社が社会に提供する価値や目指す未来の姿を明確にすることで、  社員一人ひとりが「この会社で働いていること」に誇りを感じられるようになる ためです。

結果として、生産性の向上はもちろん、優秀な人材の離職防止といったポジティブな効果も期待できます。

企業ブランディング実施の流れ

ここからは、具体的な企業ブランディングの実践ステップへと移ります。 組織全体を巻き込み、着実にステップを踏んでいくためのプロセスを見ていきましょう。

STEP1:メンバー間で目的やタスクをすり合わせる

まず最初に行うべきは、「関係者間での目線合わせ」です。 「なぜ今、我が社に企業ブランディングが必要なのか」「最終的にどのような状態を目指すのか」という目的が曖昧なまま走り出してしまうと、後々メンバー間の意見が割れてプロジェクトが停滞しかねません。

まずは経営層とプロジェクトメンバーが集まり、  現状の課題や達成したいゴール、そして「誰が最終的な決断を下すのか」という体制やルールを固めましょう。 

STEP2:自社の現状を把握する

目的が定まったら、次に現状分析を行います。思い込みや感覚だけでブランドをつくるのではなく、客観的な事実に基づいた戦略を立てるために、以下の視点から情報を整理します。

現状分析の方法
  • 社内インタビュー
    経営陣が思い描く「未来の展望」と、現場の社員が感じている「リアルな課題や魅力」の両方をヒアリングします。自社に眠っている独自のストーリーや強みを掘り起こしましょう。

  • 3C分析
    「顧客(市場)」「競合」「自社」の3つの視点から、自社が勝負すべき立ち位置を探ります。お客さまが求めているもので、かつ競合には真似できない「自社ならではの価値」を見つけ出します。

  • SWOT分析
    自社の「強み」「弱み」という内部の事情と、業界のトレンドや法改正といった「機会」「脅威」という外部環境を掛け合わせ、今後取るべき具体的な戦略方針を導き出します。

  • PEST分析
    「政治」「経済」「社会」「技術」という4つの側面から世の中の変化を予測し、将来においても競争優位性を保てるような戦略を立てます。

STEP3:ブランドイメージを言語化する

ミッション・ビジョン・バリューとは

分析で見えてきた自社の強みをもとに、ブランドイメージを言葉にしていきます。

具体的には、  「ミッション(果たすべき使命)」「ビジョン(目指す理想の姿)」「バリュー(約束する価値観や行動指針)」を定めます。 これらは、今後迷ったときに立ち返る「拠り所」であり、全社員がブレずに行動するための判断軸となります。

さらに、ブランドのコンセプトを一言で言い表す「タグライン(企業メッセージ)」、企業が歩んできた軌跡や未来への思いを綴った「ブランドストーリー」を作成します。タグラインやブランドストーリーは、人々の感情に訴えかけ、直感的に「この会社、なんだかいいな」と感じてもらうための大切なコミュニケーションツールとなります。

STEP4:ビジュアルやトンマナのルールを決める

言葉で定義したブランドイメージを、今度は目に見える形へと変換していきます。

ここで重要なのは、  ブランドを「ひとりの人間」に見立ててみることです。「誠実で真面目な人」や「革新的でエネルギッシュな人」のように人格を定義し、それにふさわしい「話し方や雰囲気(トーン&マナー)」を決めます。 

そして、人格を象徴する顔として、ロゴマークやコーポレートカラー、指定の書体などを開発します。これらは単なるおしゃれなデザインではなく、企業の理念をひと目で伝える「視覚的な記号」としての役割を担います。

策定したトーン&マナーやデザインのルールは、ブランドガイドラインにまとめましょう。これにより、社員の誰が発信しても「あの企業らしい」と感じさせる、統一感のあるブランドイメージを守りやすくなります。

STEP5:社内におけるブランド認識をそろえる

社外にブランディング施策を展開する前に、  まずはインナーブランディングを行い、社内への浸透を図ります。 

その際、ミッションやビジョンなどを一方的に押し付けるのではなく、社員の主体性を引き出す工夫が必要です。たとえば、企業の存在意義について語り合うワークショップの開催、ブランドを体現した行動をたたえる社内表彰制度、経営トップが現場と直接対話するタウンホールミーティングなどが考えられます。社員一人ひとりがブランドのファンになる状態を目指しましょう。

STEP6:ブランディング戦略をアウターブランディング・採用に展開する

社内の意識がまとまり、ブランドの土台が固まってきた段階で、いよいよ「アウターブランディング」と「採用ブランディング」へと展開していきます。

アウターブランディングでは、  広告やPR、自社サイト、SNS、イベントなどを通じて統合的な発信を行います。 ターゲットがブランドを知り、理解を深め、共感し、最終的に「応援したい」と思うまでのプロセスを設計し、一貫したメッセージを届け続けましょう。

採用ブランディングでは、  求人票から面接、入社後のフォローに至るまでの一連の体験において、「なぜこの会社で働くのか」という意義を統一した言葉で伝えます。 これが、入社前の「期待」と入社後の「実態」のギャップを防ぎ、企業の価値観に共鳴した定着率の高い人材の確保につながります。

企業ブランディングの注意点

ここでは、企業ブランディングのプロジェクトを推進し、運用していく上で、押さえておくべき4つの注意点を解説します。

目的を明確にする

場当たり的な施策に陥ることを防ぐためにも、  まずは自社の現状を冷静に分析し、「なぜ今、我が社に企業ブランディングが必要なのか」「最終的にどのような状態を目指すべきなのか」という目的を明確にしましょう。 

また、定義した目的を組織全体で共有することも大切です。経営層から現場の社員に至るまで、企業ブランディングで目指す状態を共通認識として持つことで、一貫したブランド展開と社内浸透が可能になります。

発信に一貫性を持たせる

企業から発信するメッセージには、一貫性を持たせることが大切です。

なぜなら、対応する場面や担当者によって発信内容が変わると、顧客が不信感を抱き、せっかく積み上げてきた信頼が崩れてしまう可能性があるからです。

そうならないよう、  「自社は何を語り、何を語らないか」を定義したガイドラインを策定し、社員が迷いなく同じ方向を向くための羅針盤とすることが重要 です。統一された言語やトーンでコミュニケーションをとることで、ブランドの輪郭が鮮明になり、企業の信頼性向上へとつながります。

社内への浸透を徹底する

前述の「一貫性」を持たせるためには、  社内へのブランドイメージ浸透(インナーブランディング)が不可欠 です。しかし、これをトップダウンで無理に押しつけようとすると、現場は単なる「会社が決めたルール」として捉え、ブランドと日常業務との間に距離を感じてしまいます。

ブランドを浸透させる鍵は、現場にとっての「価値」を明確にすることにあります。「日々の業務における判断基準になる」「顧客との対話がスムーズになる」といった実利を提示しつつ、同時に「なぜ私たちがこのブランドを体現するのか」という納得感を醸成することが大切です。

成果を短期的な指標だけで判断しない

企業ブランディングに短期間での成果(売上など)を過度に求めると、本質的な効果が出る前に施策を打ち切ってしまうリスクがあります。そうならないよう、  成果は長期的な視点で測ることが重要 です。たとえば、長期的な指標としてはブランド認知度や顧客ロイヤリティなどが挙げられます。

とはいえ、短期的な視点での判断基準が必要になる場面はあるでしょう。そのようなときは、Webサイトのアクセス数やSNSの反応数といった短期的な指標も参考にしてみてください。

企業ブランディングの成功事例

ここでは、実際に企業ブランディングによって成果を上げた成功事例を紹介します。それぞれの企業がどのような課題を抱え、企業ブランディングを通じてどう変革を遂げたのかにご注目ください。

無印良品

無印良品

出典:無印良品公式サイト

1つ目の事例は、コンセプトを徹底して1つの小売プライベートブランドからさまざまな業態・国で展開するに至った「無印良品」です。

課題

無印良品は、西友のプライベートブランドとしてスタートしました。コンセプトは「これでいい」。消極的に選ぶのではなく、「これで十分」とポジティブに選ぶ商品としての立ち位置をどう確立するかが重要命題でした。

施策

  「コンセプト9割、アクション1割」という考えのもの、コンセプト設計を徹底 しました。

「自然と。無名で。シンプルに。地球大。」という企業理念を掲げ、あえて個性を主張しすぎないシンプルなデザインを追求。パッケージも極力シンプルにし、陳列したときに統一感が生まれるよう工夫されています。

宣伝においては商品を開発した理由を丁寧に伝えることでぬくもりを表現。消費者の心をひきつけています。

さらに、無印良品らしさを保つために、外部デザイナーで「アドバイザリーボード」を構成。商品や取り組みが無印良品のコンセプトに合っているかを検証しています。

成果とポイント

飾らないコンセプトが消費者に広く受け入れられ、店舗数は国内外で合計1,400店舗以上に増えました(2025年8月末時点)。

また、今では小売業を超えホテルやキャンプ場、住宅など、幅広い業態に事業を展開しています。徹底したコンセプト設計とそれを守る仕組み作りが功を奏した例です。

湖池屋

湖池屋

出典:湖池屋公式サイト

2つ目の事例は、リブランディングによって業績のV字回復と組織の活性化を遂げた「湖池屋」です。

課題

ポテトチップスをはじめとするスナック菓子は平均価格が下がっており、常に激しい価格競争にさらされるという課題がありました。

施策

湖池屋は日本で初めてポテトチップスの量産化を行った企業であることから  「ポテトチップスの老舗」への原点回帰 を図りました。

これに伴い、老舗を連想させる六角形の家紋をモチーフにした新ロゴマークを導入。品質を追求した高付加価値商品「プライドポテト」を開発しました。

また、社内向けにインナーブランディングも実施。老舗をイメージして社屋を改装したほか、チャレンジ精神あふれる「イケイケGOGO!」というスローガンを設定しました。

成果とポイント

「プライドポテト」は発売後すぐに話題となり、20億を売り上げれば大ヒットといわれるなか40億を売り上げる伝説的なヒットとなりました。

さらに、採用活動においても「おもしろそうな会社」としてエントリー数が増加。

商品単体ではなく、企業の在り方そのものを根底から刷新したことで、結果的にブランド価値を一気に引き上げた事例といえます。

ヤンマー

ヤンマー

出典:ヤンマー公式サイト

最後は、長年染み付いた企業イメージをデザインの力で刷新した「ヤンマー」の事例です。

課題

ヤンマーは天気予報の「ヤン坊マー坊」でよく知られていました。ただ、高い技術で船舶のエンジンなど幅広い分野を手がけ、海外展開もしているのに、「農機具メーカー」という古いイメージが定着していることは課題でした。

施策

「ヤンマープレミアムブランドプロジェクト」を立ち上げ、「A SUSTAINABLE FUTURE─テクノロジーで、新しい豊かさへ。─」という新たなコンセプトを掲げました。  ブランドステートメントとミッションステートメントを定着させるため、年間100回程度の研修を実施。 

また、クリエイティブディレクター佐藤可士和氏による新しいロゴ「FLYING-Y」を導入。オニヤンマの羽をモチーフに、次の100年へ飛躍するというブランドの意思を表しました。

さらに、フェラーリなどのデザインを手掛けた世界的デザイナー・奥山清行氏を起用し、トラクターなどのプロダクトデザインを刷新しました。

成果とポイント

これらの施策により、既存顧客・新規顧客両方から支持を獲得。また、インナーモチベーションが向上し、自発的な業務改善が飛躍的に増加しました。デザイン戦略とインナーブランディングが、社内外の評価を刷新した例といえます。

企業ブランディングに関するよくある質問

いざ企業ブランディングに取り組むとなると、実務レベルでさまざまな疑問が生じるものです。ここでは、プロジェクトの立ち上げから運用に至るまで、よく寄せられる質問と回答をまとめました

Q.企業ブランディングと企業理念の関係は?

「企業理念」とは、企業が存在する目的や大切にしている価値観を言語化したものであり、すべての社員の判断軸・行動基準です。

対して「企業ブランディング」とは、企業理念を社内外に向けてどう伝え、顧客や社会にどう感じてもらうかを設計・実行する取り組みを指します。

つまり、企業理念という「中身」を、正しく魅力的な形で届ける手法が、企業ブランディングであるといえます。

Q.企業ブランディングが有効な企業は?

企業ブランディングは、資金力のある大企業や一般消費者向けのBtoC企業に限らず、中小企業やBtoB企業にとっても有効な戦略です。

  • 中小企業の場合
    大手企業と比較して知名度が劣る場合でも、ブランドを確立して独自の価値(選ばれる理由)を明確に打ち出すことで、価格競争から脱却し、顧客や取引先獲得につながります。

  • BtoB企業の場合
    BtoBの取引では、機能や価格だけでなく「この企業なら安心して長く取引できる」という信頼感が大切です。知名度が低くなりがちなBtoB企業こそ、独自の価値を明確にして取引先からの認知・信頼を高めることが重要です。

Q.どの部署が担当すべきですか?

経営企画部門などを中心とした、部署横断型のプロジェクトチームを組成するのが基本です。

企業ブランディング施策は多岐にわたるため、一部署だけでは完結しません。方針の策定は経営企画が牽引し、社外への発信・コミュニケーションは広報部門、社内浸透や採用活動への展開は人事部門といったように、各部門が連携して進めるケースが一般的です。

Q.ロゴやパッケージのリニューアルはマストですか?

必ずしもロゴやパッケージをリニューアルする必要はありません。 見た目を新しくすることが企業ブランディングの目的ではないからです。

まずは企業ブランディングの目的や目指すべき姿に立ち返りましょう。現在のロゴやデザインがその戦略とズレていたり、新しい戦略を表現しきれていない場合にのみ、刷新を検討します。

Q.どうやって社内に浸透させればいいですか?

社内への浸透のためには、現場にとって「自分たちの仕事に役立つ、ポジティブなもの」として受け入れられるインナーブランディングの工夫が重要です。

効果的な手法のひとつとして、企業のパーパスやブランド価値に即した社員の行動を、社内報で取り上げたり表彰制度で評価したりする仕組みづくりが挙げられます。

Q.成果はどう測ればいいですか?

ブランディングは一朝一夕で成果が出るものではないため、指標を分けて管理することが重要です。

  • 短期的な指標
    Webサイトのアクセス数、SNSのエンゲージメント(いいね・シェア数)など。

  • 長期的な指標
    ブランド認知度や顧客ロイヤリティの向上など。

短期的な売上だけで評価すると、本質的な効果が出る前に施策が行き詰まってしまいます。短期・長期の両輪でKPIを測り、じっくりとブランド資産を育てていく視点が求められます。

まとめ

企業ブランディングは単なるロゴの刷新ではなく、自社の存在意義を見つめ直し、社内外と長期的な信頼関係を築くプロジェクトです。

自社ならではの魅力を明確にし、社員一丸となって取り組むことで、価格競争からの脱却や採用力の強化など、企業の成長エンジンとなるでしょう。

本記事を参考に、未来に向けた価値あるブランド構築の第一歩を踏み出してみてください。

 

キョーソウPROJECT

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マイナビでは、Z世代のコミュニティを活用し、対話をしながら課題を解決する「キョーソウPROJECT」を提供しています。

社内にいると見えづらい企業・事業内容や商品・サービスの魅力をZ世代との対話の中で言語化することができ、社内に発信することで、社員のロイヤリティを高めることにもつながります。

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<20~30代>働く女性のEC購入実態を調査!よく買うカテゴリーや実店舗との利用比率、購入時に重視するポイントを徹底分析

ECサイトの普及により、時間や場所にとらわれず気軽に買い物を楽しめるようになりました。こうした変化を背景に、利便性や満足感を求める動きも高まっています。リアル店舗とECサイトを使い分けたり、タイムセールやポイント還元を活用したりなど、効率よく買い物を楽しむ人も増えているでしょう。

今回は20~30代の働く女性を対象に、ECサイトでの消費について調査。よく見るECサイトや普段の購入スタイル、1回あたりの購入額など詳しく分析しました。

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1,働く女性の約6割がECサイトを週1日以上閲覧、よく見るサイトの種類は?

Q.普段、ECサイトをどのぐらいの頻度で閲覧していますか。

Q.普段、ECサイトをどのぐらいの頻度で閲覧していますか。(n=305)

はじめに、普段のECサイトの閲覧頻度を聞いてみると、「週1〜2回程度」26.2%、「月2〜3回程度」25.6%が僅差で並びました。働く女性は、月に数回~週に1、2回程度のECサイト閲覧が中心で、 約6割が週1日以上見ている ことがわかりました。また「ほぼ毎日」10.5%、「週5回程度」7.5%と高頻度で閲覧する人もおり、約2割が日常的に閲覧していることがうかがえます。

 

Q.普段ECサイトを閲覧する時間帯を教えてください。

Q.普段ECサイトを閲覧する時間帯を教えてください。

(n=294)

ECサイトを閲覧する時間帯は、平日・休日ともに「夜~就寝前(18:00〜24:00)」がメインで、4割~5割の回答が集中しました。

全体的に、平日よりも休日に閲覧する人が多い傾向で、平日は少し遅めの「就寝前(21:00〜24:00)」47.3%、休日は「夜(18:00〜21:00)」48.6%が最多に。平日の日中は仕事などの影響により閲覧率が低下しますが、休日は「昼(12:00〜15:00)」29.9%、「夕方(15:00〜18:00)」36.1%の時間帯も、平日の同時間帯の約3倍でした。休日は日中の時間帯にも閲覧している人が増えます。

 

Q.普段ECサイトを閲覧するタイミングを教えてください。

Q.普段ECサイトを閲覧するタイミングを教えてください。

(n=294)

ECサイトを閲覧するタイミングは「欲しい商品がある時」54.4% 、「暇つぶしに」 43.5%、「セール・キャンペーンの時」36.7%の順でした。半数以上は欲しいものが決まっている“目的型の購入”が中心ですが、情報収集やお得な情報への関心も高いようです。また「休憩時間(仕事の合間)」23.8%、「SNSを見ながら」23.1%、「通勤・移動中」20.4%、「TVを見ながら」18.7%などにも回答が集まり、スキマ時間に閲覧している人も一定数いることがわかりました。

 

Q.普段よく見るEC・フリマサイトの種類を教えてください。

Q.普段よく見るEC・フリマサイトの種類を教えてください。

(n=294)

普段よく見るECサイトの種類は、1位「総合EC」が67.7%と突出して多く、約7割が活用していることがわかりました。次いで、2位「ファッション系EC」41.2%、3位「ブランド公式EC」34.4%、4位「コスメ・美容系EC」30.6%と続き、専門ECサイトも約3〜4割の支持を得ています。一方で「フリマ・中古」は約2割、「日用品EC」や「ネットスーパー」の閲覧は1割未満に留まりました。

全体的に、総合ECサイトを中心に活用し、ファッションや美容など好みが細分化されるものは専門のECサイトを利用する傾向です。

\普段「よく見るカテゴリー」なのにECでは買わない? カテゴリー別に見る消費のギャップ/

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2,普段の買い物は「実店舗派」がわずかに「EC派」を上回る

Q.普段の買い物では、実店舗とECサイトのどちらが多いですか?

Q.普段の買い物では、実店舗とECサイトのどちらが多いですか?

(n=305)

普段の買い物の利用割合は 「実店舗メイン」43.0%、「ECサイトメイン」41.3% と、両者が拮抗する結果になりました。

割合を見ると「【実店舗】5:5【ECサイト】」と半々の層が15.7%で最多、次いで「【実店舗】6:4【ECサイト】」12.5% 「【実店舗】3:7【ECサイト】」12.1%と続きました。実店舗メインの人がやや多いものの、全体としては分散傾向でしょう。どちらか一方のみを利用する人はごく一部で、自分の生活に合わせてECと実店舗とうまく使い分けていることがうかがえます。

 

Q.ECサイトで買い物をする際、普段どのような購入スタイルか教えてください。

Q.ECサイトで買い物をする際、普段どのような購入スタイルか教えてください。

(n=305)

ECサイトでの購入スタイルは、1位「セールやキャンペーンの時に購入する」43.9%、3位「ポイント還元率の高い時に購入する」31.2%が上位に入るなど、お得なタイミングを狙う傾向が顕著です。一方で、2位に「気分で買う」が34.4%でランクインしており、約3割は直感で買い物をしているようです。また「本当に必要になった時に購入する」28.9%や「レビューや口コミをよく確認してから購入する」28.5%といった慎重な姿勢も見受けられました。

働く女性は「お得さ・直感・必要性」といった複数の判断基準をもとに、消費行動をしていることがうかがえます。

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3,ECサイトでの購入検討期間は「1日〜1週間未満」が中心、即決しやすいカテゴリーは?

Q.ECサイトで購入前に行っていることを教えてください。

Q.ECサイトで購入前に行っていることを教えてください。

(n=305)

ECサイトでの購入前に行う行動は「レビュー・口コミを読む」42.6%が最多で、 約4割は購入者のリアルな声を重視 しています。次いで「他サイトと価格を比べる」31.5%、「セールまで待つ」29.5%と続き、安さだけでなく、購入するタイミングも含めて検討しているようです。また「商品情報を細かく確認する」29.2%や「SNSでレビュー・口コミを探す」25.6%などの情報収集も上位に入りました。

前述の結果では「気分で買いものをする層」も一定数いましたが、実際に購入する際は口コミやレビューを確認し慎重に判断していることがうかがえます。

 

Q.ECサイトで購入するにあたり、SNSで参考にしている情報源を教えてください。

Q.ECサイトで購入するにあたり、SNSで参考にしている情報源を教えてください。

(n=305)

EC購入で参考にするSNSの情報源は「X(旧Twitter)一般人の投稿」27.2%、「Instagram(インフルエンサー・有名人の投稿)」25.3%、「Instagram(一般人の投稿)」24.9%が僅差で続いており、XとInstagramが情報収集のメインでした。「X」のユーザーの”率直な情報“が最重視されている一方で、「Instagram」のインフルエンサーも影響力は大きいようです。

文字中心の投稿がメインの「X」は、レビューや口コミを参考にしつつ、購入を検討するための情報収集の場として活用されていると考えられます。一方で「Instagram」は、画像や動画のビジュアルコンテンツを中心に、自分の好みに合った商品を見つけやすくなっており、購入のきっかけに影響を与えていると言えそうです。

Q.ECサイトで各カテゴリーを購入するにあたり、検討する期間を教えてください。

Q.ECサイトで各カテゴリーを購入するにあたり、検討する期間を教えてください。

(n=305)

ECサイトでの購入前の検討期間は、全カテゴリーにおいて「1日〜1週間未満」が最多で、比較的短期間で購入していることがわかります。

・服      「1日~1週間未満」34.4%、「1週間~2週間未満」25.9%、「2週間~3週間未満」9.5%
        ※約6割が1日~2週間未満

・バッグ    「1日~1週間未満」24.3%、「1週間~2週間未満」22.3%、「2週間~3週間未満」14.1%
          ※即決は最小、3か月以上も約1割 

・靴      「1日~1週間未満」26.9%、「1週間~2週間未満」21.0%、「2週間~3週間未満」14.8% 
                                ※約半数が1日~2週間未満

・アクセサリー 「1日~1週間未満」27.5%、「1週間~2週間未満」20.3%、「3か月以上」11.5%
                               ※即決、3か月以上の人が約1割

・コスメ    「1日~1週間未満」29.2%、「1週間~2週間未満」23.0%、「1日未満」16.4% 
                                ※即決が最多、1日未満~1週間未満が半数

服や靴は「1日~2週間未満」が約半数~6割を占め、比較検討しつつ長期化しすぎないのが特徴的です。コスメは「1日未満(即決)」16.4%が他カテゴリーよりも高く、スピーディーに購入される傾向。アクセサリーは短期間と長期間(3か月以上)が存在し、気軽に買う人と時間をかける層に分かれています。一方でバッグは即決が少なく、検討期間も分散しており、価格や使用頻度の高さから慎重に判断しているようです。

全体的に、価格や失敗リスクが高い商品ほど検討期間を長く取っているのかもしれません。

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4,約半数がECで返品経験アリ!  EC活用のメリットと失敗点を深掘り

Q.ECサイトの利用でメリットに感じていることを教えてください。

Q.ECサイトの利用でメリットに感じていることを教えてください。

(n=305)

ECサイト利用でメリットを感じていることは、1位「ポイント還元でお得に買うことができる」41.6%となり、お得さがトップになりました。次いで、「配送してもらえる」39.3%、「来店の時間が省ける」36.1%、「いつでも買うことができる」35.4%と続き、利便性も高く評価されています。また「キャンペーンなどでお得に買うことができる」32.8%も入り、これら上位5項目がいずれも3割を超える支持を集めました。

ECサイトではお得に買うことはもちろん、効率よく買える手段としても支持されており、 コストと時間の最適化が大きなメリット として挙げられています。

 

Q.ECサイトで購入する際に重視・確認していることを教えてください。

Q.ECサイトで購入する際に重視・確認していることを教えてください。

(n=305)

ECサイトで購入の際に重視することは「ポイントが貯まりやすい・使いやすい」が42.6%で最多でした。次いで「価格が安い」30.5%、「セールやキャンペーンが充実している」27.5%と続き、上位3項目は金銭的なメリットが占めました。ポイントは購入のタイミングやキャンペーンによってお得に感じやすいため、最も重視される傾向です。

また、「レビュー・口コミが充実している」26.9%、「正規品を安心して購入できる」21.6%もランクインしており、口コミの評価や信頼性をシビアに確認し、納得できる買い物をしていることがわかりました。

 

Q.これまでにECサイトで購入したものを返品・交換したことはありますか?

Q.これまでにECサイトで購入したものを返品・交換したことはありますか?

(n=305)

ECサイトで購入した商品の返品・交換については、「いいえ(経験なし)」52.8%、「はい(経験あり)」47.2%でした。働く女性の約半数が、ECサイトでの返品・交換を経験していることがわかりました。

 

Q.ECサイトで購入した際、失敗したことを教えてください。

Q.ECサイトで購入した際、失敗したことを教えてください。

(n=305)

ECサイト購入で失敗したことは、1位「サイズが合わなかった」26.6%で、服や靴など身に着ける商品などのサイズ感が課題に。また2位以降は「思っていたデザインとは違った」18.7%、3位「素材・質感が想像と違った」14.8%、3位「写真とイメージが違った」14.8%、5位「色味が想像と違った」14.4%と続き、実際の質感や色味の見え方などもギャップを感じやすいようです。

上位項目はいずれも、手元に届いた実物へのギャップに起因する不満が占めており、「失敗したことはない」は約2割でした。サイズ感とともに、商品のデザインや色味、素材・質感など、見た目の特徴を慎重に確認したいというニーズがうかがえます。

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ダウンロード資料のご案内

ダウンロード資料では、本記事では紹介しきれなかった、これまでにEC購入した中で一番の高額アイテムやEC購入での失敗談などについてもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。下記ボタンよりご請求いただけます。

\【3分で読める!】本調査結果を1ページに集約したまとめ資料も掲載中/

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  • 調査対象

    23~34歳/女性/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/1か月以内にECサイトで商品を購入した人

  • 有効回答数

    305件

  • 調査時期

    2026年2月

  • 方法

    インターネット調査

Z世代社会人は、なぜドラッグストアを選ぶのか―注目したいコスト・タイム・メンタルパフォーマンスという視点―|「感情」が動くマーケティング

医薬品はもちろん、日用品や食料品も充実しているドラッグストアの存在感は年々高まっています。特にZ世代社会人にとって、ドラッグストアは単なる「薬を買う場所」ではなく、日常消費の中で欠かせない選択肢の一つになりつつあります。

マーケティング・広報ラボの調査では、Z世代社会人がドラッグストアをどのように利用しているのか、実態を明らかにしました。

そのデータと今後の消費トレンドを基に、マーケターの視点でZ世代社会人のインサイトを読み解いていきます。

今回はこの調査をマーケター目線で深掘り!

Z世代社会人は「堅実」な世代なのか

Q.スーパーなどの他業態と比べたとき、ドラッグストアを選ぶメリットは何だと感じていますか?

Q.スーパーなどの他業態と比べたとき、ドラッグストアを選ぶメリットは何だと感じていますか?

(n=314 内訳:【男性】n=156、【女性】n=158)

本調査でドラッグストアの利用理由として上位に挙がったのは、「価格の安さ」「クーポン・ポイントが使える」「家や職場から近い」といった非常に合理的な項目です。この結果から見えてくるのは、Z世代社会人が衝動や気分で買い物をしているわけではないという事実。日頃彼らは日常消費において、「コスパの良さ」「タイパの良さ(家から近いなど)」を大切にしている様子が見えてきます。

Z世代の堅実さは、リーマンショックやコロナ禍などで経済が不安定な時代背景の中で育ったということも少なからず影響しています。さらに近年の物価高のニュースは毎日のように消費者に伝えられ消費者を悩ませています。物は高くなるが給料が上がりづらいこの時代にZ世代の社会人も、より堅実思考を強めているのではないでしょうか。

また特に女性は「クーポンが使える」「ポイント制度」の回答が高く、低価格というだけでなく、お得に購入できる仕組みであることがメリットと感じていると思われます。

ドラッグストアが支持される“利便性”と“お得感”

Q.ドラッグストアに求めることはなんですか?

Q.ドラッグストアに求めることはなんですか?

(n=314 内訳:【男性】n=156、【女性】n=158)

ドラッグストアがコンビニよりも選ばれる理由として、「安いから」「コスパがいいから」という声は確かにあります。しかし、この“安さ”は、単純な価格の話だけではないように思えます。

Z世代社会人は、最安値を徹底的に探すほどの手間はかけない一方で、「高く買ってしまった」という感覚を嫌がる傾向にあります。

近年のドラッグストアは食品などの品ぞろえも良く、お得なプライベートブランドを展開する店も増えてきており、一か所で欲しいものが揃うタイパとコスパの両立も支持されてる要因かもしれません。

衝動買いも失敗リスクの低い嗜好品を選ぶ傾向か

Q.ドラッグストアでよく購入する商品を全て選んでください。

Q.ドラッグストアでよく購入する商品を全て選んでください。

(n=314 内訳:【男性】n=156、【女性】n=158)

ドラッグストアでよく購入する商品については、「医薬品(市販薬)」39.2%に次いで「スキンケア」「ヘアケア」「ボディケア」などケア用品、また「掃除用品」などの日用品が上位に並びます。

Q.ドラッグストアに行った際、購入予定以外のものでつい購入してしまう商品カテゴリはありますか?

Q.ドラッグストアに行った際、購入予定以外のものでつい購入してしまう商品カテゴリはありますか?

(n=314 内訳:【男性】n=156、【女性】n=158)

また購入予定以外のものでつい購入してしまう商品カテゴリとして菓子類と飲料が上位に入りました。医薬品や洗剤、スキンケア用品など生活必需品を買いにいったついでに、価格帯も失敗リスクも低いお菓子や飲料を買っているのかもしれません。

Z世代社会人の衝動買いは、感情に任せた浪費ではなく、気力を削られない範囲でのみ許容されている消費だと考えられます。

メンタルパフォーマンスという視点で読み解く

日経BPでは「メンタルパフォーマンス」が今後消費トレンドになると予想しました。メンタルパフォーマンス、略して“メンパ”は、集中力や気力をできるだけ消耗せず、日常を安定した状態で過ごすことを重視する思考です。消費においても、悩んだり失敗して後悔したりといった“気持ちを浪費しない”ことが大事な時代になっていくと予想されます。特に日用品や必需品の消費にはメンパを重視し、その分自分の好きなものへの消費には一層の時間や労力をかけるようになるのかもしれません。

本調査の結果からも、Z世代社会人が日常消費においては、判断や後悔によるメンタル消耗を避けたいと考えている片鱗が見えるような気がしました。

ドラッグストアは、価格・立地・品揃え・お得施策のすべてが、「迷わずに済む」「後悔しにくい」設計になっています。だからこそ、Z世代社会人にとっては、メンタルパフォーマンスの高い買い物空間として生活の中に定着しているのでしょう。

おわりに

Z世代は、派手な消費よりも堅実な選択を好む世代です。それは節約志向というより、自分の好きなものには積極的にお金をかけ、日用品や生活必需品などの、自分の中での優先順位の低いものは効率的に安く済ませるというメリハリ消費の傾向が根底にあります。

今後の消費トレンドであるメンタルパフォーマンスがその傾向を後押しし、「日常の小さな判断で気力を削られたくない」という意識は強まっていくでしょう。

本記事では、Z世代社会人がドラッグストアを選ぶ背景にある価値観や思考を考察してきました。下記調査記事では、利用実態や購買行動をより詳しいデータとともに整理しています。
ぜひ、合わせてご確認ください。

 

調査データのご案内

本記事で使用したデータの詳細はこちらでご覧いただけます

  • 調査対象

    23~29歳/未婚/子どもなし/正社員、公務員・団体職員/東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県在住/直近3カ月以内にドラッグストアに行った

  • 有効回答数

    314件

  • 調査時期

    2025年6月

  • 方法

    インターネット調査